秋津蛉のモンスターリストⅡ

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古龍種の書 老山龍 ラオシャンロン

2024-06-27 21:28:36 | 古龍種





「老山龍」

ラオシャンロン
Lao-Shan Lung
古龍種
古龍目 山龍亜目
ラオシャンロン科
全長6960cm(約60m〜70m以上)
全高1294cm
足の直径388cm
・狩猟地





・概要、特徴
飛竜たちとは異なる祖を起源とする、”龍”と呼ばれる種族。
人前に姿を現すことは滅多になく、その名のとおり、動く山と見紛うほどの巨大な体躯を持つ。 背には翼がないが、これは巨大化という進化の道筋の中で退化したものと考えられている。





茶褐色の岩盤のような分厚い表皮に覆われた頭部の鼻先からは巨大な角が生えており、これで目の前に立ちはだかる障害物を粉砕していく。


歩くだけで大地を揺るがし、吠えれば周囲にある岩という岩を崩落させるその姿から「動く霊峰」とも称される。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528158591391125504?s=19
鱗の一枚でさえ飛竜の重殻に匹敵する堅牢さを誇り、悠久の時を経て形成された甲殻は岩盤の如く堅く分厚いという。






通常は四足で歩行するが、稀に尾と後ろ足で体を支え立ち上がることもあるようだ。
他の古龍種のように炎や毒の息を放つことはない。
そのような機能をもつ器官が存在するのか現在も調査中だが、 そもそもラオシャンロンを脅かすような存在がいるはずもなく、 よってそのような攻撃手段をもつ必要もないのであろう。
姿形こそ龍と分かるものの、そうした攻撃手段を持たず翼もないラオシャンロンは、その巨大な体と相まって非常に特異な存在である。
ラオシャンロンが属する古龍目 山龍亜目には熔山龍ゾラ・マグダラオスも属しており、両種は古龍種では珍しく近縁種の関係があるものとなっている。






・生態
ラオシャンロンは、 その姿を目にする者が多いものの、生態については確かな情報をいまだ得られていない古龍である。
どのように繁殖するのか、寿命はいかほどなのか、何を食べて生きているのか、すべてが謎のままなのだ。
そして故意ではないにせよ、後述の直接的な被害を人間にもたらすため、早い段階から研究が続けられてきた。
性格は比較的穏やかであり、他の生物に対して攻撃を仕掛ける事は殆どないが、60mを超えようかという巨体がひとたび動き始めれば、目の前に立ちはだかる街や村など(その意志があるかどうかともかく)自然物であろうと人造物であろうと、すべてがなぎ払われ、踏み潰されて破壊し尽くされてしまい、そして何処かへ去っていってしまう。
ハンター達が拠点として活用するメタペタット村などは、大昔にラオシャンロンが通過したときにできた道を利用して作られたほどだ。文献によると、そうとは知らずにラオシャンロンの進行ルートに作られてしまったこの龍がただ歩いただけで、 その通り道にあった街も城も、単なる瓦礫の山と化し、簡単に壊滅させられてしまった例がある。
このような巨大な龍を人間の手で倒すことはとてもできないため、当時の人々はせめてその進行方向を人間の居住地から逸らすべく抵抗を試みたが、結局かすり傷ひとつすらまともにつけることができなかったと言われている。
いくらか誇張された表現も混じっているのだろうが、実際にこのような姿を現した場合は、とにかく一目散に逃げることを至上の命題とすべきだろう。しかし、なかには高所からその背に飛び乗り、鱗を剥ぎ取ったという無鉄砲な若者の逸話も残っている。
しかし、 こうした被害は本来ラオシャンロンの移動ルートだった地域に人間が住み着いてしまったことが発端であり、天災と同じく防ぎようがないのである。





この存在に対抗するため、王国では路上に砦を築き、可能な限りの攻撃を加えてその進路を変更させようと試みているのだ。
ラオシャンロンを早期発見し、警戒体勢を整えるための対策をどうするかの論議がつねに重ねられている。
これまで、 なぜラオシャンロンがそのような破壊を行うのか知られていなかったが、 長年にわたり行われた調査によって、 それは一定の周期で生息域の移動を繰り返しているということが判明した。
ではなぜその行為、移動を行うのかという動機については、いまだ不明である。




その理由について、ある時、ココット村の近隣に老山龍が出現、ハンターを中心とした防衛戦の末に撃退されたが、その様子を観察していた一部の竜人族は「まるで何かに怯えるように逃げていった」と語る。
”キョダイリュウノゼツメイニヨリ、デンセツハヨミガエル”
この御伽噺として語られる童歌の一説に関連があるとの説もあるが、論拠に乏しい。
もうひとつ、その生態をつかめずにいる理由として、移動していない時のラオシャンロンが、どこで何をして過ごしているのか全く分かっていないことが挙げられる。
あれだけの巨体を持ちながら、移動している時以外の目撃情報が極めて少ないのだ。
「ラオシャンロンは留まることなく、常に移動し続けているのだ」という仮説も立てられたが、それはあまりにも非現実的であると調査を担当したサー・ベイヌ書士は語る。
ラオシャンロンの甲殻を研究している古龍学者の仮説によると、彼らの表皮は堆積した塵や鉱物、 火山灰などが長きにわたり降り積もり、それがラオシャンロンの体の熱で徐々に溶かされ、やがて甲殻の層を形成する、 と分析している。
甲殻の形成には良質の堆積物と多くの時間が必要となる。
このことから、 おそらく彼らは数百年以上におよぶ長い年月を堆積物に埋もれながら休眠して過ごし、少しずつ成長しているのではないだろうか、とも考えられる。

例えば、山腹に大規模な鉱物精錬所が建築された時、地震と共に地下からラオシャンロンが現れ、奥地へと去っていった実例もある。
実は休眠しその間に成長することが我々人間でいう通常の生活であり、 なんらかの理由で眠りと食事を妨げられた時にだけ活動するのかもしれない。
現在はこの仮説が有力ではあるが、 一定周期で生息域の移動を繰り返しているという生態に矛盾している。
いずれにせよ、ラオシャンロンがひとたび動き始めたら、 誰も、どのような手立てを講じても止めることはできない。


飛竜であれば成体がまるまる中に入ってしまうような、小山ほどもある卵の化石の発見談が伝えられており、それはラオシャンロンの卵だろうという説がある。
しかし、それほど大きな卵であれば自重を支えきれずに潰れてしまうだろうし、潰れないほどの強度と厚みを持つ殻であれば呼吸ができないはずだ、という意見もある。
化石の発見談を除いては、卵が全く発見されないことから、 最 近ではラオシャンロン胎生説を唱える学者が増えてきている。いずれにせよ情報があまりにも乏しく、全ては謎のままである。






・危険度、戦闘能力
途轍もない巨体を持つ老山龍の「徘徊」は、それそのものが天災級の被害を及ぼす。
人の生活圏内に侵入した場合、前述の通り計り知れない被害をもたらす結果となることから、ハンターズギルドはその被害を最小にとどめるため、過去に確認された侵攻ルート上に「砦」を建造している。






老山龍は基本的に目の前に障害物があるだけではルートを変えることは無く、その障害物を体当たりなどで破壊し、強引に進行しようとする。
老山龍の巨体が繰り出す攻撃に長時間晒されれば砦と言えども崩落は免れず、現場のハンターには砦を防衛しつつ、可能な限り迅速に老山龍を撃退することが求められる。








砦にはバリスタや大砲をはじめ、撃龍槍、最終兵器である巨龍砲といった迎撃兵器が完備されているが、これらを以ってしても圧倒的な巨体と驚異的な生命力を持つ老山龍を足止めすることは容易ではない。
歩くだけで大きな震動が発生し、無意識に振られる尻尾ですらハンターを打ち飛ばす凶器と化し、例え敵意を持たずとも一挙手一投足が近づく者を悉く蹴散らす巨龍の侵攻を退けるのは、熟練のハンターが集った防衛拠点であっても至難の業である。




・利用
ラオシャンロンから得られる素材は角と紅蓮石の相性が良い事が判明しているなど比較的研究が進んでおり、龍の属性を宿す性質から、主に対古龍種を想定した武器の加工などに用いられている。また、結晶硬質化した鱗は生薬として珍重される。




雄大なる老山龍を退けた者のみが振るう事を許される業物の数々は、そのあまりの硬度に加工が不可能とされた大爪をそのまま用い、老山龍素材と相性の良い紅蓮石で加工することで圧倒的な破壊力を実現した龍殺しの槌など、「龍殺しの武器」と呼ばれ、振るえば古龍をも一蹴すると云われる。
とりわけ熟練の職人ですら加工が困難な甲殻を惜しみなく用いて完成した老山龍砲は「ヘビィボウガンの最高峰」と称されるほどの高い威力と防御性能を持っている。




これらの素材は防具の素材としても究極の品々で、並の防具とは比べ物にならない防御力をもつ防具を仕立てることを可能とする。
東方伝来の精巧な技術で仕上げられた鎧は美しく煌めき、それを纏う姿は狩人の究極の姿であるとまで評される。
・ソース
MH4G
MHXX
復刻ハンター大全pg.70.111
モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書 pg.13
モンスター生態全書vol.③pg.13
モンスター生態全書vol.④裏表紙



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