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札幌・円山生活日記

「資料館 de ひなめぐり」@「札幌市資料館」

「札幌市資料館」で開催中の「資料館 de ひなめぐり」。日本の年中行事である「桃の節句」の歴史を感じさせる古いひな人形や市内はもとより各地で活躍中の人形作家のおひな様等を数多く展示しています。規模は大きくありませんが見応えありです。

3月3日は「桃の節句」、「ひなまつり」の日です。「札幌文化芸術交流センター 」(SCARTS)の「さっぽろArt&Cultureインフォメーション」コーナーによると「札幌市資料館」で「資料館 de ひなめぐり」が3月2日(火)より開催されている由。昨日以来の雪が時折激しくなりますが徒歩時間はそれ程長くもないため地下鉄に2駅乗って出かけることとしました。なお「桃の節句」に関しては「師匠(と呼ばせていただいている方)」のブログで紹介されていた「北海道開拓の村のひな人形」にも「馬そり」が運行されている土・日・祝日に出かけたいと思っています。「ひなまつり」の日にも色々と関連のイベントがあるものです。

「資料館 de ひなめぐり」のポスター。
地下鉄東西線「西11丁目」から「札幌市資料館」に到着。2020年12月に国の重要文化財に指定された札幌軟石を使った重厚な建物は圧倒的な存在感です。

「札幌市資料館」のイベント案内。「資料館 de ひなめぐり」は2階のミニギャラリー1~4で3月2日(火)~7日(日)の予定で開催。
館内に入り中央の階段を上がったところ。「ギャラリー4(愛らしい芥子雛と
冨貴堂のお雛様)」から回ることに。奥は「ギャラリー3(つるし雛かざりと傘かざり)」。
「ギャラリー4(愛らしい芥子雛と冨貴堂のお雛様)」では、ひな人形作家山田祐嗣氏による江戸時代の芥子雛(けしびな)を模した作品や氏所蔵の京雛が展示されています。写真は京都製ひな人形と台所道具(中央)。左は大正時代の「二棟御殿飾り」。「御殿飾り」とは京都御所の紫宸殿(ししんでん)を模した「御殿」を最上段に置いた雛飾りで宮廷文化の残る上方では一般的だったとか。
こちらは明治時代の京都「丸平大木人形店」製作の「内裏雛」。同店の雛人形は宮中、華族等の全国の名家で所蔵され、展示作品は札幌の老舗商家「富貴堂書房」が所蔵していたものとか。衣装や装飾品等の設えが豪華です。
「ギャラリー3(つるし雛かざりと傘かざり)」では、「とうべつ甲斐の会さっぽろ」によるつるし雛と傘かざりが展示されています。
同じく傘飾り。小物も含め丁寧に作られており華やかです。 
場所を移動し「ギャラリー2(古裂の雛)」と「ギャラリー1(ひな工房八重の衣工房展2021)」へ。
「ギャラリー2(古裂の雛)」では小裂(こぎれ)を使った手作りものと古くて珍しいひな人形が展示されています。写真は「即位礼正殿の儀」をイメージした作品。
こちらは「明治生まれの方の作った卵雛」。人形の顔の部分に卵の殻を使っています。
「ギャラリー1(ひな工房八重の衣工房展2021)」では、「ひな工房八重の衣」の方々の手作りひな人形などが展示されています。
同上で関連の雛道具を含め場が華やぎます。以上で「資料館 de ひなめぐり」見学終了。

折角ですので1階の「刑事法廷展示室」へ。控訴院(明治初年から昭和の終戦直後まであった第二審裁判所、現在の高等裁判所)時代の雰囲気を感じさせる法廷が復元されています。 
入口の「北海道の裁判所史」を改めてじっくり読むと仲々興味深いです。「裁判所史から学ぶ北海道の歴史」という感じです。
特に読ませたのは開拓初期の北海道の「時代」を感じる「明治時代」の部分です。
最後に同じく1階の「まちの歴史展示室」へ。明治以前からの札幌の街づくりの歴史をパネル・写真・DVD映像などでわかりやすく紹介しています。 写真は「大通公園」の歴史。

今日は「桃の節句」で華やいだ雰囲気の雛人形を楽しむとともに北海道や街の歴史も改めて学ぶことができました。有意義な一日でした。それにしても国重要文化財の重厚な建物だけでなく館内の様々な展示物も無料で公開されているとは穴場的な観光スポットですね。ありがとうございました。

「資料館 de ひなめぐり」@「札幌市資料館」
2021年3月2日(火)~ 2021年3月7日(日)
開催時間:10:00~16:00
開催場所:札幌市資料館2階ミニギャラリー1~4
住所:札幌市中央区大通西13丁目
主催者名:資料館deひなめぐり実行委員会
料金:無料
(2021.3.3訪問)

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