手

白く粉をふきガサガサ。
所々、赤紫色に変色している。
転々と血が滲み、濁った赤色をしている。
爪と指のすき間、しわには黒色の油汚れ。
なんとも醜い手だ。人前で手を出すのが恥ずかしい。

平穏

特にうれしい事や楽しい事がある訳でもない。
特に悲しい事や辛い事がある訳でもない。
人はそれを平穏と言うのだろうが
砂を噛むような日々と感じているから平穏とは言えない。
平穏ならもっと心が穏やかな筈だから。

結果

今日と昨日は頑張った。
本当に一生懸命頑張った。
しかし努力は成果を出して認めてもらわないと努力とは言えない。
最終日の最後の最後で手痛いコメントをもらった。
今夜はボジョレーを一本空けた。後は、やさぐれて眠るだけ。

入眠

布団に入って寝入るまでが幸せ。
楽な姿勢を取って眠りに落ちる。
その時、いつもこう思う。
「これで命日に一日近づいた」
自殺する勇気なんてないし、生きたいと思いながら
死んでいった人達に申し訳ない。
自分の命を差し出す事が出来ないのなら
せめて寿命までは生きていよう。
それがいつ来るかは分からないけど。

来月

久しぶりにみんなと会う。
名前を呼ばれるのが辛い。
あの頃と今とでは大違いなのだから。