今回のトラブルを書く前に、過去を振り返って感慨深かったことを書いておきたい。
私ひで氏がアメリカに住んでいたのは1997年から2000年の約3年だ。その頃、もしくはその前の日本の大学生時代はとにかく金をためてはどっかの国へ行く、ということを繰り返していたので、そういう旅の途中にあるいろんな面倒な手続きのことをふと考えた。
そしてそれらを現在と比較してみた。つまりざっくり15年ぐらい前との比較である。
アメリカと言う国は物事を簡便にすることにかけては全く天才的な才能を持った国だと思う。
そのプロセスの中で日本人のマインドなどにはよく去来する「昔の良さ」や「ぬくもり」が失われる、とかいう類の発想はほぼ皆無に近い。
またそういった新しいものをいち早く取り入れることに対する恥ずかしさというものも全くといっていいほどない。
特に近年の海外ミッションを通じて思うのは、チェックインのようなタイプの手続きにかかる時間をいかに少なくするか、に各社命を懸けているのだろう、ということだ。おそらく顧客満足度や自社の従業員の実力を評価する上でも重要な指標になっているに違いない。
各手続き、こんな感じだ。
飛行機のチェックイン
15年前
出発の2時間前に空港へ。場合によっては長蛇の列を経てようやく自分の前に。航空券を忘れたらアウト。
2014年現在
専用の端末で並ばずチェックイン可能 (ネットで事前チェックインも可)。窓口とのやり取りは荷物を預けるだけ。航空券はその場で印刷される。
飛行機内(写真はひで氏考案のパーカーフード小物入れ)
15年前
共有の画面で決まった時間に放映される映画を見ることが唯一のエンターテイメント。機内食は得体のしれない食べ物だった。
2014年現在
目の前の画面でオンデマンドで映画や音楽を楽しめるシステムが標準装備。機内食も企業タイアップものが多く大幅に改善。
米国入国手続
15年前
外国人はひたすら長蛇の列を耐え忍んで待つ
2014年現在
デトロイトでは専用端末での「セルフ入国」が始まっていた。ESTA(電子渡航認証)を事前に処理済みであれば利用可能(なんだと思う)。所要時間3分。
空港レンタカー手続
15年前
空港カウンターにて直接申込み。車種の選定から保険の選択など複雑な説明を受けてようやくレンタル。
2014年現在
事前にネットで予約。カウンターでは免許とクレジットカードを渡せば即レンタル可。
ホテルチェックイン
15年前
カウンターにてなんだかいろいろ書類にサイン。クレジットカードを渡して、一旦前金がチャージされてみたいなことも。太いキーをポケットに入れて管理。
2014年現在
カウンターにてクレジットカードを渡す。財布に入るカードキーが渡されて完了。サインも何もなし。
ホテルチェックアウト(明け方フライトの場合)
15年前
明け方であろうがカウンターに行きチェックアウト手続き。クレジットカードを再度渡し、ミニバーの使用の有無を聞かれるなど確認事項あり。
2014年現在
明け方チェックアウトの場合はドアの隙間から領収書が入れられている。以上。ミニバーはもはや或るところのほうが稀?
レンタカー返却(朝早い場合)
15年前
どうしていたのか不明。
2014年現在
空港隣接の駐車場に停め、レンタカー会社のカウンターにある箱にキーをドロップ。領収書は後にメールで送られてくる。
とにかく背景にあるのは今や当たり前だがインターネットだ。
特にフライト関連では今回初めてスマホにアプリを投入したが、飛行機を降りてスマホを見たらすでに、次のフライトのゲート番号までがホーム画面に出ている。ゲート番号を覚えるのがどうも苦手な私ひで氏のような人間にはこれはありがたい。
ちょっとした買い物をしても、レシートはメールで送るというオプションを選択できる機会が何度かあった。この国ならあと数年すればレシートはほとんど電子化されているだろう。
あと、おなじみiPhoneの音声アシスタント機能Siriに本気で「Siri, can you...xxx ?」などと話しかけている人を2回ほど見た。日本であそこまで人前ではっきりと大声でSiriに命令できる人は少ないだろう。
正直上にあげたような事柄の過去のプロセスに、個人的なノスタルジーは別にない。便利になればそれで結構、早いに越したことはない。
しかし逆に「これだけはどうしようもない」と言うのもなかなかに可愛げがあるものだ。
パスポート。これは絶対に忘れてはならない。無いとどうしようもない。
飛行機内のトイレは15年前と全く変わらない。
そして過度なネット or テクノロジー依存が崩れた時は悲惨だ。
今回の帰路、ミネアポリス~成田のフライトはエンタテイメントシステムが13時間の飛行時間中ついに一度も動かないという悲劇があった。全員である。
帰りに観ようと往路であたりをつけていた映画も見れず、疲労困憊で帰宅、「機械がつぶれればこんなもんよのう。。。」と寝床に入るころにデルタ航空よりメール。
今日のシステムダウンに対するお詫びとして、ボーナスマイルを付与しました、というお知らせ。
ここまで来ると怖いわ!
ちなみに映画も見れない帰り道、隣のアメリカ人女性に今回発明した「パーカーフード小物入れ」について
「それ、とてもスマートね」
と言われた。
ほっこりした。
私ひで氏がアメリカに住んでいたのは1997年から2000年の約3年だ。その頃、もしくはその前の日本の大学生時代はとにかく金をためてはどっかの国へ行く、ということを繰り返していたので、そういう旅の途中にあるいろんな面倒な手続きのことをふと考えた。
そしてそれらを現在と比較してみた。つまりざっくり15年ぐらい前との比較である。
アメリカと言う国は物事を簡便にすることにかけては全く天才的な才能を持った国だと思う。
そのプロセスの中で日本人のマインドなどにはよく去来する「昔の良さ」や「ぬくもり」が失われる、とかいう類の発想はほぼ皆無に近い。
またそういった新しいものをいち早く取り入れることに対する恥ずかしさというものも全くといっていいほどない。
特に近年の海外ミッションを通じて思うのは、チェックインのようなタイプの手続きにかかる時間をいかに少なくするか、に各社命を懸けているのだろう、ということだ。おそらく顧客満足度や自社の従業員の実力を評価する上でも重要な指標になっているに違いない。
各手続き、こんな感じだ。
飛行機のチェックイン
15年前
出発の2時間前に空港へ。場合によっては長蛇の列を経てようやく自分の前に。航空券を忘れたらアウト。
2014年現在
専用の端末で並ばずチェックイン可能 (ネットで事前チェックインも可)。窓口とのやり取りは荷物を預けるだけ。航空券はその場で印刷される。
飛行機内(写真はひで氏考案のパーカーフード小物入れ)
15年前
共有の画面で決まった時間に放映される映画を見ることが唯一のエンターテイメント。機内食は得体のしれない食べ物だった。
2014年現在
目の前の画面でオンデマンドで映画や音楽を楽しめるシステムが標準装備。機内食も企業タイアップものが多く大幅に改善。
米国入国手続
15年前
外国人はひたすら長蛇の列を耐え忍んで待つ
2014年現在
デトロイトでは専用端末での「セルフ入国」が始まっていた。ESTA(電子渡航認証)を事前に処理済みであれば利用可能(なんだと思う)。所要時間3分。
空港レンタカー手続
15年前
空港カウンターにて直接申込み。車種の選定から保険の選択など複雑な説明を受けてようやくレンタル。
2014年現在
事前にネットで予約。カウンターでは免許とクレジットカードを渡せば即レンタル可。
ホテルチェックイン
15年前
カウンターにてなんだかいろいろ書類にサイン。クレジットカードを渡して、一旦前金がチャージされてみたいなことも。太いキーをポケットに入れて管理。
2014年現在
カウンターにてクレジットカードを渡す。財布に入るカードキーが渡されて完了。サインも何もなし。
ホテルチェックアウト(明け方フライトの場合)
15年前
明け方であろうがカウンターに行きチェックアウト手続き。クレジットカードを再度渡し、ミニバーの使用の有無を聞かれるなど確認事項あり。
2014年現在
明け方チェックアウトの場合はドアの隙間から領収書が入れられている。以上。ミニバーはもはや或るところのほうが稀?
レンタカー返却(朝早い場合)
15年前
どうしていたのか不明。
2014年現在
空港隣接の駐車場に停め、レンタカー会社のカウンターにある箱にキーをドロップ。領収書は後にメールで送られてくる。
とにかく背景にあるのは今や当たり前だがインターネットだ。
特にフライト関連では今回初めてスマホにアプリを投入したが、飛行機を降りてスマホを見たらすでに、次のフライトのゲート番号までがホーム画面に出ている。ゲート番号を覚えるのがどうも苦手な私ひで氏のような人間にはこれはありがたい。
ちょっとした買い物をしても、レシートはメールで送るというオプションを選択できる機会が何度かあった。この国ならあと数年すればレシートはほとんど電子化されているだろう。
あと、おなじみiPhoneの音声アシスタント機能Siriに本気で「Siri, can you...xxx ?」などと話しかけている人を2回ほど見た。日本であそこまで人前ではっきりと大声でSiriに命令できる人は少ないだろう。
正直上にあげたような事柄の過去のプロセスに、個人的なノスタルジーは別にない。便利になればそれで結構、早いに越したことはない。
しかし逆に「これだけはどうしようもない」と言うのもなかなかに可愛げがあるものだ。
パスポート。これは絶対に忘れてはならない。無いとどうしようもない。
飛行機内のトイレは15年前と全く変わらない。
そして過度なネット or テクノロジー依存が崩れた時は悲惨だ。
今回の帰路、ミネアポリス~成田のフライトはエンタテイメントシステムが13時間の飛行時間中ついに一度も動かないという悲劇があった。全員である。
帰りに観ようと往路であたりをつけていた映画も見れず、疲労困憊で帰宅、「機械がつぶれればこんなもんよのう。。。」と寝床に入るころにデルタ航空よりメール。
今日のシステムダウンに対するお詫びとして、ボーナスマイルを付与しました、というお知らせ。
ここまで来ると怖いわ!
ちなみに映画も見れない帰り道、隣のアメリカ人女性に今回発明した「パーカーフード小物入れ」について
「それ、とてもスマートね」
と言われた。
ほっこりした。
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