Don’t Dilly Dally

…とことことことこ

フェリーに乗って

2024-11-04 14:30:49 | 回顧録

アメリカに滞在中はニュージャージー州にいるので、マンハッタンへ行くにはフェリーに乗ってハドソン川を渡ります。

アパートの目の前からニューヨーク行きのバスも出ているので、その日の気分によってバスを使うかフェリーを使うかを選んでいます。

ハドソン川越しに見えるニューヨークのビル群。

素晴らしい眺めです。ある日、豪華客船が停泊していたので記念に撮っていたら、私が乗ってきたUberのドライバーのお兄さんも車から降りてきて一緒に撮っていました。

こんな豪華客船に乗って世界を旅してみたいものです。いや、どうだろう…。私は貧乏旅行のほうが性に合っているかも。(笑)

ニューヨーク側のフェリーターミナル。

売店。私はいつでもどこでも売店が好きで、買わなくても覗いてしまいます。

スナック菓子がいっぱい。

このコーナーを見ていると、ついつい手が伸びてしまう。(注)万引きではありません。

ハロウィンを終えると次に待つのはクリスマスです。

街のあちらこちらにクリスマスの装飾がされますが、もちろんターミナルの中にも外にもクリスマスツリー。

スノーマン。

可愛い。ものすごーく寒い日だったことを思い出しました。ニューヨークの冬は氷点下の寒さ。

BFと一緒のときは車でニューヨークに行くことが多いのですが、平日の夜などはニュージャージー側のターミナルの駐車場に車を置いてフェリーで行ったりもします。

駐車場から見た眺め。手前に見えるのがフェリーターミナル。

この日は生憎の曇り空。

去年(2023)の夏のある日、BFとニューヨークで平日の夜に映画を観る約束をしました。BFはFort Lee(NJ)で仕事だったのでフェリーターミナルで待ち合わせをすることに。

実はずっと入ってみたかったお店があり、先にその店でBFを待つことにしたのです。

それがフェリーターミナルにあるこちらの寿司バー。そして私の狙いはこのハッピーアワー。

六本木と書いて「Robongi」と読むようです。

店内はこんな感じ。

ハッピーアワーで昼間から飲んでいるのは私とこの人たちくらいらしく、店内はガラガラ。そのわりに店員さんは忙しそうでした。

私のオーダーはこちら。

「揚げ出し豆腐」と「とりつくね」。想像と違いすぎて驚きましたが、お味はまあまあ。残る一つは「イカのスパイシー焼き」。やはり想像と違いましたが、前の2品ほどの驚きはありませんでした。そしてお味もまあまあ。

そうこうするうちにBFが合流したので、お寿司を注文。

ワーオ。

「Shogun」とか「Sakura」など日本名のついたロール寿司の数々。これはこれで楽しく美味しくいただきました。こちらのシェフは日本人ではなかったはず。日本人が作る和風パスタのような感じでしょうか。アメリカのロール寿司はアイデアが面白いです。

そしてフェリーに乗ってニューヨークへ。

まるで昼間のようですが、すでに19時は回っていたはず。夏は20時頃まで明るいのです。

この日に行ったニューヨークの映画館がこちら。

右側が映画館。正面に見えるのがエンパイアステートビルです。

そしてこちらがニュージャージー側から見た夜のニューヨーク。

まさに摩天楼。ハドソン川の水面に映るネオンがキラキラと美しいです。ピカピカ。

 


大好きな街 ~North East~

2024-10-30 12:24:51 | 回顧録

アメリカにいる夢をみました。始まりは渋いハードボイルドだったはずなのに、目が覚める頃にはほんわかとしたファンタジーになっていました。

ファンタジーといえば、とても可愛らしい街がアメリカのメリーランド州にあります。私たちが初めて訪れたのは偶然の出来事でした。11月の初め、ワシントンで予定が大幅に変更になり、「こうなったらメリーランドでカニでも食べて帰ろう」という話になりました。メリーランドはカニが有名なのです。

検索してみると、カニ専門のレストランがいくつか出てきました。そのひとつが今でも私たちのお気に入りのレストランになっています。

初めて訪れた日、私たちの目の前に突如として現れた可愛らしい街ノースイースト。「いきなり可愛らしい街並みになったね」と驚く私とBF。

11月だったのでクリスマス一色に染まっていました。ちなみに夏に訪れても素敵な街並みです。

私たちのお目当ては、こちら。

『WOODY'S CRAB HOUSE』

木造の可愛いレストラン。地元の人気店らしく、いつ行っても賑わっています。そしていつ行ってもアテンドに立っている女の子がどの子も超可愛い。(笑)

初めて訪れたときにオーダーしたのがこちら。

見た目ではわかりませんが、とにかく蟹づくし。この店のクラブケーキは絶品です。あー、また食べたくなってしまいました。しかし来年の夏までは我慢我慢。

カニ以外の料理も美味しい。と言いながら、こちらはカニとアーティチョークのディップで私のお気に入りです。

このナチョスの色合いもアメリカン。

そして意外と美味しいのがプリッツェル。

美味しくないプリッツェルは心が寂しくなるくらい本当に美味しくないですが、こちらのプリッツェルはとても美味しいです。

ちなみに心が寂しくなったのはニューヨークの屋台で買ったプリッツェル。(笑)

いつも満腹になってデザートまで辿り着けないのですが、珍しくこの日はお腹に少しだけ余裕がありました。大満足。

初めてこの街を訪れたとき、腹ごなしに少し街を散策しました。小さな街なのですぐに町はずれに出てしまいますが、可愛らしいショップが立ち並んでいます。観光客向けというよりは地元の商店街といった佇まいです。

そこでサンタハウスを発見!

どれどれと中を覗いてみると、

ワーオ!本物のサンタクロースだ!

人形かと思ったら笑顔で「Hello」と言われてますますビックリ。外には大きなクリスマスツリー。そして美しい秋晴れの空。

ある日のこと、この街の先に小さな灯台があると聞いたので、ぜひとも行ってみることにしました。街の中心地から車で20分ほど。右手に海を眺めながら林道を走っていきます。

シーズンオフなので駐車場はガラガラ。トレイルを歩いているのも地元の人が犬の散歩をしているくらいでした。

20分ほど歩いた頃でしょうか。目の前に可愛らしい灯台が現れました。

『Turkey Point Lighthouse』

ノースイーストの街の雰囲気にピッタリな灯台です。

夏にはショップも開いているようなので、次は夏にこようと話しながら未だに再訪できていません。来年は行ってみようかな。

目の前に広がるチェサピーク湾。

目の前に広がる景色の美しさよりも、このチェサピーク湾で獲れる美味しいカニ料理の話で盛り上がる情緒の欠片もない私たち。

こちらは夏だけ営業しているのか、それとも閉店してしまったのか、ちょっと気になる看板のレストランです。

ホテルの前の雨ざらしのベンチもカニのオーナメント。

今ではちょっと可哀想なことになっていますが、真新しいかった頃はきっと可愛かったに違いありません。

こちらは昨年の夏の夜に撮ったもの。

やはりWOODYが経営しているアイスクリームショップ。食べる機会に恵まれずにまだ未食なのですが、この看板牛のリップがとても気に入っています。

来年の夏は、灯台を再訪して、ここでアイスクリームを食べて、やることがいっぱいです。

 


チョコレート大好き ~Hershey's Chocolate World~

2024-10-16 08:14:50 | 回顧録

仕事がとても忙しいです。私は現在ホテルの調理場に勤務しているのですが、人手不足で毎日がテンテコマイ。そんな私を癒してくれるのがチョコレート。私は幼い頃からチョコレートが大好きなのです。

大人になってからは子供の頃のようにムシャムシャ食べることはなくなりましたが、それでも美味しそうなチョコレートを買い置きしてポチポチ食べるのが今の楽しみのひとつ。

チョコレートといえば、アメリカのペンシルバニア州ハーシーにおるチョコレートワールドへ遊びに行ったことがあります。日本でも有名なハーシーズチョコレートの工場がテーマパークになっていました。

あいにくの曇り空。

BFの仕事の関係で近くまで行ったので、ちょっと立ち寄ってみることにしたのです。到着したのは前日の夜でした。

私たちが訪れたのは、2022年の11月。パーク内はすっかりクリスマスモード。

閉店間際に明日の下見を兼ねてスベーニアショップに入店したのですが、まだチョコレートの製造工程を説明するライドが動いていました。

二人乗りの小さなトロリーに乗ってチョコレートファクトリーでの製造工程を見学できます。

ちなみに、ジョニー・デップ主演の映画『チャーリーとチョコレート工場』は、ハーシーズの工場が舞台になっているとか。

キスチョコちゃん。(正式名は、チョコレディースちゃん)

キスチョコを見ると、私が幼い頃にキスチョコを食べていたときの父の言葉を思い出します。当時は甘いものをまったく食べなかった父が、「ん?」と言ってキスチョコを一粒口に入れると、「なんだこれは!進駐軍のチョコじゃないか!」。幼い私には進駐軍が理解できませんでしたが、中学生のときに父に尋ねてみました。

「お父さんは戦後にギブミーチョコレートってやってたの?」

すると、「やってない。進駐軍が勝手にくれたんだ。」と父はすまし顔。

私の父は昭和11年生まれなので、9歳の時に終戦をむかえています。父が語る当時の話をいつも興味深く聞いていました。父は、時には感慨深く、時には面白おかしく、当時のことを私に話してくれました。詳しくはまたいつか。

ショップ内はこんな感じ。

NYのタイムズスクエアにもハーシーショップがありますが、やはりこちらのほうが品揃えが豊富です。

こちらは大きな大きなハーシーズの板チョコ。

比較対象がないのが残念ですが、おそらく通常の板チョコの20枚分くらい(適当)でしょうか。

洋服も売っています。

そしてこちらは日本でも人気のあるのキットカットのコーナー。

そろそろ閉店になるので、最後にキャラクターの前で記念撮影。

BFと自撮りをしていると、美しい黒人女性が「撮りますよ」とにこやかにシャッターを押してくれました。「Have a Merry Christmas」と笑顔で去っていく後ろ姿も美しかったです。

翌日、BFの事情で時間がなくなったのですが、それでも慌ただしく立ち寄ることに。なぜなら「明日買えばいいよね」と言ってお土産を何一つ買っていなかったのです。

買い物を済ませてから、フードホールを覗いてみると、

あ!ビールもある!

しかし!いつもなら絶対に飲むところなのですが、この日はのんびりとビールを飲んでる時間はなかったので泣く泣く断念。残念。無念。観念。

クリスマスらしい可愛いカップケーキ。

いかにもアメリカンな色彩です。

そしてこちらが、実際のチョコレート工場。

この時は、パーク内を慌ただしく見て回っただけでしたが、再び訪れたい場所。次こそはチョコレートタウンの遊園地で遊んだり、自分でチョコレートを作ったり、もっと楽しみたいです。

チョコレート以外に自分用に購入したのがこちら。

靴下は今もお風呂上がりに愛用中。

ぬいぐるみは【緑の中で芽生えた友情 - Don’t Dilly Dally (goo.ne.jp)】の友人に託しました。彼女は今もこのハーシー君を持っていてくれているでしょうか。

 


アメリカ大統領 ~John F. Kennedy Presidential Library & Museum~

2024-10-02 12:29:39 | 回顧録

いよいよ来月11月5日はアメリカ合衆国の大統領選です。

そこで思い出したのが、『John F. Kennrdy Presidential library and Museum(ジョン・F・ケネディ・ライブラリー)』。

第35代アメリカ合衆国大統領に就任したジョン・F・ケネディ。爽やかな勇姿とスピーチで人々を魅了しましたが、就任からわずか2年10か月後の11月22日、テキサス州ダラスをパレード中に人々の目の前で狙撃され46歳の若さで死亡。ケネディ大統領暗殺のニュースは世界中に衝撃を与えました。こちらのライブラリーでは、今もなおアメリカ国民に愛され続けているケネディ大統領について多くを知ることができます。

ボストンを訪れた際に私たちが利用するホテルの近くにあるのですが、この日が初めての来館となりました。偶然にもこの日はケネディ大統領の命日でした。

ドーチェスター湾を臨むスタイリッシュな建物。とても気持ちの良い場所にあります。

館内には、各部屋ごとにケネディ大統領の業績、人柄をもの語る文献や歴史上のさまざまな記念品などが数多く展示されています。

ケネディ大統領といえば、アポロ計画の月面着陸でしょうか。やはり宇宙開発に関したコーナーが最初の部屋にありました。

~We choose to go to the Moon!~

1960年代といえばソ連と冷戦状態の真っ只中。アメリカはソ連よりも宇宙開発に遅れをとっていましたが、ケネディ大統領はヒューストンの大学で「我々は月に行く!」と宣言したのです。

そしてこちらは、1960年の11月に行われたアメリカ大統領選挙ニクソン vs ケネディです。

当時の選挙戦のビデオも流れています。

~New Frontier~

赤がニクソン、青がケネディ。激戦を物語っています。ニクソンが優勢と見られていましたが、結果はケネディが歴史的な勝利をあげました。アメリカ国内の政治や思想についてはよくわかりませんが、ケネディ大統領の掲げたニューフロンティア精神には夢と希望が溢れているのを感じます。

こちらの部屋では当時の外交について展示されていました。

ケネディ大統領夫妻がバッキンガム宮殿を訪れた際に贈呈されたエリザベス2世女王の著名入りのお写真。お美しいです。

そしてこちらは、西アフリカのコートジボワール大統領との互恵晩餐会でケネディ夫人が着用したドレス。

スパンコールとラインストーンで刺繍された淡いグリーンのシルクシフォンでツーピースのアンサンブルになっています。

ホワイトハウスで開かれた晩餐会のテーブルセッティング。

メニューと共に大統領の文字でメモ書きも展示されていました。

こちらは、当時のケネディ大統領のデスクを再現したもの。

ガラス越しにデスクの上を見ることもできます。

そして最後がこちらの部屋です。

真っ暗な部屋でケネディ大統領の葬儀がビデオで流れていました。

 

出口には、大統領就任時の有名なスピーチが展示されています。

『だから、アメリカ国民の皆さん、国が皆さんのために何ができるかではなく、皆さんが国のために何ができるかを問うてください。

世界の市民の皆さん、アメリカが皆さんのために何をしてくれるかではなく、人類の自由のために私たちが一緒に何ができるかを問うてください。

ジョン・F・ケネディ大統領就任演説、1961年1月20日』

 

すぐ横の海に面したガラス張りの部屋には、大きな星条旗。

アメリカは至る所に星条旗が掲げられていますが、ケネディ大統領の軌跡をみた直後の星条旗は、まるで我々に多くを語りかけているようでした。

アメリカ元大統領ジョン・F・ケネディ、安らかにお眠りください。

 


『ロッキー』のテーマと共に ~Philadelphia~

2024-09-29 06:53:48 | 回顧録

アメリカに滞在中、BFの仕事の関係で定期的にボストンやワシントンD.C.を訪れます。そしてたまに訪れるのがペンシルバニア州のフィラデルフィアです。

以前に投稿した【夏に観たくなる映画 #01 - Don’t Dilly Dally (goo.ne.jp)】で、その映画『刑事ジョン・ブック』に出てくるフィラデルフィアの駅やアーミッシュについて書きましたが、フィラデルフィアは歴史の深い、とても素敵な街です。

1776年に米国独立宣言が採決された合衆国誕生の地でもあるフィラデルフィア。

上の画像は、映画『ロッキー』で主人公があの有名なテーマ曲と共に階段を駆け登り、フィラデルフィアの街に向かってガッツポーズをとる場面の撮影場所です。

映画にちなんで、ロッキーステップと呼ばれています。

このロッキーステップは、フィラデルフィア美術館の正面玄関なのですが、映画の爆発的なヒットで美術館よりも正面の階段の方が有名になってしまいました。ちなみにフィラデルフィア美術館そのものも合衆国生誕100年を記念して1876年に建てられた、とても歴史ある建造物です。

何度目かにここを訪れたある秋の日のこと。

なぜかBFはとても機嫌が悪く、階段の目の前まできて、「自分は登らない」と言い始めました。「あっそ。なら一人で登るわよ」と私が一人で一気に階段を駆け登りガッツポーズをとっていると、というのは嘘で(笑)トボトボと階段を登り、息を整えていると、

「すみません。シャッターを押してもらえますか?」と白人のカップルに声をかけられました。「もちろん。どちらで?」と背景を街にするのか美術館にするのか訊ねると、美術館をバックに撮ってほしいとのこと。

そしてカメラを構えると、めちゃめちゃラブラブなお二人。こちらは険悪モードの真っ只中。この温度差は何?と怒りよりも笑いが溢れてしまったのをよーく憶えています。

ちなみに近くにはロッキーの像も立っています。

観光客の前で常にガッツポーズのロッキー。

ボストンともニューヨークとも雰囲気のまったく異なるフィラデルフィアの街。

裏通りでちょっと面白いモニュメントを発見しました。

こちらはフィラデルフィアのチャイナタウンの入口。

いつも車で通りかかるだけで、いまだに立ち寄ったことがありません。ボストンのチャイナタウンにあるレストランはよく利用するのですが、こちらには何故か立ち寄る機会がないのです。

日本のお寿司屋さんもあります。

『KABUKI SUSHI』。アメリカらしい店名が付いています。

フィラデルフィアといえば、フィリーチーズステーキサンド。

こちらがフィラデルフィア名物のサンドです。

牛肉と玉ねぎ、そしてフィリーチーズの旨味が凝縮されたフィラデルフィア発祥のサンドウィッチで、香ばしく炒めた牛肉と玉ねぎ、とろけたチーズを長いロールパンにはさんだ逸品です。ちなみにフィリーとは、フィラデルフィアの略称で、アメリカ国内でも有名なご当地グルメです。

私はセントラルマーケットのフィリーチーズステーキサンドが一番のお気に入り。

このボトルビールを飲んだ日、BFがホテルのロビーで寝てしまったのも今では楽しい思い出。仕方なく私はコーヒーを飲んで彼が起きるのを待っていました。

いつも賑やかなセントラルマーケット。

アーミッシュのお店もあります。

こちらでサルサソースを購入したことがありますが、ナチュラルでシンプルな味わいがとても美味しかったです。

 

見出し画像の紅葉が美しい並木道。

あのケンカ中だった日に撮ったものです。

恋人同士が腕を組みながら歩くはずのこの並木道を、我々はそっぽを向きながら離れて歩きました。(笑)