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去年1年間の「落とし物」過去最多 犬は1万匹超 現金228億円超
2024年5月13日 15時49分 ニュース深掘り
去年1年間に、全国の警察に届けられた「落とし物」の数は、およそ2979万点と、これまでで最も多くなったことがわかりました。
警察庁は新型コロナ対策の行動制限が去年、解除されたことや、電化製品の小型化が進んでいることなどが、落とし物の増加の背景にあるのではないかとみています。
また、落とし物の中には犬や猫などの「動物」も含まれていて、警察が対応に苦慮しているケースもあります。
警察庁は新型コロナ対策の行動制限が去年、解除されたことや、電化製品の小型化が進んでいることなどが、落とし物の増加の背景にあるのではないかとみています。
また、落とし物の中には犬や猫などの「動物」も含まれていて、警察が対応に苦慮しているケースもあります。
目次
- 去年の「落とし物」過去最多
- 小型電化製品の落とし物増加
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去年の「落とし物」過去最多
警察庁によりますと、去年、全国の警察に届けられた「落とし物」の数は2978万7068点で、おととしをおよそ315万点上回り、現在の形で統計を取り始めた1971年以降で最も多くなりました。
警察庁は、新型コロナ対策の行動制限が去年5月に解除され、人の流れが活発化したことなどが、前年からの大幅な増加につながったとみています。
これまでで最多だったのは、新型コロナの拡大が本格化する前年、2019年のおよそ2975万点でしたが、なぜ、落とし物の数が増加傾向にあるのか。
これまでで最多だったのは、新型コロナの拡大が本格化する前年、2019年のおよそ2975万点でしたが、なぜ、落とし物の数が増加傾向にあるのか。
小型電化製品の落とし物増加
警察庁によりますと最近はワイヤレスイヤホンや携帯用扇風機など、小型の電化製品の落とし物が特に増えています。
また、「エコバッグ」や「加熱式たばこ」、「モバイルバッテリー」などの落とし物も増えているということです。
また、「エコバッグ」や「加熱式たばこ」、「モバイルバッテリー」などの落とし物も増えているということです。
警察庁は、小型化した新たな商品の普及で人々が携帯するモノが増え、落とし物の増加につながっているのではないかと分析していて、所持品の管理に注意するとともに、もし落としてしまった場合には、なるべく早く遺失届を出してほしいと呼びかけています。
キャッシュレス決済普及も現金の落とし物過去最多
去年警察に届けられた「落とし物」のうち、『現金』は228億4568万8596円でこちらも過去最多になりました。
また、去年のうちに持ち主に返還された現金の落とし物は、前年に届けられたものも含め、157億8009万4242円で、保管期間の3か月の間に持ち主が見つからず、拾った人のものになったのは、32億5330万2497円でした。
また、去年のうちに持ち主に返還された現金の落とし物は、前年に届けられたものも含め、157億8009万4242円で、保管期間の3か月の間に持ち主が見つからず、拾った人のものになったのは、32億5330万2497円でした。
北海道北斗市の一般会計予算とほぼ同額に
また、持ち主が見つからず、拾った人も受け取りを辞退するなどして都道府県の歳入となったのは、34億699万6217円でした。落とし物として警察に届けられた228億円を自治体の予算と比較すると、人口およそ4万3000人の北海道北斗市の今年度の一般会計予算とほぼ同じ金額になります。
キャッシュレス決済が急速に普及する中、現金の落とし物が過去最多となったことについて、警察庁は、「国民の間に、現金を持ち歩きたいという心理が根強いことや、キャッシュレス決済の普及によって、現金を使用する機会が減り、財布の中に現金が残ったままであることなどが一因として推察される」としています。
キャッシュレス決済が急速に普及する中、現金の落とし物が過去最多となったことについて、警察庁は、「国民の間に、現金を持ち歩きたいという心理が根強いことや、キャッシュレス決済の普及によって、現金を使用する機会が減り、財布の中に現金が残ったままであることなどが一因として推察される」としています。
- 注目
落とし物の中には犬や猫などの「動物」も
落とし物の中には「動物」も含まれていて、警察が対応に苦慮しているケースもあります。
警察庁によりますと、去年、落とし物として全国の警察に届けられた動物は2万5535匹でした。
警察庁によりますと、去年、落とし物として全国の警察に届けられた動物は2万5535匹でした。
「犬」が1万2722匹、「猫」が4382匹、鳥やカメなど「その他」が8431匹でした。
ペットとして飼われていたとみられる動物も多くいて、警察は、遺失届や首輪、マイクロチップなどをもとに飼い主を捜しますが、見つからない場合、最長で2週間程度まで、警察署の中で飼育します。
ペットとして飼われていたとみられる動物も多くいて、警察は、遺失届や首輪、マイクロチップなどをもとに飼い主を捜しますが、見つからない場合、最長で2週間程度まで、警察署の中で飼育します。
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