「因果応報」広辞苑で調べると、「過去における善悪の業に応じて現在における幸不幸の果報が生じ、現在の業に応じて未来の果報が生ずること」と記されてます。
私が子供の頃、祖母がよく「因果応報」と言って悪いことをしたら、必ずその報いが何倍にもなって返って来るから、絶対に悪い事をしてはいけない。悪いことをすると地獄に落ちて閻魔様に舌を抜かれると脅され、常に素直で正直であることを求められてたと思います。
祖母は、悪いことをすると自分だけでなく、お父さんお母さん兄弟姉妹にも、影響するからと諭されておりました。
「因果応報」今この言葉をあまり耳にする事が在りませんが、私は長年生きて来て身近にも社会的にも、この言葉が当てはまるのではと思う出来事を数多く見聞きして来てます。
80代を過ぎた頃から、社会で起きてる奇妙な事件や、信じられない事件を見聞きする度に、祖母の「因果応報」の言葉を思い出すようになりました。犯人の先祖にどんな落ち度が在ったのかと考えさせられる事が多くなりました。
諺に「祖母育ちは三百安い」(祖母に育てられた子は、甘やかされるので、頼りない子ができあがる)と言う言葉が在りますが、私の母方の祖母は、両親より厳しかったような気がして居ります。おかげ様で今が在ると心から感謝致して居ります。
諺の中には今でも十分に通用する諺が数多くあります。例えば、「孟母三遷の教え」や「親の甘茶が毒になる」「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」等々、私が子供の頃はよく聞かされてました。
1977年アメリカのテレビドラマ「ルーツ」が日本でも放映されましたが、放映後アメリカの心理学者が、ある殺人者の家系を調べたところ、16代にわたってその家系から犯罪者を出していたことが判明し、何処かでその流れを絶たないといけないと言われてた事を記憶してます。
最近はスマホによる犯罪が多く聞かれますが、世の中便利になるほど悪が蔓延る様で、病気のウイルスが強くなると、さらにウイルスがより強くなるのと同じで、世の中便利になると、便利さを利用し、悪の所業もウイルスと同じ事が起きるのではないかと思います。
「因果応報」、私たちは先人の教えをもう一度見直し、物事を確り判断する力を意識しなければいけないのではないかと、お節介婆さんは思って居ります。
今日も一日笑顔で感謝して過ごせますように!!