「藻岩山麓通り」沿いの双子山・三角公園隣の一軒家イタリアン「芋芋屋(ヤムヤムヤーン)」。年季の入った洋館のシニアご夫婦運営の店です。何となくイタリアン食堂的な温かな雰囲気で大層なボリュームのCPバランス最高のランチがいただけます。食べ盛り世代の家族連れや空腹カップルにお勧めです。
今日は双子山・三角公園隣の「芋芋屋(ヤムヤムヤーン)」です。ここは円山公園から円山西町界隈へ散策し自宅へ戻る途中にある店です。立派な洋館の一軒家で20年以上この地でご夫婦で運営されているイタリアンとか。何となく興味をそそられる店でもあり前々日に予約して参りました。場所は地下鉄東西線「円山公園駅」から「環状通り」等に沿って南下し「旭山公園通り」に至ると右折して「旭山記念公園」に向かって坂道を登っていきます。途中「藻岩山麓通り」に交差すると右折して暫く歩いたところの「双子山・三角公園」の隣です(地図)。
「藻岩山麓通り」に面した一軒家レストラン「芋芋屋(ヤムヤムヤーン)」の外観。立派な洋館の雰囲気です。
階段を上がって店内に入ると左側には6人テーブルの個室がありました。
右側がメイン・ダイニングです。4人用テーブル×5で南側に大きな窓があります。店内は窓枠はじめ内装のDIYリフォーム(?)が進行中のようで、隣のテーブルに座った年配のご夫婦のお話だと子供さんが小さい頃に良く来ていた店で20年は続いているそうです。
窓から見える景色は「双子山・三角公園」と「藻岩山麓通り」です。通りを挟んだ向かいは「ジャルダン・ドゥ・ボヌール 」という結婚式場です。
内装はシンプルです。壁にかけられている大きなナイフ・スプーン・フォークのオブジェが目を惹きました。
ランチセットのメニュー。パスタ(単品税込み1,100円~)に前菜盛り合わせとドリンクにデザートがセットで同1,650円。パスタはグループで1種類に絞るか、絞った1種類とミートソースの2種類の選択です。厨房はご主人お一人なのでパスタ2種類の場合は若干サーブに前後が生じるとのことでした。
パスタのメニュー。種類が豊富です。確かに4人グループが来て4人別々の手作りソースパスタを頼まれると一人だと大変でしょうね。
ドリンクの「ゆずスカッシュ」。手作り風の深い味のゆずシロップを炭酸で割った爽やかな味わいです。
まずは「サービスのスープ」が登場。大量のフライドオニオンがトッピングされています。
具材はズッキーニ、人参、パプリカ、玉ネギ、白えんどう、エリンギ等具沢山でボリュームです。ブイヨンと塩のシンプルな味つけですが胃がしっとりするようなスターターに良い感じです。“サービス”の域を超えたスープです。
「前菜の盛り合わせ」。一つ一つが大振りでメインにも匹敵するような“前菜”です。
スモークサーモン(3枚)と下にクリームチーズとキャベツ・玉葱の赤ワインビネガー漬け。
大きくカットされた南瓜スープ煮にズッキーニのマリネ。松の実等のナッツが添えられます。
海老のフライに白身魚のアーモンド衣のフライ。赤ベリーのソース。前菜を食べ終えるとサービスのボリューム・スープとでお腹が膨らんできました。
こちらは「ミートソース」。なお皿は全て白地のシンプルなデザインで手作り料理の実質本位狙いの感じでした。
ミートソースは牛肉塊を煮込んでほぐしたような食感しっかり。クローブの香りが効いた濃いめの素朴なソースでした。
こちらは「ウニのクリーム仕立て」+770円。ウニがふんだんに入ったクリームソースがたっぷりです。あさつきが良いアクセントでレモンを絞ると味が締まります。
パスタは2皿とも中太乾麺のアルデンテ・スパゲッティでした。ウニはたぶん蒸しウニでしょう。「これでもか!」という位入っていました。こちらも素朴な味わいでした。
「デザート」。メインは抹茶アイスですが柑橘系のピールやナッツのカット、生クリーム等で様々な味の変化が楽しめます。更にコーンの中には柑橘類のクリームソースが詰められていました。手の込んだデザートで何となく味の傾向が前の皿と違うのでデザートは奥様の担当でしょうか。
食後の「Hotカフェオレ」。仲々満足で満腹したランチでした。
店の外観を通り向かい側から見たところ。背景は落葉で稜線くっきりの「円山」。その麓をぐるりと歩き途中「松本商店」でキンキほか魚を買って帰宅しました。
藻岩山麓通りの一軒家レストランは素朴な大衆食堂的なイタリアンでした。実質本位でボリューム満点のランチコースは食べ盛り世代の家族連れや付き合いの長い空腹カップルに良さそうな感じがしました。そんなお洒落なイタリアンとは少し傾向の違う家族経営のお店です。ご馳走様でした。
「芋芋屋(ヤムヤムヤーン)」
札幌市中央区双子山3-1-8 011-533-8807
営業時間 11:30~15:30 17:30~22:30
定休日 無休
(2021.11.20訪問)