悪堕ちしたSPIDER-MANの話の続き、 Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 946(52)号を読み終えたのでレビュー。ASMを読むのを我慢した甲斐があった。満足度上昇。
筋書をZeb Wells 、最初の1ページの画をEd McGuinness、残りの画をTodd Nauckが、インクをMark Farmer他多数担当。添付画像の表紙は通常版の表紙でMcGuinnessが担当。今回もまずまずなデザイン。悪堕ちしゴブリン化したSPIDER-MANの図。
まずは、粗筋から。Green Goblinに戻ったNorman Osbornの奸計にかかりゴブリン化したSPIDER-MAN 。彼はDoctor Octopus (“Doc Ock”)を始めとするSinister Sixをコテンパンに打ちのめす。狙いはメンバーの一人Kravenが持つNormanのこれまでの罪が詰まった槍の穂。生きるコンピュータやConnors博士、そしてMS. MARVELはSPIDER-MAN を助けられるか。
いつも聴いているポッドキャストSPIDER-MAN Crawlspaceでも話題になっていたが、悪堕ちするとゴブリン化する。前回書いたように彼は洗脳されているのだから外見が変わるわけがない。コミックブックなのでそれを分かり易くしたという点で腑に落ちないが納得させた。
彼のクローンで同じく悪堕ちしたChasmがPsycho-reactive Gooというもはや何だかわからない代物を使って一時的にSPIDER-MANの洗脳を解いた。その時のChasmの台詞。”I actually thought that was gonna kill him.” ASM 945でChasmはSPIDER-MANを助けるって言ってたくせに矛盾している。はやり彼は精神的に立ち直れていないことを示しているのか。
今回また、新たな謎を提示された。Normanは彼の会社Oscorpの子会社Os-chemn等をSPIDER-MAN の分身Peter Parkerに譲ろうとしている。何でだ? SPIDER-MANを助けようとする仲間をそれに気付いている。
ASM 946号での最大の見せ場は、SPIDER-MAN が生きるコンピュータLiving Brainと万一NormanがGreen Golinに戻った際の緊急時対応計画を練っていたこと。Normanを100%信用していたわけではない点、そしてそれに準備を怠っていない点が個人的に大好き。だからLiving Brainが急に暴走を始めたんだね。
もう一つ好きだったシーン。MS. MARVELことKamalaがOscorpの受付で話している現場をNormanが防犯カメラで覗いている。そのカメラをKamalaが見返すコマ。これ良いね。Normanの所業をお見通しだと言っているようで。
Doc Ockと思いきや、彼が元々使っていた触手を付けたConnors博士だったシーン。読者をミスリーディングさせ、裏切るのは気持ち良い。彼は右腕を失っているので、触手を装着することは理にかなっている。