札幌・円山生活日記

「ラ・サンテ（La Sante）」

2020-11-28 22:47:28

オープン26周年を迎える「ラ・サンテ（La Sante）」。店名はフランス語で「健康」を意味し「旬の素材を吟味し季節感あふれる北海道ならではのフレンチ」を「おいしく、楽しく、そして健康的な料理を提供する」がコンセプトとか。一軒家のカジュアルな雰囲気で魅力的な料理がいただけます。

本日は「ラ・サンテ（La Sante）」に前日予約を入れてランチに参りました。人気店で予約が取りづらいと聞いていましたがコロナの影響でしょうか、ある意味ラッキーでした。最寄駅は地下鉄東西線「西28丁目駅」で3番出口から「環状通り」を渡り、「宮の森スポーツ倶楽部」を過ぎた交差点を左折して裏の駐車場の管理人小屋を左側に入ったところ。はっきり言ってかなり判り難い隠れ家店な一軒家のレストランです。我が家からは「円山公園駅」に出て、駅バスターミナル脇の通りを北側に10分ほど歩いて参りました。

駐車場の中に佇むイメージの一軒家レストランです。庭に向かって大きく窓が開かれており中の雰囲気が少し判ります。入口脇の大きなリースの下には薪ストーブに使われるのでしょうか薪が置かれています。

庭先には店名のオブジェが。少しは目印になるのでしょうか。

ランチメニューは「ランチA（3,500円＋税、以下同じ；アミューズ／ポタージュ/季節のオードブル/メイン（鮮魚料理又は肉料理）／デザート・コーヒー・パン」と「ランチB（4,800円；アミューズ／ポタージュ/季節のオードブル／鮮魚料理／肉料理／お口直し・デザート・コーヒー・パン」の2種類。ランチＡ×２でメインに魚と肉をそれぞれ注文します。

＊「羊づくしのフルコース」など夜は様々なメニューがあるようです。

アミューズ①「かすべのゼリー寄せ」。味付けしたかすべ身をほぐしてゼリーでテリーヌ風に固めたもの。洗練されたかすべの洋風煮凝りという感じでしょうか。優しい味です。個人的には軟骨のコリコリ感が少し欲しかった・・。

アミューズ②「蝦夷豚とフォアグラのテリーヌ」。蝦夷豚とフォアグラの素材の味がしっかり感じられるシンプルな味付けのテリーヌ。マスタードにも良く合います。「かすべのゼリー寄せ」もそうですがアミューズの枠を超えた感じです。

本日のポタージュは「みやこカボチャのポタージュ」。オニオンとバニラのムースが添えらています。カボチャの甘さが際立つ一方でムースを混ぜ合わせるとオニオンの風味と甘さが加わり複雑な味わいとなります。何よりもポタージュが熱々で雪の中を歩いてきた身には大変なご馳走です。

季節のオードブルは「上ノ国産ブリのカルパッチョと夏野菜のマリネ」。ブリはかなり厚めのスライスで粒マスタード絡めたソースとグリーンゼブラ・トマトほかの野菜と一緒に食べると美味しくいただけます。個人的には脂ののったブリには醤油が一滴欲しかった・・。

メインの鮮魚料理は「活締め青ゾイと帆立貝のムニエル /アサリ貝ときのこのジュ」。皮目がパリパリに焼かれた青ゾイと帆立貝にアサリときのこから出た出汁のバターとワインのソースが味わいを加えます。全体的にさっぱりと素材の味わいを生かしたシンプルな料理です。

メインの肉料理は「富良野ポークとソーセージの煮込み」。富良野ポークはほろほろに良く煮込まれており、ソーセージは粗びき肉に内蔵も練りこんだような自家製ワイルドな味わいで触感の違いが楽しめます。肉汁に豆とキャベツが入った焦がしバターソースと香辛料でより味わいが深くなります。それでも後口は爽やかです。なお、肉料理は＋700円でランチＢのメイン「白糠産エゾシカのもも肉の薪焼き」に変更可でした。

ワインは「ペアリングワインセット」（3杯；3,200円、5杯；5,000円）もありましたが料理の量が判らなくて1杯づつ注文し、結果的には北海道美流渡ワイン「宵の明星2018」（1,000円）、仏ロワール「Pouilly Fume 2018」(1,000円）、仏ブルゴーニュ「Cote de Nuits Villages 1994」（1,200円）をいただきました。3番目のワインが特に良く果実香がしっかり残り熟成香とのバランスのよい美味しいワインでした。