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第94回アカデミー賞・総評

アカデミー賞・作品賞に「コーダ あいのうた」…「ドライブ・マイ・カー」は受賞ならず : 映画 : エンタメ・文化 : ニュース : 読売新聞オンライン

昨日第94回アカデミー賞が発表されました。日本ではもっぱら濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」の話題と主演男優賞を獲得したウイル・スミスのビンタ騒動でもちきりですが、僕にとっては、評論家筋の下馬評を覆し「コーダあいのうた」が作品賞でオスカーを獲得したことが一番うれしいです。また、助演男優賞で聾者俳優のトロイ・コッツアーの受賞したことが何よりの喜びでした。

僕のレビューでも、ひそかに「コーダあいのうた」が作品賞を取ってほしいと期待してましたが、アカデミー賞の現傾向を考えると「パワー・オブ・ザ・ドッグ」や「ベルファスト」のどちらかが有力だと思ってました。僕もですが発表を聞いて鳥肌がたちました。結果、脚色賞も含め三部門を獲得となりました。

本命視された「パワー・オブ・ザ・ドッグ」と「ベルファスト」はそれぞれ監督賞と脚本賞にとどまりました。また、撮影、編集、音響、視覚効果の4部門を受賞した「DUNEデューン砂の惑星」や国際長編映画賞の「ドライブ・マイ・カー」は順当な受賞でとるべき作品が取った感じがします。また、ウイル・スミスの主演男優賞やアリアナ・デボーズの助演女優賞も予想通りの結果だったと思います。また、ジェシカ・チャスティンの主演女優と長編ドキュメンタリー賞の「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」のオスカー獲得は個人的にはうれしい結果です。

本年度作品賞の「コーダあいのうた」はオリジナル制作でのネット配信初の受賞として話題となってますが、アップルTV+の受賞で、ノミネート数で上回るネットフリックスも成し遂げてない快挙です。次年度以降のネットフリックスの勢いが止まることはないと思いますが、アカデミー賞に革命を起こしたネットフリックスが果たして作品賞オスカー獲得なるか今後注目したいです。


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