病院から帰って来て、一息ついた後、これを書いている。
話は昨夜23時半頃に遡る。友達からラインが来た。
「ロンドさん友達になってくれてありがとうございました。大手企業の就職頑張って下さい。
もう二度とお会いする事は無いでしょう。さようなら」
と書いてあった。明らかに自殺をほのめかすラインだった。慌てて、もう一人の友達に連絡すると
彼の所にも同じラインが届いていた。彼は家が遠い上に深夜だから足が無い。
自分がバイクで駆け付けて安否確認すると言って電話を切った。(急がないと)と思い着替えながら考えた。
友達の家に行ったとしてドアが開かなかったらどうする?友達の家は知っているが住所は知らない。
友達の家の前で警察に電話しても住所が分からなければ来てもらいようがない。そう思って、自宅から110番した。
家は知っているが住所が分からない事を伝えると、警官を家に行かせるので連絡を待つよう指示された。
15分位経ったろうか?男性と女性の警官が自宅に来た。パトカーに乗せてもらって友達の家に向かった。
道中に分かったのだが、明らかな現象(うめき声が聞こえるとか緊急を要すると判断された場合)以外は
警察と言えども勝手に家に入る事は出来ないと言う。パトカーを降りて祈るような気持でインターホンを鳴らして
ドアを叩き、友達の名を呼んだ。すると部屋の電気が点いて友達がドアを開けた。良かった本当に良かった。
友達はもうろうとしているものの、意識はあった。警官の事情聴取にも、ちゃんと受け答えしていた。
もう一人の友達に無事を伝え、念の為に救急車を呼ぶと伝えた。本人が居るので住所を聞いて救急車を呼んだ。
救急隊員が友達に聞き取りを行っている。どうやら渡された薬(睡眠薬含む)を全部飲んだようだ。
友達に付き添い、生まれて初めて救急車に乗る。搬送先は先日、検診を受けた大きな病院だった。
夜中だと言うのに人が多かった。「いたいよーいたいよー」と泣きじゃくる女の子と若い両親、年老いた男性と
若い男性に付き添われて女性が救急車で運ばれて来る。医師や看護師がパタパタと行き来していた。
時刻は午前2時を回っていた。こんな時間でも医療は休む事なく動いているんだ。と改めて思った。
診察を終えて友達が出て来た。「申し訳ありません。ごめんなさい」と小さな声で言った。
「もうこんなバカな事をするなよ。みんなに迷惑かけるんだから」と、自分がホームから飛び降りた事を棚に上げて諭す。
とりあえず今夜は経過観察として入院する事となり、日曜日に精神科の先生が来るから午前中に診察。
その後、先生の判断で退院か入院継続かが決まる。彼は一般集中治療室(GICU)のベッドに寝かされた。
一緒に居て欲しいと言われていたので付き添いを希望したが規則でGICUでは付き添いできないと言われ
帰る事になった。1万円札を財布に入れて出掛けたので、タクシーで帰ろうかとも思ったが、お金がもったいなかったので
歩いて帰る事にした。歩いて帰れない距離ではないし…。てくてく、てくてく、夜明け前の道を歩く。
午前5時半に自宅に着いた。タバコを一服して、もう一人の友達に顛末と面会時間が始まる
日曜日の13時に病院で落ち合わないか?とラインをしてとりあえず、やる事を終えた。
なんだか眠くない。アクシデントに興奮しているのだろう。
もう睡眠薬は飲めないから、このまま布団に入って体を休めようと思う。おやすみなさい。
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