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世界的「食料インフレ」第2波か? 日本の価格に影響も
2024年5月17日 20時44分 物価高騰
あれも値上げ、これも値上げ……
異常気象を背景にいま、世界的に「食料インフレの第2波」ともいえる状況になりつつあります。
異常気象を背景にいま、世界的に「食料インフレの第2波」ともいえる状況になりつつあります。
目次
- 注目食料インフレ 「第1波」と「第2波」
- ガーナのカカオ豆 生産量は目標の半分か
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- 注目
食料インフレ 「第1波」と「第2波」
さまざまな食料の価格が上昇する「食料インフレ」。
その第1波とも呼べる価格高騰は、ロシアによるウクライナ侵攻後の2022年に起こりました。
両国はともに農業大国。2021年、ロシアは小麦の輸出量が世界第1位、ウクライナはトウモロコシの輸出量が世界第3位でした。
その第1波とも呼べる価格高騰は、ロシアによるウクライナ侵攻後の2022年に起こりました。
両国はともに農業大国。2021年、ロシアは小麦の輸出量が世界第1位、ウクライナはトウモロコシの輸出量が世界第3位でした。
小麦もトウモロコシも、もともとは天候要因などで価格は上昇傾向でしたが、軍事侵攻で供給が滞ることへの懸念から価格上昇が加速しました。
小麦はシカゴ商品取引所で指標となる小麦の先物価格が、2022年3月上旬にはおよそ14年ぶりに最高値を更新しました。
トウモロコシも2022年4月下旬には指標となる先物価格が一時、およそ9年8か月ぶりの水準まで上昇しました。
その後、食料価格は世界的に落ち着く傾向となっていましたが、最近いくつかの食品の価格が上昇し、「食料インフレの第2波」ともいえる状況になりつつあります。
値上がりしているのはチョコレートの原料であるカカオ豆やコーヒー豆、オリーブオイルなどです。
小麦はシカゴ商品取引所で指標となる小麦の先物価格が、2022年3月上旬にはおよそ14年ぶりに最高値を更新しました。
トウモロコシも2022年4月下旬には指標となる先物価格が一時、およそ9年8か月ぶりの水準まで上昇しました。
その後、食料価格は世界的に落ち着く傾向となっていましたが、最近いくつかの食品の価格が上昇し、「食料インフレの第2波」ともいえる状況になりつつあります。
値上がりしているのはチョコレートの原料であるカカオ豆やコーヒー豆、オリーブオイルなどです。
カカオ豆は生産地である西アフリカの不作のため、ロンドン市場の先物価格が4月19日に1トンあたり1万2000ドルを超えて、過去最高値を更新しました。
その後、足元の先物価格は下がっていますが、それでも去年の同じ時期の2.7倍です。
その後、足元の先物価格は下がっていますが、それでも去年の同じ時期の2.7倍です。
また、インスタントコーヒー向けに使われる、ロンドン市場のロブスタ種のコーヒー豆の先物価格は、主な生産地のベトナムが不作に見舞われたことから、4月25日、一時1トンあたり4338ドルとこちらも過去最高値となりました。
さらにIMF=国際通貨基金によりますと、指標となるイギリスでのオリーブオイルの価格は生産地スペインの不作などからことし1月、1トン=1万281ドルとなり、1990年以降、初めて1万ドルを超え、過去最高となっています。
さらにIMF=国際通貨基金によりますと、指標となるイギリスでのオリーブオイルの価格は生産地スペインの不作などからことし1月、1トン=1万281ドルとなり、1990年以降、初めて1万ドルを超え、過去最高となっています。
以下略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー