あげちうのブロマガ

減っていく事が推奨される檻の中で

”何”と戦っている?のか、少し解らなくなる感覚は、ある。

農業での自立は難しい、補助金が必須だ、というその先で、現状維持は善か悪か。

 

「減反政策は継続中だ」と、政府的にもそう言う理解の状況ではあり、雰囲気でも”現場”はあまり米は作らなくていい、というベクトルではある。この辺についても混沌はある、いくつもの品種改良された米があり、それを推奨する?様な流れの中で、しかし「米は作るな」と、現場的には空気感だ。現場での「組織」協同組合、それもその中で維持し難く成っていて。「次年度以降の維持費の問題」として、苗代の上昇、そう言うのは検討になる訳だが。

1haで苗代が2000円上がる、という…その是非ではある。それまでは15000円だった、来年から17000円です。

実際の数値的には、苗箱一枚800円が、来年から900円になる、という是非ではあり、去年まで4万円請求していた人に、今年から45000円請求する?という、感覚では否定感は重い。米の利益性はまあ、あらゆるモノを機械化する時、そこにはほぼ存在しない、様なそれはあって。

1ha単位のコストではある。
苗代 10000円
田植え代 10000円
肥料代 10000円
除草剤 5000円
刈り取り料 10000円
籾乾燥代 5000円

1haで10万円の販売代金、とすると、残るのは5万円有るかどうか?ではあって。現状では、これはむしろ儲かった、くらいの想定である。これだけで十分な利益を、と言えば100haは作らねば成らない?という、ちょっとリアリティの無い数値が出てしまう事には。結果、どんどんと辞めていく人が増える。機械化し、本当に100haくらいの規模で創る人しか、残らない。

という状況で、「生産者の減少が予想され維持費に不安が出てるので、値上げしたい」の先として妥当、それは何か、ではある。

維持する為に、ちょっと頑張る必要性それは…有るのだろうか。

「必要な販売利益を設定し、苗の注文枚数から、単価を割り出したらどうか?」
必要な販売利益が600万円で、10000枚の注文が見込めた、なら苗代は600円である。しかし減少し、8000枚になった時は、750円である。一度こう決めておけば、組織として最低限の維持費は暫くは安定する事になる。「増えた方が良い」ので、現場への継続への期待、必要性は増し、辞める事への否定感はより深刻になる。「続ける方が内輪の為には成る」と言う意識がそこに肯定されれば、上向く事も期待して良いのでは有るまいか、その時は苗代は安くなるのだ、多少の希望はある。

「減反政策中なんだけど」

ぶっちゃけ、これが何故ダメか?というと…これだろう、とは思う。

以前のかなり甘い想定にしろ(1合が100円で売れる、という形式での)、米農家として十二分な利益、というラインは少なくとも20ha以上、ではある。米余りは、以前から問題に成っては居る訳で、この規模を「増やす」と言うそれは、ちょっと悪夢を刺激したりはする。何処までも増えていいモノならむしろ、かもしれないが。この場合は、そっちはマクロでの迷惑になる、という…そんな現状ではあろうか。

何処を見回そうと、農家の現状、それはこういう感じには成ってしまう。作りすぎる、生産が上向く事は…期待されていない。

これは農家だけ、だろうか。何かの深刻な衰退の中に居る。

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