秋津蛉のモンスターリストⅡ

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古龍種の書 幻獣 キリン

2024-06-29 21:19:42 | 古龍種







「幻獣」

キリン
Kirin
古龍目 幻獣亜目 キリン科
全長約483.82〜687.25cm
全高約220〜406.36cm
脚の大きさ約20〜24cm
・狩猟地
現大陸…未知の樹海、古代林、沼地、遺群嶺、雪山、塔など
新大陸…陸珊瑚の台地、渡りの凍て地、 導きの地





・概要、特徴

青き稲妻を纏い、雷雲とともに現れるとされる、額に角を持つ四脚の獣。
神々しいまでの白銀の毛並みと、気高さを感じさせる身のこなしから、 多くのハンターの憧れの対象となっており、一部の部族からは崇敬の対象としても見られている。
しかし、 神出鬼没で目撃情報も少なく、生涯一度も邂逅を成し遂げられない者も多い。
目撃者が極端に少ないうえに、かつては証言も”その姿は青白く光る牛のようだ”とも、 ”角の生えた狼の形をしている”とも言われ、曖昧なものしか無かったため “幻の獣” と呼ばれ、今なおその希少さから「幻獣」とも称される。
その進化系統や生態に関しては殆どが謎に包まれている。
倒す事に成功したハンターの話によれば、キリンから戦利品を得ようとしても、その皮は雷を帯びたままであり、 簡単に引き剥がせるものではなかったようだ。 それゆえキリンから採れた素材は、非常に高値で取引されたという。

一時期は分類不明の生物として扱われていたが、その後の研究によって「古龍種」として分類されるべき存在と結論付けられた。
まだまだ研究と調査が必要ではあるが、遠い東の島国に同じく "麒麟"と呼ばれる伝説の獣がおり、 それは雷を司るという。







・能力
小柄な体格のキリンが古龍種として認定された最たる理由が、周囲の環境への影響力にある。
それまで快晴だった空もキリンの出現とともに突然暗雲に覆われ、 雷鳴が鳴り響くという。
そして自身に仇なす者には雷を自在に操り、まるで豪雨のように落雷をつぎつぎと降り注がせる。
自然現象にも影響を及ぼすその力は、天災とも称される古龍種に相応しい。



とくに強力な落雷を落とす際は、額の角に雷エネルギーが集中する。 この角が落雷の発生源であり、雷の力を制御する役割を担うと考えられている。
天に向かって嘶く度に発生する雷の威力は凄まじく、この落雷の一撃を受けたランゴメイルは真っ黒に焦げ付いたという例もある。
また、雷を見えない壁のように操ってリオレイアのブレスを防いだという目撃例もある。


雷を対象に落とすだけでなく、キリン自ら落雷をうけるところも目撃されている。
その行為については傷の回復、自己防衛のためなど諸説ああるが、テオ・テスカトルの粉塵爆発のような新陳代謝を促すための行動とも考えられる。
純白のキリンのたてがみを持ち帰り調査したところ、 それ自体が蓄電可能で、同時に帯電体でもあることが判明した。
フルフルの体内にある電気袋も同じ性質を持っているが、これはより多くの電気を蓄え、帯びることができるようだ。
淡い光を纏う美しい肢体に眩惑した者は、白雷光の閃きの前に、ただ立ち尽くす事となるだろう。



・生態
人間に対して非常に攻撃的であることは間違いないようであり、キリンの怒りに触れて、その雷により壊滅させられた村の伝記も残されている。
概して危険な生物ではあるようだが、人前に姿を現すことは稀である。


その異常な遭遇率の低さは、特定のすみかを持たず、個体数が少ない上、小柄で身のこなしがとても素早いためとされる。
目撃報告は少ないものの、出現が確認された地域は極めて広範囲に及ぶ。
フラヒヤ山脈の雪山、メタペ湿密林、クルプティオス湿地帯、フォンロンの古塔、エルデ地方の火山帯、未知の樹海、絶海の孤島たる古代林や高地に聳える遺群嶺、更には新大陸からも報告が挙がっている。






キリンの脚や蹄は地面に力を伝え蹴り出すのに特化した形状のため、跳躍力や走力に非常に優れる。 地面を滑るように走り、多少の崖であればジャンプで飛び越えてしまううえに、自身の何倍もの高さのある垂直の産でも、跳躍力と高いバランス能力によって、まるで平地を飛び回るかのように登って見せる。
これは、 筋肉を流れる電気信号をコントロールすることで、 驚異的な身体能力を得ているとも考えられる。
新大陸においては陸珊瑚の台地、それも高地での目撃例が多く、調査が進み始めたことで、これまで殆ど謎とされていた生態についてもその一部が明るみになりつつある。
新大陸にて発見された他の古龍種は、地脈エネルギーが豊富な龍結晶の地に多く生息するが、キリンは陸珊瑚の台地以外では観測されていない。
このことから、未だ調査団も辿り着けない秘境地にも生息している可能性が指摘されている。
現在では、熔山龍の渡りにより新大陸の生態系やエネルギーの流れが変化したことで、調査区域近くにまで足を延ばすようになったのである。


・食性
現大陸においては草を食むような様子が観察された例がある。
新大陸においては陸珊瑚の台地の上層に出現することが分かっていたが、移動した先々で植物に付着した水滴の摂取が確認された。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1527820996694056960?s=19
口の構造などから肉食ではないとの推測はすでにあったが、水場での水飲みやその他の摂食行動すらも確認されていないことから、 微量の水を分解して発電に利用している仮説も立てられている。
また、多くの場合で水滴を摂取した際に体毛を落としていた。 これらの関連性は不明だが、わずかな水分のみでどのようにエネルギーを生成しているのか、その仕組みとの関わりが指摘されている。




・危険度、戦闘能力
人知の及ばない圧倒的な能力を有する古龍種のなかでは極めて小柄な体躯だが、雷を自在に操るその危険度は大型の古龍と並び、相対した者に畏怖の念を抱かせる。
キリンに遭遇し、倒す事に成功したハンター達の話によれば、 俊敏な動きで敵を翻弄しつつ角で刺し貫き、あるいは天に咆哮して雷を落とすといった行動が見られたという。
虚空から自在に雷を呼び出し操るその方法は実に多様。
落雷一つをとっても予測は困難で、その激烈な威力に力尽きてしまうハンターも多い。
嘶きながら額の角に膨大な電力を集約させ、そのまま地を穿つように振り下ろして巨大な雷の束を落とす大技は特に危険で、雷撃に掠りでもすれば命の保証はない。






非常に発達した脚力から放たれる後ろ蹴りも非常に強力。
新大陸に生息する個体のみに見られる落雷現象として、“地面と平行に走る稲妻” を発生させるというものがある。この横向きの電撃は上空からの落雷よりも範囲が広く、極めて危険である。

新大陸の気候条件がそうした落雷を可能にしていると考えられるが、 新大陸の個体群自体が環境に適応してそうした能力を身に着けた可能性も否定できない。
光速で地を走る雷撃は、直撃すればいかなる強者といえど致命傷は避けられない。
稲妻が走る前には地面が淡く光るが、これは地中に含まれる鉱物などが強い電気に反応していることから起きる現象である。
通常でも高い俊敏性と攻撃能力を誇るキリンだが、自身に仇なす者に怒りが頂点に達すると体内で強大な電圧/電流を発生させる。
このときキリン本体への落雷を伴うが、これは誘雷の一種と考えられる。
膨大な雷のエネルギーを体内に宿すことで、体表には青白い小さな雷が漏れ出して纏ったようになる。
体内に電気を蓄えることで通常時を超える大規模な放電を可能にするほか、 電気信号による刺激によって全身の筋肉が飛躍的に硬化することも判明。 硬質化した筋肉は生半可な武器をまったく受け付けなくなり、相対するものの脅威となるだろう。



・利用

キリンから得られる素材はそのいずれもが至高の珍品と評され、その極めて高い希少性から常に高値で取引される。
闇夜を照らすほど眩く輝く蒼角に魅了される者は多く、幻獣から得られる素材の中では最も価値のある逸品とされることが多い。
なお、剛蒼角は人の手には余る逸品、特上皮は狩人なら誰もが入手を夢見る品である。






キリンの素材は常に雷気を帯びているので取り扱いが難しく、加工できるのは熟練の職人に限られる。
その分性能は折り紙つきで高い防御能力を誇り、蒼角やたてがみなど、幻獣の持つ美しさそのままにあつらえた防具は、 雷の力を我がものとし、精霊たちの加護も得られるという。
それは東方では天を裂く雷で編まれた神衣であると伝わっており、纏えば雷神が心身を護るとされる。
また、その角飾りは幻獣を崇める部族が身につけるものを模したものであるという。



そうした武具は万雷を伴う神々しささえ感じられる幻想的な姿をした古龍の力を、職人の卓越した技術により身に纏える形へと昇華させた逸品とされ、蒼白の衣は白光を以て衝撃を遮断し、振るいし武器は雷を纏うが如き威風を放つ。
・ソース
MH4G
MHXX
モンスター生態全書vol③pg.8.9
復刻ハンター大全pg. 83.112
DIVE TO MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE モンスターハンターワールド:アイスボーン 公式設定資料集 pg 288〜291、460



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