アートとグルメを組み合わせたイベントを企画しようと思い、三重県立美術館で開催中の「蕭白ショック!!曾我蕭白と京の画家たち」展を観賞しました。
伊藤若冲や葛飾北斎など、江戸時代の画家が注目を浴びている昨今、奇想の画家として活躍した曾我蕭白、今回の展覧会は、京の商家に生まれた蕭白が、伊勢地方を遊歴して数多くの作品を遺したことから実現した蕭白を知る大きな展覧会です。
今回の注目は、6年の歳月をかけて修復した三重の旧家に伝わる44面に及ぶ襖絵や縁起画や中国の故事に着想された水墨画の大作が会場を飾り、博覧会のような賑わいを感じました。
伊藤若冲が、その画風により江戸のスーパーデザイナーとして注目を浴びたように、蕭白のユニークな着想や独創的な画風は、江戸のアートパフォマーと言えます。
鷹や獅子、虎、龍などの迫力ある姿やコミカルな小動物たち。中国の故事に登場する賢人や仙人たちをユーモラスな表現で描き、北斎の着想をも凌駕するような繊細かつ大胆な構図に魅了された展覧会でした。
再度足を運んでみたい、今年有数の展覧会になると僕自身感じています。
今年の夏に名古屋ボストン美術館で開催される「日本美術の至宝」展で展示される幻の代表作「雲龍図」と共に、東海地方から、曾我蕭白ブームの到来が予想されそうなアートの熱い夏になりそうです。