秋津蛉のモンスターリストⅡ

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古龍種の書 炎王龍 テオ・テスカトル 下巻

2024-07-17 00:04:03 | 古龍種


・生態、食性
縄張りを侵す不届き者や自らに明確な敵意を向けてくる敵対者に対しては、その苛烈極まる性格を露わにする。それを示すように、
”汝、「炎王龍」の禁域を侵すなかれ”
と人は言う。禁を破りしものには、王から直接の裁きが下されるのだと。煌々と、闇をも照らし尽くす姿を見てしまったが最期なのだと。
事実、テリトリーに踏み込んだ小型モンスターの群れを容赦なく爆殺した、広大な砂漠地帯を一夜にして焼き払ったなど、獰猛かつ破壊的な伝説を数多持つ。
赤熱そのものといえる巨躯を揺らし、周囲を陽炎の地に変えながら悠然と歩む。人にとってはその挙動ひとつひとつが災厄と呼べる。
一方、新大陸において確認された個体は縄張りへの侵入者に対しても攻撃性を示すことはほぼなく、古龍種を主としたごく一部の例外を除けば、縄張り争いが確認された例も皆無に近い。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1542111531676012545?s=19



長年の調査の結果、本種は灼熱の身体を維持するために可燃性物質を含む鉱物や爆発物、ニトロダケや火薬草、また特に燃石炭を主食としており、食事の際は自らの唾液で鉱石を化合させてガスを発生させながら食すことが判明している。
このガスこそが炎王龍の吐き出す炎と熱気の源であり、燃石炭の豊富な火山地帯を主たる縄張りと定める理由となっている。

特に熱エネルギーの多い鉱物や爆発物を好み、過去には他の古龍同様に幻の存在とされていたものが近年各地の猟団の前に姿を現したり、人里近くまで迷い込むのは、大砲や炸裂弾などの発達により、良質の火薬を集積していることが一因といわれる。
なお、この生態の応用から、工房では熱気を抑える防具が作られるようになったという。

怒れるテオ・テスカトルの口腔は青く光るというが、鍛冶に詳しい者に聞けば、これは特定の金属に炎を当てた際に見られる炎色反応というものではないかという。ここからも、テオ・テスカトルが鉱石を食し、 炎熱の素としていることが導かれる。
この「火薬を食べる」 という食性からか、 テオ・テスカトルの体温は著しく高く、出現した地域一帯は、陽炎が発生するほどの灼熱へと変貌する。
実際に新大陸でも、 大蟻塚の荒地に姿を現した際は気温が急激に上昇し、他のモンスターが逃げ出し陽炎が立ち込める事態に陥った。






炎を操るモンスターが数多く存在する中で、テオ・テスカトルが炎王龍と称される理由が、爆発性の粉塵をも操るという特異性にある。
テオ・テスカトルは炎だけでなく、ときに高温の粉塵を身に纏う。 翼の内側には短毛が生えており、常時その中に大量の粉塵を蓄えている。 この塵粉の正体は、自身の体から剥がれ落ちた古い老廃物である。
翼に溜め込んだ粉塵は翼や腕を激しく動かすと周囲にばら撒かれ、牙を激しく打って火花を起こすことで、広範囲に粉塵爆発を巻き起こす。 炎と粉塵を使い分け、燃焼と爆破という性質の異なるエネルギーを操るのである。




テオ・テスカトルは鉱石の摂取時や外敵との闘争時以外でも粉塵を身に纏っていることがああるが、これは定期的に爆発させることで燃やし、処理するための行為である。
なお、燃石炭を摂取することで体内に蓄積した超高圧縮の液体も、この際に処理されているとされる。


行為自体が危険なため、他の生物に危害を加える攻撃性が目立つが、観測所の報告によると、爆発の行為は周期的に行われているという事、他の生物を傷つける目的で使用されていない事から、身体に溜まった老廃物を燃やして処理しているとされる。
ハンターたちがよく爆発に見舞われるのは、その爆発の攻撃性を自己防衛に利用しているためである。
その性質上、他の種の生物とは共存を許されない、孤高の生物であると言えるだろう。
新大陸におけるテオ・テスカトルの棲み処は龍結晶の地のもっとも奥地に存在する。
普段はマグマの壁に阻まれ何人たりとも立ち入ることはできず、主が巣の外で活動するときにのみ踏み入ることが可能になる。
テオ・テスカトルの巣は起伏が少なく、四方をマグマに囲まれた広い舞台のような地形になっている。
この巣はテオ・テスカトルが自ら作り出したもので、 爆発によって岩山を大きく削り、平らな台地を作り上げた。 巣は巨体のテオ・テスカトルでも活動しやすい広さがある。
しかし、溶岩でできた地面は甚だ不安定な状態であることは間違いない。 怒りによってテオ・テスカトルの体温が上昇し、周囲の気温に影響を及ぼすことで地面からマグマが次々に吹き出すようになり、巣へと侵入してきた外敵を焼き尽くす。
さらに、この巣は単なる棲み処としての役割だけでなく、雌の個体であるナナ・テスカトリへの求愛行動にも密接に関連していると思われる。
ナナ・テスカトリはより広く、かつ食料となる鉱石が多い巣を作った雄を選び、 つがいになるのだろう。




立派にたくわえられた髭を持つ個体ほどナナ・テスカトリを惹きつけるという推測もあり、鬣は雄としての魅力をアピールするだけでなく、繁殖行動そのものにおいても何かしらの役割を持つと推察されているが、現状では解明に至っていない。
このナナ・テスカトリの存在が知られるようになったのは、王立学術院がテオ・テスカトルを古龍種として認定する以前にまで遡る。
古龍をよく知る竜人族の間では、 炎王龍テオ・テスカトルに対し、炎妃龍ナナ・テスカトリとし、もしどちらかと遭遇したなら、近くにつがいのものがいないか注意せよ、と言い伝えられていた。
実際に古龍観測所がテオ・テスカトルの追跡調査を行った際、竜人族の言い伝えに従いナナ・テスカトリの追跡も同時に行ったという。
結果、ナナ・テスカトリを発見し、追跡することで、見事テオ・テスカトルの足跡を追うことができたという。
このように過去には雌個体であるナナ・テスカトリとつがいでの出現記録も残されているが、溶岩洞に姿を現したものは単身との報告がある。
火と風の相克関係にある鋼龍クシャルダオラも機を合わせるかのように活動を見せており、百竜夜行の発生が影響しているとの説がある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528522960243261445?s=19
また同様に、百夜行に乗じて活発化した怨虎竜マガイマガドと衝突、これを退けた目撃例もある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1530740601552896000?s=19

・危険度、戦闘能力
縄張りに踏み込む恐れ知らずな敵対者と対峙すると、後脚で立ち上がりながら翼を大きく広げて咆哮し、威嚇する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1530735845027639297?s=19
戦闘においては可燃性の粉塵や猛烈な炎を操る能力、そして発達した四肢による機敏な動きから繰り出される突進や苛烈な火炎で他者を圧倒する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1530734395748802560?t=OtKpxNAVJiFWV1c1TTAxXQ&s=19




口からは体内で生成された特殊なガスを青く見えるほどの高熱の火炎として放射状に吐き出し、上空を羽ばたきながら地上に炎を浴びせるような見事な攻撃も見せる。
また、前述の粉塵を蓄えた翼や尾を直接煽ることで周囲に塵粉をばらまき、発達した牙を打ち付けて火花を発生させることで粉塵爆発を発生させる。





粉塵纏いの際は獲物の周囲に粉塵をばら撒き、 爪や突進による攻撃と爆発による時間差攻撃で標的を追い詰めていく。
翼で遠方に粉塵を飛ばし、距離の離れた広範囲を爆発させる技も用いる。
激昂した炎王龍は些細な挙動でも爆発性の粉塵を大量に撒き散らし、周囲は常に猛烈な爆発に見舞われる。





このように纏う炎や粉塵が自身でも制御できないほど限界まで溜まると全てを放散し、空中で莫大な燃焼エネルギーを圧縮、自身を中心に壮絶な大爆発を起こす。
まるで超新星爆発を思わせるほど強烈なこの爆発は“スーパーノヴァ”と名付けられており、 テオ・テスカトル最大にして最強の大技である。その威力は地を抉り、巻き込まれた者は否応なしに打ち滅ぼされることとなる。
これほどの威力を誇る以上、万が一爆風を浴びた上で一命を取り留めたとしても、衝撃によって人事不省に陥ってしまうことは想像に難くない。
非常に危険なモンスターのため、ギルドでは常に動静に気を配っており、本種を霞龍や鋼龍に比肩する危険度に定めている。



・利用
炎王龍から得られる素材は剥ぎ取られてなお熱を帯び続けるため、爪の1本ですら一流の職人が加工に難儀する程である。
素材となっても王たる威厳を保ち続ける角は見る者を萎縮させるほどの迫力を持ち、特に立派なものはその風格に跪かずにはいられない。
炎王龍の鱗は炎鱗とも称され、燃えるような熱を帯び続けている。 お守りとして身に秘せば不純な毒物を滅し、邪に近づく者を撃つという。


それらの素材を練り上げて生産された防具は工房が持ちうる最新技術を注ぎ込まれた逸品であり、例え地獄の業火に晒されたとしても焦がすことは叶わないとされるほどの炎熱耐性を得るとともに、伝説上の覇王の如き峻厳さを持つという。
深紅の王冠は、炎を司る王を倒した達人の証。威風堂々たる炎帝の品格を表現した意匠には、最新技術により炎王龍の赤き炎が封じられている。






それゆえ、防具は強固さに加えて高い耐熱効果を誇り、武器に至ってはその攻撃に爆塵を纏う。
雄々しき炎王龍を崇めるために造られたといわれる謎の石像も発見されており、それを基に精製された武器もある。
・ソース
MH4G
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全pg. 110.117.202
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg.342〜347、461
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg.198.199


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