のぼうの城と並び、人気を博している映画「悪の教典」を観賞しました。
話題の原作を映画化し、しかも正義のヒーローの伊藤英明がサイコキラーの悪を演じることで話題の作品ですが、担任教師・蓮実の皆殺しにされる生徒も、今人気の若手俳優がそろい踏みで、どんな展開になるか興味津々で観ました。
若手俳優が挑んだ意外な役柄と伊藤英明のもつ爽やかさにより、新しいサイコキラー像を感じました。
初っ端から、両親を殺害する蓮実少年の後姿からはじまり、巧妙な手口で、逆らう相手を殺害。サイコキラーとしての様々な過去も入り乱れ、徐々に最後のクラス全員をライフル銃で殺害していくシーンに突入。
形は違いますが、バトルロワイヤルの蓮実から生き延びるのは誰か、また、如何にして蓮実の犯行が明らかになるのか目を凝らしながら見てました。
原作を読んでいる人は、映画化によりどのような形でリアリティが再現されるかが興味の的だと思いますが、原作を読んでいない僕にとっては、天才サイコキラーの手口とくもの巣ように張り巡らされた人間関係、そして、前述の犯行の結末に、ミステリーとしての結末と映画のラストに良い意味で裏切られました。その後のエンドロールの言葉にも。。。。。
バイオレンス映画としては、深作監督や北野監督の作品と比べ、見劣りしますが、バイオレンス作品に長けた三池監督が、原作の良さを生かすために、ギリギリのバイオレンスシーンに抑えることで、目を塞ぐ事無く、映像に魅入ることができたのも、この作品の人気を確固たるものにできた成果ではと思います。
映画を観てから原作を読んでみたいと思った作品のひとつになりました。