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トケイソウ

2012年05月22日 04時42分40秒 | パソコン

(時計草)

blue passionflower

 (学名:passiflora caerulea L)

トケイソウ科の常緑つる草。葉は掌状に5裂する。夏から秋、径7~8センチメートルの花を開く。

花弁と萼片(がくへん)は淡紅色を帯び、副花冠は紫色の蛇の目状に入る。糸状の副花冠と花弁と萼片を時計の文字盤に見立てて名がついた。ブラジル、アルゼンチン原産で、1723     

年(享保8)にオランダから渡来したといわれる。耐寒性が強く、関東地方以西では露地で越冬する。他種との交雑も可能である。

トケイソウを含め、トケイソウ属は熱帯アメリカを中心に、アジア、オーストラリアなどに約400種分する。トケイソウのほか、次の各種がよく栽培される。ベニバナトケイソウP.coccinea

Aubl.は葉は長楕円(ちょうだえん)形で縁(へり)に粗い鋸歯(きょし)がある。茎上部の葉腋(ようえき)に径約10センチメートルの朱赤色花を開く。冬から春によく開花し、行灯(あんどん)仕立てがよい。ホザキノトケイソウP.racemosaBrot.はブラジル原産で、古い茎は木質化する。長い花茎を垂れ下げ、基部から径8~10センチメートルの赤色花を1,2個ずつ次々と開く。一年中花をつけるが、完全に開かないままのことが多い。ビディフォーリアP.vitifolia HBK.はベネズエラ、ぺルー原産で、大輪の赤色花を開く。モリシマP. mollissimaBaileyはベネズエラ、ボリビア原産で、径6~7センチメートルの桃色花を開き、バナナ状の果実をつける。夏の暑さに弱く、栽培はむずかしい、バッション・フルーツの名で知られるクダモノトケイソウP.edulisSimsや同様に食用種のオオナガミクダモノトケイソウP.quadrangularis Lも花が美しく、観賞用として栽培できる。全種とも繁殖は挿芽による。


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