バンコクでロングステイ始めました!

バンコクロングステイのあれこれを記録代わりに記事にしています。

対決!学食なんちゃってカレーライス

2024-09-24 17:49:55 | ロングステイ

カレーライスが嫌いな日本人に、私はまだ出会ったことがない。それほどにカレーライスは国民食であり、各家庭がそれぞれのレシピを持っていると言ってもおかしくないおふくろの味でもある。例に漏れず、私も我が家のカレーライスが大好きだ。余談だが、海上自衛隊では、曜日感覚を忘れないよう、毎週金曜日にカレーライスを供しており、各艦艇でその味を競っているそうだ。ロングステイ中、もし私が食事でホームシックになるとしたら、それはカレーライスか挽き割り納豆ご飯であろう。

さて、タイ語では日本のカレーを「ゲーンカリー」と表記する。これに対し、タイのカレーであるココナッツミルクをふんだんに使ったグリーンカレーは「ゲーンキアオワーン」、赤いパネンカレーは「ゲーンパネーン」、黄色いマッサマンカレーは「ゲーンマッサマン」と言う。話を元に戻すと、私が通うチュラ大の学内マップには、フォークとスプーンのマークで示された学食(Canteen)が15箇所ある。このうち9箇所には足を運んだことがあり、カレーライスを出す店は、私の知る限り2軒ある。日本の味には到底及ばない「なんちゃってカレー」であることは想像に難くないが、たったの40バーツ(約175円)、しかもカツカレーなのだから、文句を言ったらバチが当たるというものだ。なにせバンコクの街中では、ひと皿200バーツ前後はするのだから。

そこで、果敢に日本食に挑戦する学食に敬意を表して(怖いもの見たさとも言う)、この2軒で食べてみることにした。学食カレーライス対決である。まずは政治科学学部(Faculty of Political Science)。ブースには写真付きのメニューが貼り出されており、ポークカツとキチンカツ3種(通常、スパイシー、ホット&スパイシー)から選ぶことができる。辛さの選択肢はない。スパイシーチキンカツカレーを注文したら、写真付きメニューと全く同じものが出てきたので、看板に偽りなし。黄色いルーには固形分が殆どなく、定番のジャガイモや人参は気配がない。タイ米が少しダマになっているのが気にかかる。カレー特有の香りにも乏しく、一口食べてみると、見た目に反して、これっぽっちも辛くない。図らずも母校の生協食堂のカレーライス(当時140円)を思い出してしまった。もし、なんちゃってカレー選手権があったら、似て非なる部門の優勝候補だろう。

次に教育学部(Faculty of Education)へと足を運んだ。こちらはどのブースにカレーライスがあるのか非常に分かりにくい。沢山のタイ料理の中に表示が埋もれていて、しかもポップなタイ文字で書かれているので、見つけるのは至難の業だ。この店を見つけることができたということは、私のタイ語力が向上してきた証なのだろう。カレーの種類は1種類だけで、トッピングはチキンカツ、ポークカツ、魚フライからの選択。今回はポークカツを指定した。タイ米のご飯を皿に盛り、カツを乗せ、鍋からルーをよそって完成したカレーライスを見て、私は嬉しくなった。見ての通り、ジャガイモとニンジンがゴロゴロしている。やはりこうでなくてはいけない。香辛料の香りも仄かにするし、十分ではないが、辛味も感じる。駅の立ち喰い蕎麦屋のカレーライスになら、正面切って喧嘩を売れるレベルにはある。カツカレー対決は教育学部の圧勝であり、私は余すところなく完食したのであった。

 


冠水の季節

2024-09-20 18:07:40 | ロングステイ

このところテレビでは、北部のチェンライ県や東北部ノンカーイ県での洪水が連日報道されている。特に今年は、大河メコンが溢れたので、被害は甚大だという。

雨期もあとひと月半となり、被災地ほどではないものの、ここバンコクでも夕方や夜中に降る雨の量が増えてきたと感じる。近年、日本でも線状降水帯なる言葉が広まったが、こちらで降る雨は「スコール」であり、大粒の雨が短時間で叩きつけるように降るのが特徴だ。日本のように一日中止まないということはないが、降雨時間当たりの降水量は多い。特に雨期の後半となる9月〜10月の平均降水量は約650mmもある。つまり、年間に降る雨の約4割が、この2か月に集中する訳だ。

一度に大量の雨が降るとどうなるか?物理法則に則り、水は低きに流れるもの。写真のように、低いところに雨水が溜まって道路は川と化すのだ。こうなってはもう立ち往生である。汚れも一緒に集めているので、無理してジャブジャブ歩くと感染症が怖い。勇敢なバイクタクシーに縋るか、タクシーを拾うか、コンドミニアムのお迎えシャトルが来るまで待つしかない。反対に、コンドミニアムにいる時に冠水したら、部屋に閉じ込められて、100m先のセブンイレブンに買い物に行くこともままならない。幸いにして、翌日には水が引くのだが、この時期、食糧の備蓄は忘れないでおきたい。

雨期のバンコクで生活するのは今年が初めてなので、冠水がどの程度の頻度で起こるのかは、まだわからない。大過なく暮らせることを願うばかりである。

 

 


チュラ大Intensive Thai Level 3 初プレゼンテーション

2024-09-11 14:41:39 | ロングステイ

今週は月曜日に初めてのプレゼンテーションを行い、火曜日には1回目のレビューテストで追い討ちをかけられたので、先週末からタイ語漬けだった私は、週半ばだと言うのに、既にヘロヘロである。レベル3では4回あるプレゼンの次の日がレビューテストなので、日程が非常にキツく組まれている。事務局を呪いたいくらいだ。

スピーキングに関しては、先生の出す短い質問に口頭で答えるだけで通過できたレベル1、2と違い、レベル3では与えられたお題で5分間話さなければならない。つい半月前までレベル2で悪戦苦闘していた生徒が直面する大きな壁だ。先生からすれば、レベル2で一つの文章は書けるようになったのだから、いくつか繋げればいいだけよ、と考えているのかもしれない。しかし、生徒としては、①構成を考える、②タイ語の文章を作る、③発表用資料作成、④予行演習、⑤総合的な見直し、とそれぞれに苦労するのだ。プレゼンの壁を越えれば、タイ語力が劇的に向上するのは想像に難くないので、生半可な所でお茶を濁したくはない。ブログの更新も止めて、土日二日間をまるまる準備に注ぎ込んだのであった。

初回のお題は「家族」。発表会は、サボって欠席した1名を除く11名で、質疑応答を含めて約1時間40分かけて行われた。私のような年寄りは、会社員時代に散々プレゼンを経験したので抵抗感はないが、若い生徒たちはそれなりに緊張したり、苦手意識があったりするようだ。しかし、チュラ大を選択するような根性のある生徒なら、すぐに慣れることだろう。我がクラスは華やかだから、発表の順番を決める電子ルーレットの段階から盛り上がった。結果として、プレゼンを通してクラスメイトとの仲がさらに深まったし、新たに加わった2名とも打ち解けられたので、このイベントはとても楽しかった。

発表において、資料の使用は任意だが、見せながら話す方が聴き手の理解が高まる。7名がモニターにスマホを繋いで写真を見せ、私はエクセルで作った資料をUSBに入れて持参。一方で、資料なしのツワモノが3名もいた。用意した原稿を読むことも可能だが、タイ語で書いた文章を読むのは結構大変で、途中でつっかえたり、区切りを間違えたりするので、あまりお勧めしない。メモ程度で済ませるのが無難である。発表時間も5分前後に収めるのが好ましいとされ、私は4分32秒で減点を免れたが、6分超えが2名、4分未満が3名いた。予行演習として、本番のつもりで喋り、時間計測してみることも大切だ。質疑応答は、和やかに、そして平易なタイ語で行われるので、尻込みするには及ばなかった。

先生は生徒のスピーチを、①単語と構文の適切な使用、②聴いて理解できるか、③流暢さ、④質疑応答、⑤時間管理の観点から評価、10点満点で採点する。チュラ大の先生が素晴らしいのは、翌日には丁寧なコメントを付けてフィードバックしてくれるところだ。私の場合は、文章や単語の修正に加えて、ゆっくりした話し方だが、発音はクリアだったこと、声調(トーン)は正しかったこと、声だけで話の内容が理解できたこと、時間は適切だったことを指摘し、しっかり準備してきたことを褒め、おまけに「あなたの家族にはたくさんの愛が溢れていますね」と嬉しいコメントまで頂戴した。8.5点で満足していたのに、これではもう少し頑張ろうという気になってしまうじゃないですか!

 

 

 

 

 


チュラ大Intensive Thai Level 3始まりました

2024-09-04 12:30:35 | ロングステイ

半月の休みはあっと言う間に過ぎ去り、9月2日からIntensive Thaiのレベル3が始まった。この関門を抜けると、晴れて初級を卒業することになるのだが、果たして未来には何が待っているのだろうか。

久しぶりに登校したので、新鮮な感じはするものの、もはや最初のドキドキ感はない。まずは8階の事務室にて登録を確認し、教科書類一式を受け取るのだが、3回目ともなると慣れたもので、誰がクラスメイトになるのか、名簿をチェックする余裕まで出てくる。今回は12名のクラス。驚いたことに、レベル2で机を並べたメンバーが9人も入っていて、後の2名はレベル3からの新規入学組であった。気心が知れたメンバー、かつ女性率が75%と来れば、初日からアットホームさ全開であり、賑やかに切磋琢磨できる雰囲気は誠に喜ばしい。

1時間のオリエンテーションの後、早速授業が始まった。レベル3の教科書は8章106ページしかなく、レベル2の24章264ページ(付録を除く)に比べて2.5分の1の厚さしかない。1章に3日(9時間)を費やすので、一見楽そうに見えるのだが、とんでもない。教科書中の英語は必要最低限となり、各ページはタイ文字だらけ。主語、動詞、代名詞等の文法用語さえタイ文字だ。このため、タイ語辞書アプリである「ごったい」と格闘する羽目になる。これとて、タイ文字のキーボードに慣れていない身には、入力だけで相応の時間がかかる。

レベル3は読み書きに重点を置いていて、1つの章は、5-10行程度の文章読解が三つ、それに新規の文法解説、重要単語・熟語の学習から構成される。そして、総合力の養成として、2章毎に計4回の個人プレゼンテーションが課されるのが一番の特徴だ。日本語ならともかく、まとまった内容をタイ語で5分間話すのは、現時点ではかなり難しい。1回のプレゼンは総合成績に対して2.5%の重みを持ち、先生は、ストーリー、発音、質疑応答、消費時間等の観点から採点する。最初のお題として、第1章の主題でもある「家族」が提示された。発表は来週の月曜日なので、少しの時間的猶予はあるものの、内容を考え、パワーポイントを作り、タイ語の説明文を書き下ろすとなると、お先真っ暗である。

この週末はゴルフなんてとんでもない。部屋にカンヅメ確定だ😹