時間短縮で仕上げると、タンニンの付着が少ないものなので、
本当の色、味が出てきません。(革ナメシに使う数倍の粉を使います)
タンニンのヌメヌメ状態の生地は乾燥する前は 均等に付いている様に見えるのですが
乾燥させると ムラムラが目立ちます。
ここまでの工程は京都です。
この生地を広島に送ります。( 広島は岡山と同じくジーンズの織物や縫製工場があります。
製品染め、洗い加工の設備が整った工場が在ります。)
時間を掛けて反物を洗う訳です(われわれはこの加工を長時間ワッシャーと呼んで区別しています)
一番よいのは5m程にカットして細切れにしたものを洗うと細かな均一な
シワが出来ます。帆布は50mなので そのまま洗うと端と真ん中でシワの形状剥げ具合が
違います。シワが縦方向の大シワになってしまいます。そこで反物を4等分にして12.5mを洗う事にしました。
仕上げた段階で12mを2枚つないで23m前後の巻にしています。
帆布の化学染料を使ったワッシャー加工は ただ洗ったデコボコ感が出るだけですが(これでもズイブン
良い感じ)タンニン染めは、糸や織り組織の中まで完全に繊維にしみ込んでいないため、ムラ感が
とても良い感じに出ています。面白みのある表面が出るのです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます