こんにちわ^^OZです
私が10代のころからですから、かれこれ20年ほど通う
お好み焼き屋さんが、梅田 阪急東通りにあります戦後間もなくの創業で今年で63年目だとか
店名は 美舟
店内は長年の油が染み込み、ノスタルジックな飴色の天井や壁です
正に昭和が香る数少ないお店です
大将は180㎝90Kg超えの巨漢と腫れぼったい瞼の奥の鋭い眼光は商売気を微塵も感じさせません
低い鴨居を避ける為か、常に少し猫背で
それがまた威圧するんです
寡黙に焼きそばを焼き続けています
初めてお店に寄せて頂いた時のこと、無作法な私は
『大将ー!箸貰えるかー?』 この言葉が大将のハートに火をつけてしまいました
『箸ー?』
『これで食べてんか!!』
私の目の前には鈍く光るてこ
*現在、箸はテーブルに常設されています
『アカンアカン!!』
『そないきじ広げたら、台無しやないけ!!』
若い頃は少々荒かった私ですが、借りてきた猫の子のように味も解らず
店を後にした苦い経験が有ります
『こんな店、二度と来るかー!』と思ったのですが不思議とまた別の日足が向いていました
二度目は奥さんが優しくきじを練って、焼いてくれたのを覚えています
これがキャベツがしゃきしゃきできじはふわふわさくさくで豚肉の油が全体にジューシーに染みわたり
一気に病みつきに
これは私が焼いてる途中ですが、少し卵が偏って未だ混ぜ合わせが足りなかったかもしれません
まあお好みは自分が美味しければいいんです!!
ふんわり厚めの豚玉の完成!!
何度食べても美味しゅうございます!
もう一つ大将のエピソード
ある夏の夜でした店内は仕事帰りの方やカップルで満員です
店内には香ばしいソースの香りとジュウジュウ焼けるお好み焼きの音と阪神vs巨人戦野球中継のラジオが鳴っていました
店内には阪神ファンも巨人ファンも同じくらいいたか、ラジオに耳を傾けながら
それぞれの席でこれからの試合の展望を占う野球談議で盛り上がっていました
とラジオから 『打ちました大きい大きい~!入りました逆転ホームラーン!!』
巨人の逆転の瞬間、店内は歓声とため息と
途端、ブチッー ジュウジュウー
店内はお好み焼きの焼ける音だけになりました
ラジオはコンセントから引き抜かれ無音の箱に
そうです大将は気違いの付く阪神ファンでした
あんたの店やから、好きにすればええけど・・・・
店内は何とも言えん空気に
そこにまん悪く ガラガラーと入口の戸が開き
二人の若いカップルが立っていました
すかさず大将の一言!
『見ての通り、いっぱいや次にして!!』
あぁー
根はめちゃええ人なんです!
是非、大阪一お奨めのお好み焼きをご賞味ください
(藍着堂梅田店から徒歩10分)