青年期
ルノワールは、1841年2月25日、フランス中南部のリモ-ジュにて生まれる。7人兄弟の6番目であったが、上の
2人は早世し、他に兄2人、姉1人、弟1人がいた。父は
仕立屋、母はお針子であった。3歳の時、一家でパリに移
住し、ルーヴル美術館に近い都心に住む。1854年13歳
で磁器工場に入り、磁器の絵付職人の見習いとなるが、
産業革命や機械化の影響は伝統的な磁器絵付けの世界にも影響し、1858年職人としての仕事を失うこととなったルノワールは画家を目指した1862年にはエコール・デ・ボザール(官立美術学校)に入学。並行して1861年からはシャルル・グレールのアトリエ(画塾)に入り、ここでモネ、シスレー、バジールら後の印象派の画家たちと知り合っている。画塾で制作中のルノワールに師のグレールが「君は自分の楽しみのために絵を描いているようだね」と言ったところ、ルノワールが「楽しくなかったら絵なんか描きませんよ」と答えたというエピソードは著名である。
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