映画「蟲師」が公開されました。携帯ではムシの漢字が出てきません。
オダギリジョーは頑張っていた。蒼井優もすごくかわいいし和服姿も良かったです。
原作は250万部売れた漫画だそうです。監督はアニメ映画「AKIRA」の監督だそうです。
この2人のファンなら楽しめたのかも知れません。
が、私はミーハーに蒼井優が見たかっただけでした。そんな私にはこの映画は完全に不向きでした。
スタートの深い山奥の霧を見ただけでこの映画と合わないって直感しましたが、チケット代が惜しいのと蒼井優を見たかったのでガマンしました。
そのまま2時間ガマンでした。蒼井優は日本人らしい美しさで欧米でもウケる顔だとは思います。また日本の歴史的雰囲気もヨーロッパの好奇心をくすぐるかもしれません。
ですが、現代日本のミーハー映画ファンには見て後悔しかないでしょう。
せっかく今輝いている蒼井優さんが台無しです。ヨーロッパ向け芸術映画はアニメで作って下さい。
強いて褒めてみると…
テーマはある程度分かるよ。ひとつは人間の弱さと自然への畏れ。
もう一つは障害者の悲しさ。話の中は障害者だらけです。
迷いがあってすっきりしないのも、その蟲のテーマ性です。
タイトルにもなる蟲をどう捉えるか?
私なら蟲は心を病んだ人間の幻覚・幻聴と捉えますね。精神を癒す薬を作り出そうともがき苦しんだ人類の歴史ですよね。
高貴な血筋のお方が遺伝的な病に苦しみ、ついに治らず諦める。
せめて後世の役に立てばと何千という症例を集めた淡幽を訪れる。
そういう話にまとめれば少しは感動できたかも知れません。
ああ後悔。