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札幌・円山生活日記

芸術の秋です。~「横須賀令子アニメーション個展 波と風のもののけたち」~

札幌文化芸術交流センター(SCARTS)の2023年公募採択企画「横須賀令子アニメーション個展 波と風のもののけたち」。「さっぽろ創世スクエア」 2階のSCARTSスタジオで9月6日(水)~11日(月)の予定で開催中です。札幌在住のアニメーション作家・横須賀令子氏が1980年代から2022年まで約40年間にわたって制作してきた短編アニメーション作品の映像インスタレーションと原画が展示されています。和紙に墨と筆で描くモノトーンの世界です。

本日は「さっぽろ創世スクエア」 2階SCARTSスタジオで開催中の「横須賀令子アニメーション個展 波と風のもののけたち」の鑑賞です。「札幌文化芸術交流センター SCARTS(スカーツ)」では札幌の文化芸術活動振興を目的に毎年企画公募を行っており本展は2023年度の採択企画とのこと。国内外で活躍される札幌在住の作家・横須賀令子氏の描く波や風の中で姿を変えていくもののけや動物たちの墨絵アニメーション作品が動画と原画で鑑賞できます。静謐な白の画面の中にかすれのある黒い墨で描かれたモノトーンの物語にアートを感じます。
 
会場の「SCARTSスタジオ」は大通駅地下空間直結の「さっぽろ創世スクエア」低層棟の札幌市民交流プラザ内2階にあります(地図)。
「さっぽろ創世スクエア」低層棟1階ロビー。エスカレーターで2階です。
「SCARTSスタジオ」入口。隣は札幌市図書・情報館「札幌市図書・情報館」。
横須賀令子アニメーション個展「波と風のもののけたち」チラシ。
札幌在住のアニメーション作家・横須賀令子が1980 年代から2022 年まで約40 年間にわたって制作してきた短編アニメーション作品を紹介する本展。会場では、波や風をはじめ、さまざまなモチーフを表現した墨絵アニメーション作品を壁に大きく投影する映像インスタレーションのほか、これまでに制作されたアニメーションの原画数千枚の中から、厳選されたおよそ160 点を展示します。制作プロセスを垣間見ながら、映像を大迫力でお楽しみいただける本展に、ぜひお越しください。
 

横須賀令子氏。
茨城県ひたちなか市生まれ。1981年専門学校卒業製作「幻」(16mm)から短編アニメーション制作を始める。和紙に墨で描く筆絵ならではのタッチや、にじみを生かした独特の世界観の手描きアニメーションを多数発表。NHK「みんなのうた」などのTV番組やCMのアニメを手掛けるほか、海外の映画祭での上映も多数。96年3月より札幌に移住。
主な仕事・作品歴:1994年NHKプチプチアニメ「なんじゃもんじゃおばけ」(1996年第6回国際アニメフェス広島大会入選、1996年ワールドアニメーションセレブレーション(ロサンゼルス)入賞。2003年「連句アニメーション「冬の日」参加。2005年「GAKI琵琶法師』(第9回文化庁メディア芸術祭 審査委員推薦作品、2009年SAPPORO Short Fest フィルムメーカー部門グランプリ)。2014年「NHKみんなのうた/きみのほっぺ」など。 
会場内。アニメーション作品の原画の展示コーナー。


《メタモルフォーゼ》(2018年)。
《風ーオオカミー》(2018年)。

《おひるね》(2012年)。

アニメーション作品の上演会場。写真撮影OK(動画NG)です。原画コーナー隣なのでアニメーション作品(動画)を観て原画(静止画)を改めて確認する、原画から動画への発展を鑑賞する等の楽しみができます。


アニメーション作品《メタモルフォーゼ》(2018年)。上演時間3分の間に羽の蝶から始まり、波、泡、炎、煙、雲の世界の中で変容していく生物を墨絵アニメーションで描いています。


アニメーション作品《もうれんじゃかじゃか》(2018年)。
《もうれんじゃかじゃか》+《オオカミ》(2023年)。
《門番》(2009年)。港に佇むもののけ猫がやって来た嵐雲を一気に飲みこむ楽し気な作品。
《春の風に》(2020年)。馬の背で揺られる春の風の妖精。
《楽ーfun》(2023年)。様々なキャラクターが舞い踊ります。楽しい作品でした。アニメーション作品の上演は全体で36分間。一気に観れてしまうので必見です。楽しめました。ありがとうございます。
「SCARTSスタジオ」前の吹き抜け部分のアート作品・谷口顕一郎氏・作《凹みスタディ─札幌のかたちを巡る 2018─》でした。

札幌市民文化芸術センターSCARTS企画公募展
横須賀令子アニメーション個展「波と風のもののけたち」
日時:2023年9月6日(水)~11日(月)11:00~19:00
会場:SCARTSスタジオ
   札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ2F
主催:横須賀令子
   札幌市民文化芸術交流センターSCARTS(札幌芸術文化財団)
入場無料
(2023.9.10)

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