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札幌・円山生活日記

雪景色の知事公館庭園とエゾリスと。~北海道知事公館~

「北海道知事公館」は1936年(昭和11年)に三井合名会社の別邸として建てられた当時の“北海道における三井の迎賓館”。1953年(昭和28年)には北海道が所有権を取得し以来さまざまな会議や行事に広く使われているとか。登録有形文化財の建物内が無料で一般公開されているほか自然豊かな庭園も冬季閉園期間を除き散策自由です。エゾリスにも出会えます。

今日は冬季閉園直前の「北海道知事公館」庭園の雪景色見物とリスめぐりです。公館庭園は春~秋は無料開放されているのですが12月1日~4月末まで冬季閉鎖されます。その閉鎖直前の今季最後に雪景色の見物と知事公館に棲むリスたちに会いに出かけてきました。期待した通り冬支度を進める多くのエゾリスたちに出会うことができました。アクセスは地下鉄東西線「西18丁目駅」から北方向へ向かい「北海道立近代美術館」の道を挟んで東隣にあります(地図)。
冬囲いされた知事公館前庭の植栽。
前庭のブロンズ像『残響』。開拓使として「開拓使麦酒醸造所(サッポロビールの前身)」の設立に携わった村橋久成の胸像。
その木立奥にある桑園の由来を示す碑(揮毫は町村金五・元北海道知事)。現在の知事公館の敷地一帯は旧鶴岡藩の士族が開墾した桑園の跡地です。
雪景色の知事公館庭園と流政之・作の『サキモリ2000』(左)『サキモリ2002』(右)。
安田侃・作の『意心帰』は白大理石保護のためシートで覆われていました。

白い壁と積雪の中で一際鮮やかに見える公館建物の赤いストライプ。「ハーフティンバー」という柱や梁などの骨組を露出させて意匠を施す工法でアルプス以北のヨーロッパでよく見られる様式だそうです。
庭園北側のアイヌの人から「メム(湧き水)」と呼ばれた場所に作られた小川と東屋。


凍る水中の落葉と雪。

さて続いてリスたちです。目を凝らして探すまでもなく庭園内のあちらこちらで忙しく駆け回っています。



冬眠しないエゾリスは深くなる積雪を前にたくさん食べて冬を乗り切る体力をつけるとともに食料の確保に余念がありません。
木の実を熱心に探すリス。

見つけた木の実を咥えたリス。
木の上で悠然と木の実を齧るリス。
そして食後のストレッチを兼ねて毛づくろいするリスでした。


最後に庭園を一周。2019年9月に「『世界津波の日』2019高校生サミット in 北海道」を開催した際の記念碑。

乃木希典将軍揮毫による「国富在農」の碑。建立明治43年(1910年)です。 
公館建物の玄関付近へ戻ってきました。
公館建物内部は冬季閉鎖は無く土・日・祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除き通年見学可能なのですが久しぶりに拝見します。1階食堂。

2階応接室。建物入口正面に大きく張り出した出窓の位置に当たる部屋で三角屋根を活かした背の高い天井と広く光を採り入れる大きな窓が印象的です。立派です。 

2階窓から見た庭園。近くの保育園児たちが遊んでいました。
以上「北海道知事公館」でした。次回は冬季閉鎖が終わる桜の季節に来るつもりです。ありがとうございました。

「北海道知事公館」
札幌市中央区北1条西16丁目 011-611-4221
営業 公館 9時~17時 
   ※公務等の都合により見学できない場合あり。
   庭園 8時45分〜17時30分(時期により異なる)
休日 公館 土曜・日曜・祝日・年末年始
   庭園 12月1日〜4月28日(冬季閉鎖)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tsh/koukan/gkoukan.htm
(2023.11.30)

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