刈谷市美術館で開催中の「野口哲哉展」に先日出かけて来ました。
野口哲哉作品との出会いは2014年の大山崎山荘美術館に出かけた時の偶然の出会いでした。鎧、兜に身を包んだ戦国の時代の人々のフィギュア。その精巧さに魅了されたと同時に彼らの表情は勇猛な姿ではなく、人間味あふれる日常のしぐさで、よく見ると現在のバッグやスニーカー、携帯電話をもっている摩訶不思議な世界で、僕は一瞬に野口ワールドに魅了されました。
そしていつか、彼の世界をまた鑑賞したいと熱望していたのですが、刈谷市美術館から送られてくる広報物に野口哲哉展開催の告知を発見しました。僕が感動した世界を知ってほしいと、アート仲間と共に鑑賞しました。
野口哲哉は1980年生まれの41歳の新鋭で広島市立大学芸術学部の油絵画科卒業、その後同大学院を修了し無所属の作家です。個展キャリアは僕が観た2014年と2018年、2019年、そして今回の個展と4回ですが、その間にCHANELやAudi Japanなどの企業とコラボレーションした作品に羽田空港国際線ターミナルでアートディレクションを手掛けています。
今回の作品展は初期から新作までの180点を展示、フィギュア作品から平面の絵画作品と野口哲哉ワールドの全貌が紹介された魅力的な展覧会です。今回の刈谷市美術館の展覧会で終了となります。残り少ない期間を見逃さずぜひご鑑賞ください。