【七つの習慣】
七つの習慣は、世界的名著で2000万部以上売れたベストセラーだ。タイトルは以前から知っていたが、ようやく読んでみた。7つの習慣は、前半3つと後半4つに分かれている。後半の習慣は、前半3つが出来てからやれば良いらしい。前半が出来てないのに、かっこつけて後半の習慣を頑張っても無理があるのだ。簡単に言うと、前半は自分を整える、後半は社会的に成功する習慣だ。私は当然、前半をしっかりやることにした。2000万部も売れた本の教訓を疑って自己流を貫くよりも、素直に乗っかってみることにした。
【七つの習慣の前半3つ】
前半の3つを以下に書き写す。
1)主体性を発揮する
2)目的を持って始める
3)重要事項を優先する
https://twitter.com/vitaone_/status/1135147515395764226?s=20
読んだ人は、当然分かるのだが、読んでない人のために、私なりの解釈で説明してしまう。
1)自分のことは自分で決める
2)自分で決めた目標を実現するために行動する
3)物事は大事なものから取り組む。緊急ではないが重要なものをする時間をしっかり作る。
【時間術仕事術】
3)はテクニック的な習慣だ。やるべきことは、緊急か、重要かで判断して分類することができる。緊急かつ重要な用事はやらざるを得ないので、緊急にならないように、あらかじめ避けるように準備する。緊急かつ重要でない用事は、他人に頼まれる用事なので、避けるように努力する。緊急でもないし重要でもない用事は避ける。緊急ではないが重要な用事をするには、自分で意識して時間を作って工夫しないと、ちっとも出来ない。緊急でなくでも重要なので、そこをやらないと自分の本当にやりたいことができない。
これは、サラリーマンをしていると、ものすごく大事な考え方だ。会社の用事は、ほとんどが緊急だ。締め切りがある。
【ダメダメなサラリーマン生活を振り返る】
緊急のなかで、重要なものからできるだけでもサラリーマンとしてはかなり仕事術が上手い方だ。自分もサラリーマン生活を思い出すと、緊急度や優先順位を決める訓練をずいぶんやらされた。
基本的に、好きな仕事ややりたい仕事から始めるのが、大好きな性分なので、優先順位の判断は、上司と一致したことがほとんどない。これではサラリーマン失格になる訳だ。
人事管理の書類を申請に応じて発行して、回収して管理する仕事を任されていた時は、日々の書類の整理に追われて、慣れない仕事でミスの連続だった。
【ダメなサラリーマンだった言い訳】
本来であれば、その仕事をミスなく効率的に回すために必要な工夫をして、失敗がなく目的を達成できるために改善することが重要だと思っていた。
が、上司にはそうした改善は、緊急ではない仕事と判断されて、後回しにするように指示されていた。そのため、いつまでもミスを連発して上司からの評価は低くなった。私は私で、ミスをなくすための工夫をする時間が取れないのに、ミスを減らせと言われても無理だ、と開き直っていた。
これでは、お互いにデメリットしかない。典型的な困った社員だ。
【自分軸】
ここで緊急とか重要と判断するのは、その人なりの基準が重要になる。
何をもって緊急とか重要と判断するか?緊急はともかく重要かどうかは、自分が大切にしたい生き方の軸と関係する。その重要と判断する基準が日々ブレていては、周りから信頼されない。本人もブレブレの気持ちでは困る。
だから、自分が重要、大切、大事と思うものを選ぶことが大事になる。
1)の自分で決めるというのは、この基準を自分で決めることだ。自分で決めた基準に従って自分の行動を自分で決めるのだから、自分の置かれている環境や評価はすべて自分の責任だ。
周りに言われて決めた学校や就職先に不満を言うのは馬鹿げている。会社が決めた上司に決めれれた仕事をして不平を言うのも馬鹿げている。
【過去も未来も今も自分で決める】
過去の学校、就職先、仕事、離職、活動は、「自分が選んだ」と捉えなおせる。
誰かに言われたから決めたのではなく、誰かに言われた助言を基に自分で選ん
だのだ。会社に居づらくて離職、あるいは会社側から解雇された離職ですら、その状況は自分で選んだ選択の結果と考えることができるという。
家族の状況や自分の病気も、その家族と付き合うことを自分で決めたのだし、その病気を治療しようと自分で決めた。
【ダメダメ社員も自分で決めると、こう言える】
先の困った社員だった私のケースで言えば、
就職先、上司、仕事内容は、自分で選んだものだ。公務員時代の経験を活かして公社を前身にもつ会社を選び、同じ高校の先輩のいる職場を選び、ダイバーシティの推進を担当する部署を選んだ。
書類管理の仕事は、自分には向かないし、自分が大切と思う「改善」という仕事もこの職場では求められていないこともすぐに分かった。そのうえで、1年間だけは、この公社的な民間企業でサラリーマン生活をしようと決めて、一年後に退職を決めたのだ。
【健康も自分で決める】
この職場でわたしの健忘症的な症状が指摘されて、当時服用していた睡眠導入剤の副作用だと判断して減薬から断薬に踏み切れたことは、自分の健康状態を上げるために、非常にいい決断だった。
【改善という罠】
仕事をする上での重要度は、「改善」にあるというのが、私の判断基準だった。
この「改善」という仕事の軸を活かすために研究所勤務をしようと決めて、そのために派遣会社社員として研究所に入ったのも、良い決断だった。
改善が仕事の成果と直結するのが、研究所の仕事の特徴だ。そもそも、「改善」という価値観は、大学時代の研究員養成のゼミ生活で培われたものだ。
【評価されたいのに評価されない】
だが、研究所で改善を仕事にすると、さらにその先に重要な目標があることに気付いた。改善が企業にメリットをもたらすのは、当たり前だ。私が気付いたのは、自分の中で、改善という仕事も、他の仕事と同様に「評価される」という目標があることだった。
当たり前だが、評価されない仕事には、対価はない。上司が評価して成績が上がる。いくら本人が改善したと言い張っても上司が評価できない基準での改善では成績は上がらない。
【上司に評価されない】
モノ相手の改善なので、前より性能が上がる改善をすれば、評価は自動的に上がると思い込んでいた。
実際には、だれが見ても文句なく性能が上がるような改善は、ほとんどない。今までバランスから、別のバランスへ移す程度の改善であれば、性能と経済性の間での評価になる。市場に発売して消費者の判断であれば、売れる売れないとはっきりするが、研究所は違う。
有効な改善かどうかは、商品化する前に上司が判断する。
上司相手の心理戦に陥ってしまうのだ。
小さな改善を、大きな効果がある大発見だと上司に分かりやすく説明して、それを見つけた私の功績だとアピールすることが、重要なのだ。
【業界にも評価されたかった】
また、改善は上司の説得だけでなく、業界内で一目置かれる技術者としての立場を作ることも目標に含まれていた。
大学ゼミでの研究成果は、外部へ発表することのが当たり前だった。この外部への発表は、大学としてのレベルの高さを示すことに役立った。
これは、外部に公表することで、業界内で研究者として認められて、会社側にも自分の成果を成果物として認めさせる仕事術の教育だった。
私は、派遣社員だったので、上司に認められるか、外部に発表して業界的に認められたいという自分の仕事の軸があった。
【社会に評価される仕事】
改善が軸というの仕事の軸に隠れていたのは、自分の実績を上司や業界に認められたいという欲求だった。
なぜ、仕事を認められたいかを考えていくと、今の職業を選んだ理由に繋がる。
私は、モノづくりを学んだが、モノ自体には執着は少ない。会社内で出世することや金持ちなりたい欲も小さい
【教師として尊敬されたい】
最後に自分のやりたいことを考えてみると、自分が修めた化学を活かして世の中の役に立ちたいという気持ちだ。その中でも自分が認められたい、尊敬されたいという気持ちが強かった。
お金は稼げてないし、家族も養っていない。立派な成功者とは言えない状況だ。それでも教師として化学を教えることで、社会の役に立って尊敬されたいんです。
学校の先生は、聖職とか言われて尊敬される職業だけども、必ずしも実社会で成功した人がなる訳ではない。むしろ、学校中では威張っているけど、サラリーマンにもなれないし、ビジネスオーナーにもなれないタイプの人がなるのだと気づいたんです。
【教師として成功】
社会で成功してないけど、尊敬されたい私にとって、教師という職業は希望通り。
これまでのビジネスはどうであれ、教師として成功すれば、十分成功です。
尊敬されるために、どうやって教えるか、学生は何を望むか、なにを教えるのが生徒の役に立つかとしっかりと考えます。
【自分の原則のキャッチコピー】
前半の7つの習慣の話しから、脱線して自分のことばかり書いてしまった。
7つの習慣のなかで、私が一番取り入れたいと思った習慣は、
自分の理想像のキャッチコピーを作るという習慣だ。
2)に挙げた
自分で決めた目標を実現するために行動する
という習慣のなかで、自分の目標は自分のキャッチコピーに沿って作ると説明されていた。
【君子】
そこで、思いついた私の目標が「君子になる」というものだ。
先日、論語を中学生の教科書で読んだ。家庭教師先で、生徒に音読してもらったが、君子と言葉に私だけ感動していた。
君子。かっこいい。
そう直観した。
【理想像:君子を役割での目標に落とし込む】
7つの習慣では原則のキャッチフレーズに沿って、自分の役割ごとにキャッチフレーズを決めて、そのキャッチフレーズで表される理想像を実現するために行動を決めると説明されていた。
君子という大原則は決めた。
役割は、いくつか思いついたが、3つ紹介する。
あ)個人
い)教師
う)作家
の3つだ。
【エンジョイ君子生活】
個人のキャッチフレーズは、
楽しい君子生活。
聖人や仙人生活を目指したいわけじゃない。
あくまでも生活を楽しむ余裕ある君子生活。
健康に気を付けたり、けちけち節約したりもする。
貧乏でも生活を楽しむことには貪欲でいたい。
君子だから約束を破ったり、借金を踏み倒したりは出来ない。
そうした君子縛りの範囲で自由に人生を謳歌するを理想としている。
【教育エンターテイナー君子】
教師としては
好きにさせる、楽しくさせる上手を目指す。
好きこそモノの上手なれ。
好きは楽しむに若かず。
という論語に影響されました。
【金欠君子生活】
作家としては
貧乏ライフをエンジョイしつつ金欠病を克服する君子生活。
貧乏な中に喜びを見出す、気づかせる作家を目指したいです。
本人も楽しいし、周りも楽しませたい君子というポジションを理想とすると自分で決めました。
【あまちゃん君子】
本来であれば、目標決めたら、それに沿って行動を計画して実行するのが、7つの習慣の一番の肝です。
このブログも作家の作品なのだから、楽しませる文章を書くのが目標ということになる。
けど、笑うに笑えないような妙な文章しか書けていないとは自覚している。
作家として満足できるレベルに達していないから発表しないという選択肢もあるのだが、
あまちゃん君子の私。
自分に甘いので、つい発表してしまいました。
【上から目線】
上から目線って難しい言葉だ。内容は正しくても、あなたに言われる筋合いはないという意味に近い。つまり何を言っても聞く耳なしで無駄なのだ。馬の耳に念仏と同じ。
ここで、馬鹿と恥ってなにかを考えてみる。馬鹿は恥ずかしがらない?自分は馬鹿で恥ずかしいと思う?馬鹿はほとんどの場合、外野に言われる。
馬鹿みたい、と馬鹿だ、も少し違う。馬鹿みたいは本人に直接も言える。馬鹿のような振る舞いをするが、馬鹿じゃないから直してね、という意味だ。
馬鹿という言葉は、上司が鹿と言えば馬も鹿だという時の言葉らしい。正しいと分かっているのにそうしない、正しく出来るはずなのに出来てない状態をいう。
一方で、恥って何だろう。恥は、人様が見て笑うようなことは、恥ずかしいからやらないという感覚だ。本能丸出しの行動は恥ずかしいとされる。周りの視線を気にすることが、恥という事だ。周りと違うだけでない。より本能的、より野性的、より動物的、より猿に近い行動が、恥とされる。
恥ずかしがらないのが、当たり前な存在として猿がある。猿は、人間の姿に似ているが、動物で畜生と呼ばれる。猿真似や、猿芝居などの言葉もある。一見、猿も人間も同じような行動をしている。親殺し、子殺しを猿以下と表現するのもその一種だ。
だが、猿は恥がないし、人間は恥を持つとされる。人前で恥部を見せないのは、猿と人間は違うからと言われる。猿は本能のおもむくままなのに対して、人間は恥があるので、慎み深く隠すという。猿より人間が賢いことは、恥を知っているからだ。
猿知恵という言葉もある。ずる賢い、自己中心的なふるまいや言葉を批判する時に使う。悪知恵と似てる。浅くて下品な知恵のときに使う。猿みたいな人間と言えば、かなり酷い悪口だ。
恥について、日本と西洋で感覚が違うらしい。エデンでは性器を隠さなかったアダムとイブが、リンゴを食べて恥を知ったので、隠すようになったという伝説がある。エデンでは猿だったが、エデンの外(東か?)では恥がある。
西洋から見て日本を恥の文化と表現した本がある。
恥ずかしいので隠れてやるか、恥ずかしいのでやらないとでは、恥という捉え方が大きく違う。私には西洋は、隠す。日本は、やらないという分け方に思える。
上から目線、馬鹿、恥、猿と並べてみた。上から目線だという反論をするとき、馬鹿にされたと感じるから突き返すのだろう。内容は分かるけれど、発言者や表現を否定するという反論だ。見下された側の人は、馬鹿か猿かで考えてみる。
馬鹿)知っていて間違えていることを、上から間違えていると指摘されたときに素直に直せないので反論する。
猿)恥ずかしいので隠すことを隠さないひと、恥ずかしいのでやらないことをやるひとに対して、他人から恥ずかしいから隠せ、止めろという指摘をされたとき、相手の視線が上過ぎると反論する。
上の例を見ると、馬鹿の方は無理があると感じる。猿の方が自然と意味が通る。
猿タイプの人を、恥ずかしいので隠してやるタイプと、恥なのでやらないタイプに分けて人間像を考える。
隠)人間は猿と同じだが、他人に見えないように隠してやるだけだ。
恥)人間は猿と違うので、人間らしく振舞うべきだ。
上から目線は、どうやら恥はやらないタイプの人間の発言を、隠れてやるタイプの人間が批判するときに使う言葉だと分かる。
ネクタイの、仕事はじめに、走るコツ
俳句って難しい。
灰色の、仕事はじめの、声うつつ
新年に、仕事探しの、指熱く
あけまして、上司のあとに、曇り声
仕事場の、匂いも冷えた、年のあけ
平穏な、職場へ向かう、朝の粥
戦いの、はじまり告げる、声強く
うたた寝の、初日朝から、新年会
1月の仕事はじめ時のポエム。
2019年度末
2020年度始め
に改めて投稿。