Don’t Dilly Dally

Maybe I’m a wanderer

Let’s Go ミュージカル ~in NY~

2025-01-25 14:26:08 | 回顧録

そういえばブロードウェイのことをまだ投稿していませんでした。ブロードウェイといえば、ニューヨークでミュージカルシアターが立ち並ぶエリアのことですが、正確にはマンハッタンを南北に抜ける大通りのことです。

でもやはりブロードウェイといえばミュージカル。先日テレビで『ウィキッド』について流れでいるのを見て、とても懐かしくなりました。

だからまず『WICKED』から。

場所は、ガーシュイン劇場。

この日は一人での鑑賞になりました。アメリカに到着してすぐに BFが仕事で留守にしなければならなくなり、私のためにミュージカルのチケットを購入してくれていたのです。今ではこの頃の優しさはなくなりフツーに一人で留守番しています。

時はコロナ禍。場内はマスク着用。そして入口ではワクチンの接種証明書を提示しなければなりませんでした。当然ながら外国人観光客なんて一人もおらず、私の前後は白人だらけ。ポツンとアジア人の私。

そして開幕。緑の魔女エルファバも素敵でしたですが、ちょっとコメディタッチなグリンダがとても可愛くて私の目は彼女に釘づけ。

『WICKED』の舞台芸術は数々の賞を受賞し、とても素晴らしいことでも有名です。もちろん期待を裏切らない評判通りの素晴らしい舞台でした。

あっという間の2時間半。外に出ると少し雨が降っていましたが、興奮して心も体もポカポカ。BFが車で迎えに来てくれているはずの場所まで足どりも軽くスキップ状態でした。

午後11時過ぎ。夜のニューヨークで鼻歌まじりに気分はグリンダの私。

しかし、治安が良くなったといえどニューヨークはニューヨーク。夜は注意が必要です。くわばらくわばら。

そして次は私の大好きな『THE LION KING』。

場所は、ミンスコフ劇場。

日曜日の午後、BFと一緒に観にいきました。日曜日ということもあり子供もたくさん観に来ていました。

この日は前方の席。

演者の筋肉の動きまでわかる近さ。間近で観ると演者の日頃の稽古での努力がわかるようで、違った目線でのミュージカル鑑賞となりました。

もちろん「ライオンキング」はストーリーも大好きで、日本でも劇団四季の「ライオンキング」を何回か観に行っており、悪役である弟のスカーもハイエナのシェンジもみんな大好きです。

しかしどこの劇場でも登場すると必ず盛り上がり、とても人気があるのはこの人ですね。

呪術師のラフィキ。もちろん私も大好き。

ミュージカルのあと、少しニューヨークの街をブラブラしたのですが、ニューヨーク公共図書館のライオンまでムファサに見えてしまう始末。

「ムファサだ!」と喜ぶ私。「三越じゃなくて?」と答えるBF。まったく。

最後は、『CHICAGO』。

場所は、アンバサダー劇場。

米倉涼子さんが主演したことでも有名ですが、本場のブロードウェイであの役を演じた米倉さんの女優魂には敬服します。観てみたかったかも。

この日はBFと一緒に2階席から鑑賞しました。

アンバサダー劇場は小さなシアターなので2階席からでも十分に近く、舞台全体が見渡せるのでオススメです。

リチャード・ギアと私の大好きなレネー・ゼルウィガーが主演で映画にもなっていますが、なんとも痛快で楽しいストーリーです。

『THE LION KING』が子供向けなら『CHICAGO』は大人向けのミュージカル。弁護士が操り人形を使っているパロディシーンは映画でも面白いですが、ミュージカルで観ると大迫力でした。

「楽しかったねー!」と喜びながら劇場の外に出てみると、待っていたのは客引きのお兄さんたち。

日本の観光地にいる人力車のお兄さんたちのような感じでしょうか。

どこで観ても楽しいミュージカル鑑賞。そういえば、この時の『THE LION KING』でハイエナのシェンジ役をラテン系の可愛いお姉さんが演じていました。なんていう役者さんかな。ちょっと検索してみよ。

 


イヌネコだってターキッシュ

2025-01-17 13:14:59 | 回顧録

数年前の一月、お正月休みを利用してイスタンブールへ一人旅をしました。

以前から行ってみたい街のひとつであったイスタンブール。アジアとヨーロッパの2つの大陸に跨る街。私の目当ては大陸を隔てる海峡、ボスポラス海峡でした。

通りの向こうに見えるのがボスポラス海峡です。

ヨーロッパ側から見て、右にずーっと行くとエーゲ海になります。

そして反対側(下の画像)の先が黒海となります。

ヨーロッパ側から見ているので対岸がアジア大陸になります。「ヨーロッパから見るアジア」。同じ都市であるのがとても不思議な感じです。

*

アジアとヨーロッパが融合された独特な雰囲気を持つイスタンブールの街。イスラム文化を守りながらヨーロッパの洗練さを取り入れ、そして独自の文化をアジア的に巧みに守る街です。

街中には街犬や街猫がいっぱいいます。みんなから適当に餌や水をもらい、どこの店にも自由に出入りして好き勝手に暮らす幸福な犬猫たちです。こちらはカフェの前にきちんと座っていた白くて大きなワンコ。

カメラを向けてもツーンと澄まし顔でした。

そしてこちら、高級トルコ絨毯屋の店先だってお構いなしだぜ。(笑)

トルコの犬は大きいイメージ。

そして落書きだらけの裏道を入って行くと、

落書きの前にはくつろぐ三毛猫ちゃん。綺麗な毛並み。

フェリー乗り場には眠そうなニャンコ。トルコのニャンコはお顔がエキゾチックなのです。

カメラを向けると、日差しが眩しかったようで目を細めていました。

そしてこちらはアジア側にいたネコたち。

ベイレルベイ宮殿(オスマン帝国時代の夏の離宮)のサンルームカフェの外にいたネコたちです。その中でひとり芝生で物思いに耽ていたニャンコ。

近くに寄っても逃げる気配などは一切なし。

ヨーロッパ側に戻りまして、エジプシャンバザールの近くで夕陽を浴びていたニャンコ。

呼んだらこちらにやって来ました。

やはりツーンと澄まし顔。

一日5回のコーランがモスクから流れるイスタンブール。

その祈りの声を聞きながら自由にのんびりと暮らす犬ネコたち。きっと彼らなりの苦労もあるはずだけれど、私には犬ネコの楽園のように思えました。

*

最後にこちらがブルーモスク。

イスタンブールのシンボルともいえるモスクです。

そしてアヤソフィア。

もともとはキリスト教の教会として建てられましたが、その後、イスラム教のオスマン朝がこの地を制圧し、イスラム教のモスクとなりました。今は博物館になっており、キリスト教の聖母子像とイスラム教のアッラーやメフメットの円盤が共存しています。

この建物の数奇な運命を感じると共に、後のイスラム教であるオスマン朝が建物内にいくつかあるキリスト教の聖画を消さなかったことに少なからず感動を覚えました。

*

最後にトルコ料理について語るつもりでしたが、長くなりそうなので機会があればそのうちに載せたいと思います。世界三大料理のひとつでもあるターキッシュ。私も大好きです。

 


海の神に詣でる

2025-01-10 10:52:40 | 滞在記(6/2024~)

忙しく過酷な年末年始が終わりを迎え、ようやく私も初詣に行くことが出来ました。ホテルの調理場に勤務しているので本当にテンテコマイでした。

しかし、ここでの勤務も残すところあと数ヶ月。私はここで何を学び、何を習得することができるのか、それを思うと貴重な数ヶ月になりそうです。

常に海が見える現在の滞在先、伊豆半島。やはり新年のご挨拶はまず海の神様にしておくことにしました。

こちらは静岡県沼津市にある大瀬神社。

私の滞在する場所とは反対側の伊豆半島の最西端にあります。海の神様を祀っており、駿河湾の漁師たちの信仰の象徴とも言われている神社です。

伊東市内でお昼を済ませてから出発したので、こちらに到着する頃には午後3時を少し回っていました。冬の午後3時過ぎといえば、辺りはすでに夕方の気配です。

鳥居の手前では、海から出たダイバー達が片付けをしていました。その向こうには美しく雪化粧を施した見事な富士山の姿。

冬色の海と空。

相模湾とは少し違う眺めです。

海風が強く吹くなか、鳥居をくぐると神聖な雰囲気が漂ってきました。新年8日の午後3時過ぎ。参拝者もまばらにしかいませんでした。

こちらが本殿に続く階段です。

なかなか急勾配な階段です。強い海風に負けないように手すりに掴まりながら登りました。残念ながら本殿の扉は閉じられていましたが、これが今年の初詣となりました。本殿に向かって左側は静かな海水浴場、右側は荒々しい駿河湾の海です。

激しい波の音が聞こえる方へ降りてみると、

何やら昭和の2時間ドラマのラストに出てきそうな雰囲気。複雑な事情を持つ犯人がトレンチコートを着た刑事に説得されている場面が思い浮かびます。

それにしても風が強いので、再び社務所のある方へ戻り、『伊豆七不思議』の一つと言われている「神池」へ行ってみました。

今までの海風や波の激しさはどこへやら。

静寂。神域という言葉がよく合います。

周りを海に囲まれているなかで、この池は淡水を保ち、淡水魚が多く生息しているそうです。覗いてみると鯉が口をパクパクさせていました。周りの海水面の上下に合わせて池の水面も上下するそうですが、なぜ淡水を保っているのかは未だに謎だとか。

本殿で手を合わせてお参りしたときよりも、私は神聖な気持ちになり、今後のこと、これから始まる今年一年のことを考えました。

『自分に言い訳をせず、自分の可能性を自分の力で探していく』

これが、この神秘、幽玄な池を見て誓った今年の私の目標です。

ところで、この池はイタズラをするとバチが当たるそうです。さすがにイタズラをする気にはなりませんでしたが、この池での誓いを忘れるとバチが当たるかもしれません。まだまだ生き方の見つからない50代の私。きっとこの先もずっと模索し続けていくのでしょう。

堅実で楽しい一年になりますように。

 


ワシントンD.C.とキューバ料理

2025-01-03 18:37:41 | 回顧録

新年最初の投稿は、キューバ料理について。

年末年始と日本で慌ただしく仕事をしていたのですが、職業柄(自称調理師)お正月らしい料理にだけは縁がありました。今日も職場でお雑煮をいただき、当然ながらプロの味を堪能してきました。

そこで、少し心を海外に馳せたいと思います。

カリブ海に浮かぶキューバ共和国。実際に行ったことはありませんが、キューバと聞いて思い出すのは有名な革命家のチェ・ゲバラと冷戦時代のキューバ危機でしょうか。

アメリカに行くまでキューバ料理とは無縁でしたが、ワシントンD.C.にBFの仕事の関係で行った際に宿泊したホテルの近くにあったのがキューバンレストランでした。

所在地はワシントンD.C.ではなくメリーランド州になります。

いかにもカリブ海という雰囲気の店内。店員さんはみんなラテン系でノリノリ。

まずこちらは、前菜代わりの一皿(正式名称失念)とトストーネス(中南米原産の甘みの少ないバナナの一種であるプランテンを揚げたチップス)、エンパナーダ(スペイン発祥なので日本でも知られている揚げパン)。

トストーネス(画像左下)に添えられているのが、キューバ料理の代表料理ロパ・ビエハ。牛すじと野菜の煮込み料理で、日本でいうところの「おふくろの味」のような存在です。

そしてこちらがメインディッシュの二皿。

私がオーダーしたチキンとBFがオーダーしたビーフステーキ。

右側の白い器に入っているのがキューバ料理のひとつ黒豆の煮込みです。新年とは無縁の投稿をしていますが、唯一『黒豆』がお正月らしいかもしれません。(笑)

キューバ料理は中南米ならはでの食材が多く使われており、スペインの影響を強く受けています。BFはメキシカン派ですが、私はキューバンもお気に入り。

*

ところで、ワシントンD.C.方面へ行くとトラブルに見舞われることの多い私たち。フライトのキャンセルなんて数え切れないほどです。

搭乗したものの、そのまま再び降ろされてしまったり。

そのようなときは仕方なく次のフライトを待ったり、諦めて近くにもう一泊したり、 BFの都合でどうしてもニューヨークに戻らなければならないときは電車に切り替えたり…。

こちらはワシントンD.C.のAmtrakの駅です。

さすが首都の駅だけのことはあり立派です。

せっかくだからワシントンD.C.らしい場所をいくつか。

まずは、Lincoln Memorial(リンカーン記念堂)

トム・ハンクス主演の映画『フォレスト・ガンプ』で大人になったヒッピー姿の幼馴染の女性が軍服姿のフォレストの名前を呼びながら走っていたプール。

そしてこちらが The White House (ホワイトハウス)

観光客も多いですが、ポリスも沢山います。

ポリスといえば、こちらがJ. Edgar Hoover F B I Building (FBI本部)

ドラマ『Xファイル』を思い出します。日曜日なので人通りはほとんどありませんでした。

そしてこちらがThe Pentagon(国防総省)

上から見ると五角形になっています。

*

話はキューバに戻りまして、アメリカから厳しい経済制裁を長年受けていたキューバ。オバマ政権で国交が正常化されましたが、トランプ政権で『テロ支援国家』に認定され、再び経済危機に。バイデン政権、再度トランプ政権になるわけですが、この先はどのようになっていくのでしょう。

私がもしキューバに渡航することがあれば、アメリカ入国の際にESTA(ビザ免除)が使えなくなってしまいます。何故なら『テロ支援国家』への渡航歴があるとESTAが却下されてしまうのです。

そのようなことからも大国の力を思い知らされます。政治的なことはよくわかりませんが、日本とキューバは友好的なはずです…

(*'▽'*)

新年早々最後が重くなってしまったので、それでもラテン的で明るいキューバのレストランのエントランスがこちら。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。