・政治ブログと現実の乖離
ネットだと中国や露西亜(露連邦)がさも孤立化しているような報道が目立つ。
確かに、中国も南シナ海でベトナムや台湾と領有権を争ったり、
欧州連合はロシアの政治体制(プーチン王朝)を根強く批判している。
しかし、経済面で中国とASEAN諸国はもう切っても切れない関係に成りつつある。
華人の進出が進み、中華系(中国系・台湾系)が経済的にもASEANの根幹に成りつつある。
上海協力機構にインドやモンゴル国が参加しているように、中国が孤立化しているという意見と現実のギャップは
これからどんどん広がるだろう。
・中華経済に取り込まれるタイ王国
歴史的に印度支那(インドシナ)半島には華人が多い。(漢人・客家人が多い)
タイにも歴史的に中国系の人が多く、タイはマレーシアに次ぐ華人の経済的な力が大きい。
タイの華人は完全にタイに帰化した人が多かった。
しかし、2010年代、中国や台湾から多くの移民が押し寄せている。
これは以前、InDEEPというブログで読んだが、経済的に中国系の人がタイでは裕福だという。
ネットだと右翼派により、タイ王国は親日反中国家だとする感情論が目立つが、
良くも悪くも、経済的に中国系に幹を握られている。
また古代のタイ王国では裕福な中国系移民のロビー活動が確認されている。
・チャイナロビー
アメリカにはイスラエルロビーと呼ばれるロビー活動家団体(政治圧力団体)が多い。
しかし共和党を中心にChinalobbyも元気だ。
ブッシュ政権が閣僚に親中派を多く抱えていたのはこのチャイナロビー(シノロビー)の影響も見逃せないらしい。
政治は所詮、人数とお金なのかやはりお金を出してくれる団体には弱い。
人民解放軍に戦闘機・爆撃機を200機以上売ったブッシュ政権だが、
考えたらアメリカ合衆国は日本よりも中国寄りの国家だとも言える。
http://oujyujyu.blog114.fc2.com/?mode=m&no=1301&cr=1540c04bbe7b6f199665e45c0fb820ab
第二次世界大戦では中華人民共和国を米軍は支援した。
(そもそも中国共産党を作ったのはアメリカ外交評議会だった。)
そして妄想だが、ソビエト連邦と中国の対立の時も、ソ連を追い込むために中国と何やら密約が有った気がする。
アメリカが中国と冷戦していると信じているのは、もしかしたら日本ぐらいじゃないだろうか?
・過小評価されるチャイナロビーの存在
ところでうちの国日本ではチャイナロビーは存在するのだろうか?
中華経済圏は日本の保守派の予測と違い、まだ拡張しそうである。
日本経済も中国とは切っても切れなく成りつつある。
日本では不思議と軍事力が喧伝される一方で、
経済面での中国の脅威は殆ど唱えられない。
日本でもタイ王国のように経済の中国化が進むのだろうか。
参照:経済論で中国脅威論が起きない不思議
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/1ea8b4cbb27cb4462d637ca2ceb14fb7