小樽軟石で作られた築100年超の旧商家の石蔵を改装した「カフェ バー 石と鉄 (Cafe Bar STONE and IRON)」。1階のカフェ・バーでは鉄のずっしりとしたカウンターと石壁のスタイリッシュ空間で地元食材使用のランチが楽しめます。2・3階には宿泊施設もあり小樽を愛し人の集まる場所にしたいとのオーナーの想いが詰まった空間です。
「小樽・青の洞窟~龍宮クルーズ~」後のランチは「色内大通り」の石造り倉庫の「カフェ バー 石と鉄 (Cafe Bar STONE and IRON)」です。小樽本で紹介されていた店で「龍宮クルーズ」発着の「龍宮埠頭」近くで便利なので予約をしてやってきました。場所は「JR小樽駅」から小樽運河方面に延びる「中央通り」を運河の少し手前の「色内大通り」に北向きに入って少し歩いたところ。丁度「小樽市観光物産プラザ(運河プラザ)」の裏手です(地図)。
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「色内大通り」に西向きに立つ石造りの「カフェ バー 石と鉄 (Cafe Bar STONE and IRON)」。小樽の石造建築の大半が木骨の軸組みに厚さ5寸(約15㎝)程度の軟石をかすがいで留める「木骨石造」であるのに対し、この蔵は厚さ1尺(約30㎝)程度の角石を積み重ねた「本石造り」で歴史的価値も高いそうです。2階窓付近まで商家の建物と接していたため下部分の石の色は白く綺麗な色をしています(オーナー自ら解説してくれました)。
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店の入口付近。小樽軟石は札幌軟石と違い地層の模様が石に出た美しさがあるそうです(同)。
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店内です。100年の歴史を経た太い立派な柱を真ん中にして鉄造りのカウンター等が石壁とのコントラスト美を生みだしています。カウンター回りの高椅子も鉄製です。
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小樽特産の帆立貝「おタテ」消費拡大キャンペーンが実施中です。
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カウンター向かい側のテーブル席とソファ席。むき出しの石壁が良い風合いです。
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これも鉄製ということでしょうか。大きなパエリア鍋が掛けられていました。
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ランチ・メニュー。北海道/小樽地元産食材使用の料理が並びます。後ほどオーナーは東南アジアでも働いていたと聞きましたがタイメニューはその絡みでしょうか。
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セットの「自家製レモネード」。
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「小樽地鶏を使ったグリーンカレーセット」(サラダ・ドリンク付き)税込み1,450円。
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グリルした地元野菜が美味しいです。カレーはスパイシーですがココナッツ・ミルクの甘さが強くでたミルキーな味わいでした。
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4種の北海道ソーセージとクロワッサン・セット」(サラダ・ドリンク付き)同1,580円。
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ソーセージにカレーと同様の地元野菜に小樽地鶏の温泉玉子がトッピング。素材重視の素朴な味わいでした。
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セットの「カフェ・ラテ」。
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食後会計を済まし外に出る手前にあった階段を見上げて「何があるんだろう?」と思案しているとオーナーが下りてきて「宿泊施設になっています。見ますか?」と案内いただきました。ご親切に感謝します。
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2階はツインの部屋に・・。
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6床の2段ベッドのドミトリー部屋に独立のバスとトイレ。コロナ前はベッド貸しもしていたそうですが、現在は2部屋込みで1グループ8人までで貸しているそうです。最低は1泊18,000円~。色々な使い方が想定できそうです。
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3階は宿泊者が自由に使える簡易キッチン設置のリビングルーム。木の大きな梁も建築当初のままだそうです。こんな石造りの倉庫に泊まるのも良い思い出になりそうです。
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外に出て改めて本石造りの蔵を見ます。大きなマンションの隣で良く残ったものです。長く上手く活用されることを期待しています。
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小樽軟石の模様が美しく出ていました。旧商家は「山川」だったのでしょうか石造りの屋号も立派でした。
オーナー自らの解説で旧商家の石蔵を改装した飲食店兼宿泊施設の魅力をよく理解することができました。以前はインバウンド客にも人気だったという説明も納得です。石造りの古い倉庫に泊まったなんて経験は仲々できるものではありませんから。石と鉄のコントラストの美しいスタイリッシュなカフェ・バーもつい長居したくなる雰囲気でした。今度はバータイムでも利用したいものです。ご馳走様でした。
「カフェ バー 石と鉄(Cafe Bar STONE and IRON) 」
小樽市色内2-2-8 1F 0134-61-1214
営業時間 ランチ 11:30~15:00/カフェタイム 15:00~17:00/バータイム 17:00~22:00
定休日 月曜日
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(2021.10.13訪問)