しかし、自分の身内には「まさか」と思う気持ちがあるので、他人事だと思いたい。
だが、3人にひとりと言われると・・・そのうち二人にひとりと言われる時代が来るかも知れない、となると、人と顔を合わす度に「こいつかおれのどちらかが癌で死ぬんだな・・・たぶんあいつの方だろうが・・・」などと、いつも考えてしまうかも。
しかし、このまま行けばの話である。
むかし、この癌対策に国を挙げて取り込むという門出の時を迎えて、ちょうどその頃、国会の委員会で癌対策論争が起こっていた。
それは今の厚生行政と医師会が癌対策に使う莫大な累積された税金の使い方を決める分岐点だったかも知れない。
そして、そこで取り上げられた鼻くそ論から始まった癌対策に対する異端の論が論議されたが、時の厚生省も科学技術庁、医師会の幹部たちは、それを無視した。
そして現在まで突っ走ったのが今まで実際に行われてきた癌対策なのである。
癌治療には三大治療があるという。
化学薬剤の抗がん剤、切り取る手術、放射線。
それらがもたらした結果が今の癌死亡者の増大である。
これは事実だから反論のしようもない。
しかし、この出発点の時期に「こういう治療は無効になる」と言って論議の的にされた異端の説がこの委員会で取り上げられていたのである。
しかし、前記の様に無視されたのである。
日本の厚生省の体質は今も変わっていないらしい。労働省をくっつけてみても内容が変わらないのはなぜなのか。
そこには利権が絡んでいるのだろうか?
人は利益のためなら真実まで葬り去る、権力とお金のミックスしたところに、真実を隠蔽し嘘をホンモノに見せてしまうのだろうか。
現代医学の癌治療はとっくの昔に破綻している。
それは米国で国家プロジェクトで研究した結果なのだ。その重大な情報を厚生省も医師会もマスコミも隠している、というか、無視している。
巨大な利権と莫大な利益を生みだす世界医療産業を拡大持続するためには国民に真実を知らせてはならないのだろうか。
日本のほとんどの医師も患者も真実を知らない。それは医療界を牛耳っている何者かがいるからか?
それとも、全員があまりにもバカばっかりなのか?
おそらく、両方のコラボレーションなのかも知れない。
おっと、バカはバカでもこれは医学、医療に対して「何も考えようとしない」ことをバカと称したもので、人物をバカというのではない。
よく言う「あいつはバカなことをしたものだ。。」
とか、バカはあいつではなく、バカな行為なのだ。
この前書きで制限文字をおおきく浪費してしまったので、何回かにわけて、このバカな厚生省や医療界のトップの突っ走った癌対策を検証してみよう。
バカの対象は人物ではない、あくまでバカなことをしたものだという意味。
<title>本日の会議に付した案件</title><style type="text/css" media="screen"></style>
第058回国会 科学技術振興対策特別委員会 第6号
昭和四十三年三月二十一日(木曜日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/058/0560/05803210560006a.html
より
ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー
本日の会議に付した案件
科学技術振興対策に関する件(対ガン科学、農
薬の残留毒性の科学的究明及び低温流通機構等
に関する問題)
――――◇―――――
○沖本委員長 これより会議を開きます。
科学技術振興対策に関する件について調査を進めます。
対ガン科学に関する問題調査のため、本日、参考人として東京都葛飾赤十字血液センター所長森下敬一君に御出席を願っております。
この際、参考人に一言ごあいさつを申し上げます。
本日は、御多用のところ、本委員会に御出席くださいまして、まことにありがとうございます。どうか忌憚のない御意見をお述べくださるようお願い申し上げます。
なお、御意見の聴取は、質疑応答の形でお述べいただきたいと存じますので、さよう御了承願います。
質疑の申し出がありますので、これを許します。斎藤憲三君。
○齋藤(憲)委員 厚生省その他から係官御出席と思いますが、いまわが国のガンに対する関係機関及びその予算をひとつ概略お知らせを願いたい。
○上村説明員 厚生省の行なっておりますガン対策でございますが、特にガン対策として取り上げましたのは昭和四十一年度ごろからでございます。そのころからガンの専門医療施設の整備でありますとか、あるいは研究の助成でありますとか、あるいは医師等専門職員の技術向上のための研修、そういうものをやってまいりまして、四十三年度の予算案では、厚生省関係の経費といたしまして二十六億七千万円計上いたしております。
やっております施策の第一点は、ガン診療施設の整備でございます。これは国立がんセンターを中心にいたしまして、全国のブロックに地方ガンセンターを設け、各都道府県にガン診療施設というものを整備してガン診療施設を組織的に体系化をはかりたいというのがねらいでございます。先ほど申し上げました二十七億円の予算の中でこのために充てておりますのが二十一億七千万円でございます。これが第一点。
それから第二点は医師等の専門技術者の養成でございますが、いま申し上げましたガン診療施設の整備に合わせまして、ガン診療に従事する医師でありますとか、あるいは診療X線技師その他の技能を向上させるために、当初は国立がんセンターをはじめとする三つの施設で、四十二年度からは四つの施設で、毎年研修を実施いたしております。
それからガン対策の第三点としましては、ガン研究の推進でございます。厚生省では臨床部門における研究を、文部省では学術研究をというふうに、役割りを分けていたしておりますが、四十三年度予算は、厚生省で行ないます臨床部門における研究につきましては二億五千七百万円、このために計上いたしております。
それから最後が集団検診でございます。ガンの早期発見のために集団検診を実施しておりますが、四十三年度予算案ではこのために二億三千万円計上いたしまして、胃ガンなり子宮ガンの集団検診車の整備でありますとか運営の補助、それから、こういった集団検診に従事する技術職員の研修を行なっておるわけでございます。
以上が、厚生省が中心になって行なっておりますガン対策の概要なり、その予算額でございます。
お話しになりましたガンの関係機関というものはどういうものがあるかというふうなお話でございますが、診療施設、研究施設、それから研修施設を兼ねましたものとして国立がんセンターがございます。それからいま八つのブロックに国立なりあるいは公立の地方ガンセンターというのがございますが、ここでは診療と、それから研修、場合によれば研究も行なうようにいたしております。その他、先ほど申し上げましたように、都道府県単位でガン診療施設というものを国立病院あるいは公立病院に整備いたすことにいたしております。
これが厚生省の関係でございますが、その他、科学技術庁なり文部省の関係がございます。民間のものとしては、御案内の癌研究会が持っております研究所なり病院があるわけでございます。
○齋藤(憲)委員
文部省来ていますか。――文部省の研究体制を係官が見えたら伺いますが、
ただいまのガンに対する厚生省の施策というものは、ようやく本格的になったという感じをいたすのでございますが、このガンに対する研究体制、民間との接触というものは一体どういうところで行なっているのですか。民間の研究体制、それから厚生省の研究体制、そういう、何らか連携を保って広くガン問題に取り組んでいるというような体制はあるのですか。
○上村説明員 先ほど申し上げました、厚生省で計上しておりますガンの研究費につきましては、国立がんセンターの中にガン研究の助成金の運営打ち合せ会というのを持ちまして、そこでガン研究の助成金の交付対象となるような研究課題の選考なり、それからそういった課題に対しまして交付しようとする研究費の予定額の作成、こういつた仕事をしておるわけでございます。そして、この打ち合せ会は、がんセンターの総長を会長にいたしまして、関係行政機関なり国立がんセンターの職員、それから学識経験のある方々にお願い申し上げまして、そうして、いま申し上げましたような仕事をしておるわけでございます。
研究課題につきましてこの打ち合せ会できめましたものを公募いたしまして、公募されたものに対しまして、いま申し上げました打ち合せ会で検討して、必要な研究費を交付するというような扱いをしております。したがいまして、いま御設問のようなところは、厚生省が持っておりますガン研究費を配分する過程の中で行なわれるということになるわけでございます。
○齋藤(憲)委員 現在のガンにおかされておるいわゆる罹病者の数ですね、大体でけっこうですが。それから年々どのくらい死亡しているか、それからこれは一体ふえているのか減っているのか、これを簡単に、もしわかったらお知らせを願いたいのです。
○上村説明員 ただいま、ガンにおかされておる患者の数というのは、手元に正確な数字の持ち合わせがございませんが、ガンによって死亡した者の数でございますが、御案内のように、ここ十年以上もわが国の死亡率の中で一番上位を占めておりますのが脳卒中でございますが、悪性新生物による死亡というのは昭和二十八年以来その二位になっております。それで人口十万対比で見てまいりますと、昭和二十八年に悪性新生物による死亡が二位になったわけでございますが、人口十万対比で八二、それが毎年伸びてまいっております。そういたしまして四十一年では、二十八年に八二であったものが人口十万対比で一一〇・八になっております。この間の十数年間というのは、毎年人口十万当たりの死亡率というのは高くなってきております。
○齋藤(憲)委員
そうしますと、毎年ガンの研究に多額の研究費をつぎ込み、そうして、ガンに対する設備を拡充し、
そして、ガンの死亡率がふえているということになりますと、
結局いまやっていることはガンの実体を把握しないということですね。どう考えますか。
その点、もし研究が効率をあげて、そして、ガンの実体を把握して、それに対する対症療法というものが着々功を奏すれば、
ガンの死亡率というものは減っていかなければならないわけです。
それがだんだんガンの死亡率が高まっていくということは、
ガンに対する今日の知識では押さえ切れないというのか、
それともまた、ほかの現象で、早期発見によってガンというものが多くなっておるのか、
そういう点についてひとつ……。
つづく
ーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー
もうこの時代に癌は早期発見と言っても死亡者が増えていたんですね。
まああたりまえか。
まったく根本が間違っていたんだから。
この後から本格的になってきます。
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