3月に日本でも初公開され、その真贋が話題になった「若き日のモナリザ」を所有するスイスのモナリザ財団が、本物と結論しました。
左側のモナリザは、ルーブルのモナリザの前に描かれた未完成の作品で、後に別人によって仕上げれたものだそうだ。
科学的分析と専門家による解析から本物と判断したようだが、ダビンチの専門家として知られる英オックスフォード大のマーティン・ケンプ名誉教授は、良く出来た複製品として反論しています。
ルーブルのモナリザも、1910年に盗難に遭い、2年後に発見されますが、、その事件から現在のモナリザは、偽物で闇のブローカーにより、富豪の手にあると誠しやかに囁かれ、小説やドラマの題材にしばし用いられています。
若き日のモナリザも、その謎めいた部分でルーブルのモナリザと共通する部分があるかもしれません。モナリザのみならず、僕自身、洗礼者ヨハネや聖母を題材にした作品には、謎めいた雰囲気を感じます。
また、ダビンチ作品に、未完の作が多いのも、ダビンチが謎の部分を演出していたのではないかと想像します。その真贋は別にして、ダビンチは、この論争を天国でどう眺めているのか興味深い話題です。