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札幌・円山生活日記

「SABOT(サボ)」

“ミシュランガイド北海道2017ビブグルマン”掲載の札幌で愛され続けるイタリアン「SABOT(サボ)」。南円山の通称「さくら通り(南4条線)」沿いの隠れ家的なレストランです。ベテランシェフによる北海道の素材を活かした料理が格別の大変良い店です。

今日は近所のイタリアン「SABOT(サボ)」で夕食です。この店は通称「さくら通り(南4条線)」沿いのパスタ専門店「ドン パスタ」の並びにある店ですが営業は夜だけですし窓は高く外から中の様子が判りません。店外には「SABOT」という看板のみでメニューが出ている訳でもないので謎の店でした。ネット検索すると店のウェブサイトでは‟素朴だが完璧なイタリアン。素材選び、火の入れ方、味付けまで、全てにおいてパーフェクトを追求するシェフが作り出す料理は、感動するものばかり。四季折々で北海道のイタリアンならではの珍しい逸品に出あえるかもしれない”と紹介されています。それでは1度店内に入って隠れ家探検をしようと予約してやってきました。結果は大正解でとてもとても良い店でした(店の場所)。


通称「さくら通り(南4条線)」に北向きに面した店の外観。この黒い板張りの外観が隠れ家感を醸し出しています。どんな店か興味深々です。なお店にはメニューや料理の写真はNGとの断り書きがあるのですが個人的に楽しむ分には構わないということで雰囲気を見つつ写真は控えめにしました。

まず店内の様子。通りから外扉と中扉を開けて入った店内は古民家を改装したような落ち着いた内装。聞けば20年ほど営業した南1条の店から6年ほど前に移転してきた際にレストラン仕様に改装したもので元古民家ではないそうです。席数は2人用テーブル×2、4人用×3にカウンター席と3つのブロックに分かれています。

メニューは税込み6,600円のお任せコース(料理5品+デザート)がありますがアラカルトメニューが豊富です。
構成は、オリーブやハム盛り合わせ等の定番の「ANTIPASTI(前菜)」が10品(同660円~1,760円)、
「サラダ」2品(同880円、1,100円)、
ゆり根、タラの芽、真ダチ、北寄貝、ヤリイカ等北海道食材を使った「季節の1品」が11品(同990円~1,650円)、
「パスタ・ピザ」が手打ちパスタも含め14品(同1,100円~2,200円)、
メインの「魚料理」は天然タイと穴子の2品(ともに同1,980円)、
「肉料理」は道産牛ヒレ、道産合鴨、豪州産子羊、道産三元豚の4品で同4,620円~2,530円に「デザート」です。選ぶのが楽しいラインアップです。
 
まずは前菜で「海老を詰めたゆり根のフリット」(同990円)に続いて「松川カレイのカルパッチョ」同1,540円。活〆のコリコリの松川カレイの上にグリーンオリーブ、焼きナス、茹でた牡蠣のペーストという贅沢でオリジナリティ溢れるソースがのっています。1味も2味も違うカルパッチョです。

手打ちパスタで「帆立、黄ニラ、ウルイのタリオニーニ」。もう1品の手打ちパスタは「道産蝦夷鹿肉のラグーと根菜のパッパルデッレ」だったので手打ち麵は幅広麵と細打ち麵の2種類あるようです。こちらのシコシコの細打ち卵麵に黄ニラが香る優しい味わいのパスタでした。

魚料理の「穴子のグリル、芽キャベツのフリット、黒オリーブのタプナードソース」同1,980円。直火で炙った肉厚の香ばしい穴子にタプナードソースがイタリアンを主張します。芽キャベツのフリットも個性的で存在感ある付け合わせ野菜で手抜かりない感じです。

肉料理は「道産三元豚のカツレツ」同2,530円。薄くたたいた肉を予想したのですが肉厚のコク味ある豚肉がミディアムレア的に出てきます。付け合わせは湯剥きした温かいトマト。酸味が深い味の肉に良いアクセントになっています。こちらも初めて食べるオリジナリティある深い味わいの料理です。


デザートは5品の中のひとつ「バナナとブルーベリーのトルタ(焼き菓子)にコーヒーとカシスのアイス」同660円。最後まで手抜かりのない‟パーフェクトを追求する”熟練シェフの料理でした。


飲み物は生ビールで始めて→白ワインのグラス→赤ワインのグラス→「デザートワイン(甘口)」(いずれも同880円)。他にボトルワインの種類も豊富でカウンター席で前菜ものをつまみにワインを楽しむのも良さそうな感じでした。

なお口コミの中には「料理が出てくるのが遅い」とのコメントがありましたが逆にシェフの手際の良さに感心しました。当日は我が家も入れて5組10名ほどでそれぞれアラカルトで頼んでいたようですが次々に料理が出來て各テーブルに運ばれていました。熟練のプロは味わいだけでなく段取りも良いのでしょう。

満腹・大満足で会計を席で済ませ店外に出ました。こちらの窓はカウンター席の背中部分だったようで黒猫が「無礼者は帰ったようだニャー!」と言っていました?。


さくら通り」を歩いて帰路につきました。道路から除雪された雪がこんなに積み上げられていました。

大変結構な夕食でした。駅から少し離れた住宅街の隠れ家的な店で長年の経験と素晴らしい技量を有するシェフのオリジナリティ溢れる料理に感服しました。北海道素材の活かし方にも感心し楽しめました。メニューも豊富で季節毎に変わる様子なので何度来ても新鮮な驚きを感じるのでしょう。もちろん再訪決定です。ご馳走様でした。

「SABOT(サボ)」
札幌市中央区南5条西24丁目1-1 キネブチビル 1F 011-796-6632 
営業時間 18:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 火曜日
(2022.1.16訪問)

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