バンコクでロングステイ始めました!

バンコクロングステイのあれこれを記録代わりに記事にしています。

ああ、ディレイ!

2024-06-30 13:45:52 | ロングステイ

待ちに待った出発日である。家から羽田空港までは順調であり、バンコクでタイ料理の夕飯を楽しんでから、ゆっくりと記事を書こうと考えていたが、そうは問屋が卸さなかった。1月の渡航時は、1日違いでJAL機の接触、炎上による滑走路閉鎖を免れた私だが、今日は機材変更による遅延にハマってしまった。幸運は長続きしないものである。

出国手続きを済ませ、免税品店でお土産用にロイズの生チョコを買い終わったところに、携帯電話にメールが来た。搭乗口が146から113になるというのである。「やった、歩く距離が減るじゃん」とたわいもなく喜んでいたら、その11分後に2通目のメールが。開けてビックリ、本来10:55発だったJL031便が4時間45分遅れの15:40発に変更となる通知であった。特に航空機の世界では安全が最優先、というのは理解しているので、遅れること自体は仕方がない。むしろJALが健全だと思うばかりだが、問題は7時間先の新搭乗時刻までどうやって時間を潰すか?だ。これが1時間程度であれば話は簡単で、食事をしたり、ウィンドウショッピングをしたりと、手段はいくらでもある。しかし、7時間ともなると、退屈という奴と正面切って戦わねばならない。

幸いにして航空会社のラウンジを使えたが、ペリエを4本飲み干しても、軽食をつまんでも、時計の針はゆっくりとしか動かない。タイ語の勉強をしようにも、テキストはスーツケースの中で手元にはなく、LINE友達もそんなに長くは付き合ってくれない。色々と苦労して、残り2時間となったところで、ブログを書くことを思いついた。

今回は内容がなくて申し訳ないが、やっとこさ搭乗時間である。ロイズの生チョコが溶けてしまわないかだけが心配だが、明日から楽しみだ。

と、書いていたら、更に20分遅れるとのアナウンスが。東京での私の行いはそんなに悪かったのか。。。


ビールのつまみはこれ!サイクローク イサーン

2024-06-24 10:07:03 | ロングステイ

出発まであと6日となったが、ここにきてとうとう1万円が2,300バーツを切ってしまった。最も両替レートの良いスラウォン通りのX Oneと言う店でさえ、2,296バーツ。1バーツが4.36円である。今年1-2月のロングステイでは、2,410バーツで両替できていたので、4カ月で円の価値が4%以上失われたことになる。バーツ建てで収入を得ている人なら問題はないが、決して多いとは言えない年金を両替して暮らすロングステイヤーには死活問題だ。仮に10万円を両替したら、1,140バーツ違うので、私の場合、二日分の生活費がどこかに消えていることになる。来月からは一日500バーツの上限設定を480バーツに下げないといけない(涙)。岸田君、過ちを改めるに憚ること勿れ。

とは言いながらも、一日1本のビールは欠かせない。バンコクでもビールに合うおつまみは山ほどあり、日替わりで楽しめる。今日の肴は何にしようと考えるのは幸せなひとときであり、まさに「孤独のグルメ」である。中でも気に入っているのは、サイクロークイサーンというタイ東北部(イサーン)が起源のソーセージ。サイクロークイサーンは豚肉100%のソーセージではなく、香草やもち米が練りこまれている上に、若干の発酵をさせているので、独特の酸味があるのだ。真珠の首飾りというと大げさだが、コロコロとした球状のソーセージが数珠つなぎになっていて、これをとぐろを巻くように炭火の上に乗せて炙る。軽く焼き目が付いたら、ハサミで一つずつ切り離して出来上がり。私は最寄り駅のセブンイレブン前に夕方出店する屋台で焼き立てを買うことにしており、持って帰ってまだ温かいうちに晩酌を始めるのが常である。付け合わせの唐辛子をちょびっと齧りながらサイクロークイサーンを頬張ると、こってりした豚の肉汁とほのかな酸味、それに強烈なピリピリ感で口の中が満たされ、さらに冷たいビールをゴクンと一口流し込むと、そこにはワットパクナームの天井画を彷彿とさせる極楽が出現する。

「今日はコンドミニアムのフィットネスルームでの筋トレをサボってしまった」という若干の後ろめたさを感じつつも、これだけは止められない。

 

 


タイ語よもやま話 その1

2024-06-21 16:30:00 | ロングステイ

今年2回目のバンコクロングステイまであと一週間余りとなった。とても楽しみで、今からフライトが待ち遠しい。今回は約4か月強の滞在で、チュラ大文学部の外国人向けタイ語講座(インテンシブタイ)のレベル2とレベル3を受講する。うまく行けば、タイ文字が書けて、発音ができ、短い文章の読解が可能となり、晴れて初級を卒業することができるはずだ。しかし、今月レベル2を受講した先輩トモヤンクンさんの「55歳からタイでリタイアメント生活」というサイトをみると、レベル1と違って生半可ではないことがわかる。英語の学習でもそうなのだが、単語を覚え、文法を理解して、文章を正しく解釈するという勉強法に慣れ親しんでいると、耳で聞いたものを文字で書き表すことが非常に難しい。特に、母音と子音の他に、音の高低に関する記号(声調記号)があるタイ語では難易度が高い。親切なことに授業で使うディクテーションの練習問題が添付されており、ちょうどレベル1の復習をやり切ったところでもあるし、気合を入れて真剣にやってみたところ、20問のうち正答できたのは7問という体たらく。4回の中間テストおよび最終試験の合計点数で6割を確保しないと合格に至らないので、前途多難である。タイ文字の読み書きができるようになれば、街の看板も読め、世界も広がって、バンコクロングステイをより楽しめるようになると思うので、挫けずに頑張りたい。

さて、昨日は家族・親族の呼称について復習していたのだが、日本と異なる点がいくつかあるので紹介したい。

1.日本語では祖父、祖母に父方、母方の区別はないが、タイ語では明確に区別される。父方の祖父はプー、祖母はヤー、母方の祖父はター、祖母はヤーイと言い、「私は祖父母の家に遊びに行く」という場合、「ポム パイ イアム プーヤー/ターヤーイ」となり、どちらの祖父母かがわかるのである。

2.おじ、おばに関しても日本語では父方、母方を区別しない。しかし、父母よりも年上か年下かは、漢字(伯父、伯母、叔父、叔母)を見れば判断が付く。タイ語においても、伯父(ルン)と伯母(パー)は、日本と同様、父方、母方の区別がない。しかし、叔父、叔母となると話は変わってくる。父方の叔父、叔母は両方ともアーと呼ばれ、母方の叔父、叔母はナーと呼ばれる。父方、母方の区別がある一方で、男女の区別がなくなる点が面白い。

3.日本語では孫と甥・姪は別の言葉だが、タイ語では両方ともラーンという単語で表現される。このため、文章や会話の前後の脈絡から判断する必要がある。

それぞれの国の家族の在り様を反映しているようで、大変興味深い。


海鮮屋台タレーパオ

2024-06-17 15:30:00 | ロングステイ

タイ文字が登場するチュラ大のThai 2を優秀な成績で修了し、今や先輩となってしまったクラスメイトのたまちゃんからLINEが来た。その後バンコクに残っており、休日にはプロンポンやトンローといったスクムウィット通りの繁華街の開拓に余念がないらしい。そのたまちゃんが言うには、BTSトンロー駅にほど近いスクムウィットソイ(路地)57をほんの少し入ったところ、ルーフトップバーで有名なマリオットホテルの向かいに夕方から出店する海鮮屋台「タレーパオ」がなくなってしまったらしい。屋台規制の波を受けてとのことだが、これは私にとっては大事件である。なぜなら、私のお気に入りの屋台No.1であるからだ。

タレーパオは屋台ながらに店の前に生簀を置き、中で泳いでいる活きの良い手長エビやワタリガニを注文に応じて炭火焼にするという本格派。野球に例えるなら、100マイルのフォーシームを真っ向から投げ込む投手だ。生暖かい夜風と喧騒の中で、熱々の手長エビの殻を剝いて、たっぷりのエビ味噌を啜り、冷えたビールを流し込むと、バンコクの街と同化していく自分を感じる。手長エビ1kgが750バーツ(約3150円)、一尾150g位なので7-8匹はある。0.5kgの注文もOKなので、二人で頼めば、一人2尾ずつ分け合うこともできる。美味しいのはエビやカニだけでなく、小ぶりの赤貝に似たホイクレーン(ホイはタイ語で貝)焼き、ツブ貝と思われるホイワーン焼き、それに極めつけは生ガキだ。タイで生ガキとは自殺行為だと敬遠する人も多いが、私はここで安心して幸せに浸っている。おなかを壊したことなど一度もない。魚も鯖のホイル焼きが秀逸で、九州醤油に近いタイ醤油の甘みと鯖の脂がマッチして、懐かしくも嬉しい味だ。店主によれば、これらの魚介はバンコクの西にあるマハーチャイという港町から持って来ているとのこと。

屋台には洗面所がないので、ビールを飲みすぎると困ったことになると、先読みして心配する紳士淑女もおられよう。しかし、そこはアメイジングバンコク!大きな声では言えないが(笑)、向かいにゴージャスなマリオットホテルがあることを思い出していただきたい。実は何らの問題もないのである。

愛するタレーパオが撤退した知らせはかなりの衝撃であった。でもタイの人達は思いの外逞しい。きっとどこか場所を変えて営業を再開するに違いない。次の出会いを信じて待つこととしよう。


バナナの花

2024-06-11 06:00:00 | ロングステイ

タイがフルーツ天国であることは言うまでもなく、一年中美味しい果物を楽しむことができると思っている人は多い。事実その通りなのだが、タイには雨季、乾季、暑季があるため、果物にも旬がある。ちょうど今頃はドリアンやマンゴー、マンゴスチン、ラムヤイなどが一番美味しい時期であり、完熟マンゴーに目がない私には堪らない季節である。

スーパーマーケットや夜店を訪れると、実に様々な果物が売られている。タイに遊びに来た当初はとても物珍しく、名前すら知らないものも多々あった。チュラ大のタイ語講座でも、レベル1の二日目にして10種類の果物を覚えることになり、グアバ(タイ語でファラン)、ローズアップル(チョンプー)、パパイヤ(マラコー)など、モノと呼称を一致させるのに骨を折った。思えば子供の頃に慣れ親しんだ果物は、桃、柿、リンゴ、梨、葡萄、イチゴ、そしてバナナくらいである。このうちバナナは舶来品であり、台湾やフィリピンからの輸入であることは、子供ながらに知っていたが、バナナは黄色であると固く信じて疑わなかった。青い房のまま輸入され、室(むろ)と呼ばれる施設で追熟することによって黄色くなると知ったのは、中学生になってからであり、追熟にエチレンガスが関与すると知ったのは高校生活も半分を過ぎてのことだった。こんな有様なので、バナナという植物がどのように実を付けるのか、ついぞ目にする機会はなく、そのまま馬齢を重ねてしまった。

ある日の学校帰り、BTS(高架鉄道)バンチャーク駅下の食堂でおやつ代わりに米粉麺(クウェイティアオ)を賞味した私は、腹ごなしも兼ねて1km余りの距離を歩いて帰ることにした。バンコクの東の端に近いだけあって、幹線道路であるスクムウィット通りを折れて小さな脇道(ソイ)に入ると、都会の喧騒は全く感じられなくなり、住宅が点在する静かな区域に変わる。その一角にあったのがバナナ畑。軽く背丈の倍はあろうかというバナナの木(学問的には”木”ではなく”草”なのだそうだ)が列をなして植えられていて、それぞれに大きな葉を幾重にも茂らせている。さすがはバショウ科の植物。思いがけない光景に足を止めて目を凝らすと、写真のように茎(これも正確には偽茎と言うらしい)の先端に赤紫色のふくらみがあり、その周りをぐるっと囲むように、緑色のまだ小さい実が幾つも付いている。「おお、もしかしてこれがバナナの花なのか!?」。偶然の出会いとは言え、長年の疑問が解消されて、思い残すことが一つ減った瞬間であった。まさにアメイジングバンコク!