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本当は怖いいんちき瓦版

志保が街に出た。すると街には「世中読売」なる瓦版が出回っていた。
この瓦版は毎日のように健康情報を掲載。それが市中の話題になっていた。
「なんで?あたしの瓦版よりあっちが人気なのかしら」
志保の怒りは頂点に達していた。
主水は志保の怒りを理解できなかった。というのも「世中読売」は江戸の大店がスポンサーであるから、なかなか手が出せないのだ。

「世中読売」のスポンサーはよろず屋の百疋屋だった。この百疋屋こそが悪の親玉。いろいろな商品を売りさばくために「世中読売」の情報を利用していたのだった。
ある日百疋屋にやつれた男が。「世中読売」に書かれた豆の健康情報がでたらめだと訴えたのである。それを見たあかりは、鶴来屋に相談。百疋屋の裏の顔を探ることに。
あかりと志保が瓦版に書かれたことをあてにしてるのを見た主水はあきれた顔。しかしあかりは「百疋屋さんがデタラメ言ってるかもしれないでしょ」と皮肉めいた発言。

その後も百疋屋にはだまされた市民が押し寄せる。たまらず奉行所の力を借りようとするが、町奉行所にも被害者が。主水はこの期に及んでついに百疋屋の悪行をほっとけないと、あかりと志保に協力することに。

百疋屋に殺されたという人々の恨みを受け、葉っぱぎ人たちがついに立ち上がる。そして志保は自分の瓦版をもって「世中読売」を告発することになった。
「保志一番
 江戸市井の人々の身体を商品でもてあそぶ百疋
 百疋と組んだ世中読売」
結局版元は江戸市中から抹殺されて一巻の終わり。志保はその姿を見て笑みを浮かべるのだった。

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