そのゲームセンターは、盛況だ。
ただ、そこにゲームを提供するメーカーは、そうでも無い。
どういう状況か?と言うと、「ゲーム筐体一台は、確実に2割以上の収益が見込める」作品が、提供され続けているから、だ。全てのゲーム筐体に、客が居ない、と言う時間帯は少ない、割とまんべんなく、客はゲーム筐体に付き、活気づいて楽しんでいる。ゲームセンターとしては客のあしらいに難儀する位だ、有り難い様な、違う様な。
しかし?ゲームを提供するメーカーとしては比較的「困った」と言うか、そんな事態ではある。同じく製作費の2~3割前後は確実な回収が見込めるが、「それ以上には中々成らない」のだ、製作費を、微妙に増やせない。安定したクオリティの商品を数多のメーカーが提供する結果で、どんぐりの背比べ状態、とびぬけた作品、と言うのが微妙に存在せず、自身らの作品がウケているのか違うのか、それさえ曖昧さが有る。ともかく、生活費位は問題なく出ているのだけど。
ゲームセンターが増えているのは、メーカーとしても有り難い、が。同じく参入するメーカーも増える時、今の事態がそう大きく変わる事は無さそうで…良い様な悪い様な、ともかくルーチンワークの様に、彼らはゲームを創っている。
景気は、良くなっている、とは言われているが。メーカーの中には早々に廃業する所も出て来ている。競争の激化は間違いなく、明日は我が身、だ。しかし、ともかく仕事は入り続けているから、まあ、まだ続くだろう。
一応、こういうのが想定で「場末のゲームセンターに面白いゲームを提供し続ければ」の、理想形として具現化し得る情景、ではある。”ここ”が活性化する時、社会全体は”ここ”から発生する利益で全体の雇用が維持される結果(結局、ゲームセンター内の情景と似た環境が、世間の市場に適用されるので)、社会全体もまた、「安定はしているが、とびぬけて良い訳では無い」どれも、そんな事を言い始める訳だ。仕事はある、特に問題は無いし?選ぶ事さえも可能だ。任意の気に入った仕事をし、”高いスコアを得る為に”努力すれば良い、それはそのまま反映する。気に入らなかったら別の仕事に行けばいいし、或いはメーカーも改良を検討してくれるかも。
「ストリードの連携」それは、こういう帰結に成る、筈なのだけど。
最近良い意味か悪い意味か、ともかく”想定外”に遭遇する事が多い。不可能と思われる所がそうでも無かったり、逆もまた真なりだったり。自分の把握は、現実から多少の遊離を始めている、それはでも想定の範囲内だ、「大賀さんこそが最上位である」時、その結果は個人の理解を超える。
ともかく「生活出来ないからゴブリンに成りました」それは、”この”環境では言えない、とは思う。だから、ゴブリンである、と認識された時点であの世に行って貰う、それもまた正論ではある、気はするのだが。
もしかしたらその大元締めが、あの「ファーウェイ」かもしれないのだ。
そこには魔王が居て、世界を征服せんと、虎視眈々と策略を巡らせているのかも。