見出し画像

札幌・円山生活日記

オオウバユリとアジサイとエゾリスと。~初夏の「北海道大学植物園」~

「北海道大学植物園」は札幌農学校(北海道大学の前身)の教頭だったクラーク博士の進言に始まり、宮部金吾博士の計画・設計により1886年(明治19年)に開園した日本で2番目に古い植物園。広さ13.3haの園内には約4,000種類の植物が見られるほか歴史ある建築物も当時の趣を残し保存されており、都心の「緑のオアシス」として多くの市民に親しまれています。

本日は「北海道大学植物園」です。昨年も同時期に訪れ「円山公園」に1週間ほど先だって《オオウバユリ》の開花を見たので今回も同じ狙いです。併せて8月下旬に有効期限を迎える同園の回数券(通常一般の入場料金が420円のところ6枚セットで1枚あたり370円になります)を使い切ってしまうことも目的です。結果的には同園の《オオウバユリ》は円山公園よりも成長が早く既に開花している株も見られました。もちろん時間の許す限り園内の見頃の花々も鑑賞してきました。アクセスは今回も地下鉄東西線「西11丁目駅」から徒歩で参りました。地下鉄「さっぽろ駅」や「大通駅」からも徒歩圏の便利な場所です(地図)。

「北海道大学植物園」の入口。
まず「宮部金吾記念館」前を通って「灌木園」に向かいます。 

【灌木園】
「灌木園」へ向かう園道。道の両側に《オオウバユリ》が群生しています。

やはり「円山公園」よりも生育が早く複数の花房に分かれている株が多く見られます。ただ開花しているのは無いな・・と見ていると・・。
すべての花房ではありませんが開花しているものを見つけました。今年の初見の開花した《オオウバユリ》です。

《オオウバユリ》の女の子のイメージしたウポポイPRキャラクター「トゥレッポん」 (「turep (トゥレプ)」はアイヌ語で「オオウバユリ」の意味)。昨年に「ウポポイ」を訪問した際に「トゥレッポん」を見て以来《オオウバユリ》に親近感を感じています。「円山公園」の石碑裏あたりにも群生しているのですが開花までにはもう少しのようです。この週末にも確認することにします。
「灌木園」脇の茂みの中にも開花した《オオウバユリ》を見つけました。

その近くで何やら物音がするので視線を向けると《エゾリス》がいました。これだけ自然が残っている植物園なので《エゾリス》がいても当然なのですが園内で見るのは初めてです。

エサを探して草むらを飛び跳ねていました。

木の実を見つけ満足気な《エゾリス》。

続いて「灌木園」の見頃の《アジサイ》類です。

《ガクアジサイ》。

ヤマアジサイの変種だという《アマチャ》。

《エゾアジサイ》。

《アジサイ》でした。

「ハルニレ」の巨木が見事な「ハルニレの林」を通って「バラ園/草木分科園」に向かおうと歩いていると・・。
こちらでも《エゾリス》を見かけました。出会う時には出会うものです。

「ハルニレの林」を後にして「バラ園/草木分科園」へ。

【バラ園/草木分科園】
「バラ園」。奥が「草木分科園」。

《キバナヤグルマギク》。


夏の高原の花 《ヤナギラン》。



定山渓などで見かける《オカトラノオ》。

そして《キリンソウ》です。


1882年に建造された北海道最古の博物館である「博物館本館」と重要文化財群の前を通って「高山植物園」へ。

【高山植物園等】

《タチギボウシ》。

「高山植物園」奥の「カナディアン・ロックガーデン」に咲く 《ギリア・ペンステモン》。

【温室】
この半年ほど外気との換気と植物生育温度の保持が困難との理由で閉館されていた「温室」。外気温の上昇により換気しながらの温室内公開となっていました。
「食虫植物」のコーナーの《ウツボカズラ》。  

じく“小さなラン”のコーナーの《エピデンドルム・プリスマトカルパ》。


最後に「多肉植物」のコーナーを見て本日の見学終了です。 

今日も充実の散策でした。特に期待の通り《オオウバユリ》の開花を一足早く見ることができ満足です。また図らずもここでも《エゾリス》に出会いました。都心の真ん中にも係わらず広大な自然が残っている証しでした。併せて同園の敷地内では季節ごとの植物を見ることができ四季の変化を感じることができ飽きません。次は《サギソウ》ですね。また来ます。ありがとうございました。

「北海道大学植物園」
札幌市中央区北3条西8丁目 011-221-0066
開園時間:夏季4月29日~9月30日/9時~16時30分、10月1日~11月3日/9時~16時、冬季11月4日~4月28日/平日10時~15時30分、土曜日10時~12時30分
※各最終入園30分前、冬季は温室のみ開園
休園日:夏季/月曜日(祝日の場合は翌日)、季/日曜・祝日、年末年始(12月28日~1月4日)
入園料:夏季/高校生以上420円、小・中学生300円、冬季/小学生以上120円
【公式サイト】https://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/index.html
(2022.7.5訪問) 

最新の画像もっと見る

最近の「散策」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事