現行X-MENを根底から覆してぶち壊したJonathan Hickmanが担当することになったUltimate SPIDER-MAN (“USM”) 01号を読み終わったので早速レビュー。Amazing SPIDER-MANの方を優先していたからね。前述の理由からHickmanのことを信用していなかったし。
筋書をHickman、画をMarco Checchettoがそれぞれ担当。表紙はJ Scott CampbellのVariant。Campbellの表紙は買っちゃうな。この表紙も良い。日本に来ないかな。Checchettoの画も良いな。Ultimate Universeを描くのに合っているよりリアルな画が得意な画家だ。
粗筋をさらっと紹介。The Makerなる悪人により本来ヒーローになるはずだったPeter Parkerは一般人として新聞社で働いている。The Makerの悪巧みを知ったTony Starkは過去にThe Makerにより多くの人が亡くなったテロの罪を着せられたが、PeterにSPIDER-MAN となる秘策を授けた。
今回も気に入った台詞やシーンを書いていく。出だしいきなりHickman節。また設定が文章で書かれている。X-MENの二の舞かと戦々恐々。ただし、今回は設定の説明は非常に短い。
Mary Jane (“MJ”)理解のある妻として出てきている。しかし、PeterのSPIDER-MAN となる決断の後にどうなるかは2号以降のお楽しみか。また、二人の子供の内娘の名前が今のところ不明だ。彼女がPeterをSPIDER-MANに変える謎の球体をいじっていたのが気になる。息子の名前がRichardというのは新しい。Peterの父親の名前から取っているね。
Ben伯父さんは生きているのだが、J Jonah Jameson (“JJJ”) と同じく勤めていた新聞社を辞めちゃう芯の通った人という設定なのも良いな。二人の会話は楽しいのだが、JJJの好きな台詞。”There’s no truth in the news and no truth in the news.” “We promise not to lie.”
Peterの決断を後押しするのがこの二人というのが面白い。それとMJもだけどね。後押しする彼女の台詞は当然の帰結か。”Do you know you have to do? Go get ‘em, Tiger.”
Amazing SPIDER-MANの世界と絶対的な違いは、PeterにSPIDER-MANとなる選択肢があったこと。それとBen伯父さんが生きていること。彼の死をもってSPIDER-MANがSPIDER-MANとなり得るからね。それとももう既に死亡フラグは立っているのか。
MJのNorman Osbornに対する印象も気になったが、その後に現れたGreen Goblinは死んだはずのNormanか、それとも息子のHarryなのか。2号が到着するのが楽しみだ。買って良かった。