Don’t Dilly Dally

Maybe I’m a wanderer

元気になれる映画 #02

2025-03-02 06:31:06 | 映画

バタバタと忙しい日々を過ごして、気がつけば3月です。

すっかりブログの更新も途絶えていましたが、忙しい日々の中で就寝前や食事中に繰り返し流していた映画があります。それがこの映画『ナイアド ~その決意は海を超える ~』です。

ご存知の方も多いこの映画は、64歳でフロリダ海峡を泳いで渡るという偉業を成し遂げたスイマー、ダイアナ・ナイアドの実話です。

マラソンスイマーを引退して約30年が経ったダイアナ・ナイアド。60歳を迎えた彼女は、ずっと思い続けていたひとつの挑戦、フロリダ海峡の横断に挑みます。フロリダ海峡にはサメや毒クラゲ、激しい湾流など最難関とされ、そこを泳ぎ切るには想像を絶する困難を乗り越えなければなりません。しかし、それでも世界初の称号をかけ、サメよけのケージも使わずに泳ぎ切ることを決意したダイアナ。親友でありコーチでもあるボニーらと共に4年に及ぶ波乱に満ちた挑戦に乗り出します。

この映画の素晴らしいところは、もちろん60歳を過ぎたダイアナが果敢に目標に挑む姿にも感動しますが、実在の主人公ダイアナと彼女の親友ボニーとの友情、そして彼女の夢の実現を助ける航海士たちの熱意ではないでしょうか。

失敗を繰り返しながら何度も挑むダイアナ。自分の夢にひたすら挑むダイアナは一見自己中心的なようにも映りますが、その夢は関係者みんなの夢になっていきます。

そして青い青い海。泳ぐダイアナの姿とそれを船上で見守る仲間たち。



アネット・ベニングがダイアナを演じ、ボニー役をジョディ・フォスターが演じているのですが、この二人の掛け合いも本当に素敵で羨ましくなりました。本音をぶつけ合える友達。強さも見せれば弱さもさらけ出します。

傷ついた過去を持つダイアナ。「あなたは泳いでも泳いでなくても強いわ」と肩を抱く親友のボニー。

この2人の友情の素晴らしさに感動しつつ、私が目が離せなくなってしまったのは南国風のインテリアとボニーのカジュアルなファッション。

ジョディ・フォスターは、アカデミー主演女優賞を受賞した『告発のゆくえ』の頃から大好きで、若い頃からずっと憧れの女性です。

60代とは思えない締まった体つきを見て、背筋を正されたような気分になりました。とはいえ、なかなか彼女のようにトレーニングにまで辿り着けないのが実情ですが…。

映画の中で、「私にもやりたいことはあるのよ」とダイアナとの言い争いのなかで言うボニー。「それは何?」とダイアナに訊かれて、「I don't know.」と答える場面があります。誰かの夢が、いつしか自分の夢となり、そしてその夢を叶えるべく共に挑む。そんな〝誰か〟に出会えたことはボニーにとって幸運なことで、またダイアナにとっても理解者であるボニーに出会えたことはやはり幸運なことではないでしょうか

いまの職場も残すところ3ヶ月。それを思うと、やはり寂しい気持ちも強く、「戻ってこい」という職場の方々の有難いお言葉に揺れ動いてしまいます。家の購入を検討しましたが、金額の折り合いがつかず断念。6月7月はアメリカに滞在予定ですが、帰国後自分がどこの土地にいるのか自分でもわかりません。しかし、今の職場での経験はこの先も絶対に忘れることはないでしょう。

この映画の人間関係とは少し違いますが、それでも素晴らしい指導者(板前達)に出会えたこと、心から感謝します。