バンコクでロングステイ始めました!

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チュラ大の看板犬

2024-12-02 15:00:00 | ロングステイ

私は断然犬派であるが、世の中には猫派も多い。チュラ大の直近のクラスメイト(レベル3)は11名いたのだが、犬派は私とミーナの2名だけで、女子を中心に猫派が席捲していた。先生も猫派であり、特に大学院を出たばかりの若いピム先生は、授業中に自分の飼い猫がいかに可愛いか、写真付きで紹介していたくらいである。ある時、英語のbecauseに相当する単語(プロッ、โพราะ)を使った文章を作りなさい、という演習があり、「私は猫より犬の方がずっと好きです。何故なら犬は猫より賢いからです。」と答えたら、ピム先生の顔が曇ってしまった。まあ、シャム猫という種類の猫が居るくらいだから、タイ人の猫好きは半端ではないのだろう。脱線するが、タイ人は、昔の国名である「シャム」という言葉に好感を持っていないので、タイでは声高に連呼しない方が良い。音は似ているが、「サイアム」や「サヤーム」はOKである。シャム猫の英語表記はサイアミーズであり、タイ語になると、黄金の稲妻を意味するウィチアンマートという洒落た名前になる。

話を戻すと、犬派の私の家には柴犬がいて、膝の上に乗せて毛繕いをし、思う存分愛でるのが日課であった。バンコクロングステイの最大の不満は、このモフモフができないことにある。今回は133日間の滞在だったが、最後は帰国日を指折り数える始末であり、玄関にまで迎えに出てきた犬を万感の想いで抱きしめたのであった。そんな私の心の隙間を、バンコクで少しでも埋めてくれたのが、チュラ大の看板犬ホイトート(貝のお好み焼き)君である。彼に会うには、スクールバスの起点かつ終点であるサーラープラキアオにある半地下のブックストアに行けばよい。ここはブックストアと言いながら、本だけでなく、文房具やユニバーシティグッズ、制服、菓子など、色々な物を取り揃えているので、普段からよくお世話になる店だ。ホイトート君は、ここの冷房の効いたレジ付近で、横になっているのが常である。推定年齢は10歳、まだまだ老け込む年齢ではないのだが、私はこの犬が歩いているのを見たことがない。まるで寝るのがボクの仕事とでも言わんばかりで、いつ行っても気持ち良く寝ているのだ。また、とてもおとなしく、私は彼の鳴き声も聞いたことがない。タイ語における犬の鳴き声は、「ワンワン」ではなく、「ホンホン」なのだが、彼の声は謎に包まれたままだ。彼の存在は、すっかりブックストアの一部になっており、その緩さ加減は絶妙である。

最近、ホイトート君にはファンクラブというか後援会ができた。もしかしたら、生きていくために、彼が自分で組織したのかも知れない。来年もチュラ大で中級タイ語(レベル4〜6)を学ぶので、2月に再渡航したら、何はさておき後援会員の一人になるつもりだ。

 



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