話が安定していて安心して読めるUltimate SPIDER-MAN 06号を読んだのでレビュー。
筋書をJonathan Hickman、画をMarco Checchettoがそれぞれ担当。添付画像はChris Samneeが描くvariant cover。SamneeをInstaでフォローでしている。彼の描くスケッチは白と黒のみで完成させる意図で描かれている。一方、このようにカラーを意識したものは、白黒版の技術を使いながら余白を残し最後の出来上がりから引き算したような描き方をしているのかなと感じさせる。
粗筋、目に青痣を作って帰宅したPeter。彼がSPIDER-MANであることを知っているのは娘Mayのみ。この怪我でPeterは漸く妻のMary Jane (“MJ”)と息子のRichardに打ち明ける。そして、Green GoblinであるHarryとPeterがニューヨークを牛耳るKingpinの部屋へ殴り込みをかけたのが怪我の原因。
気に入ったシーンや台詞を順不同で紹介。Checchettoの描くMJが凄く綺麗。後ろで髪をまとめたMJはこれまであまり見なかったが、こういう描き方もあるんだな。母親である彼女は髪をまとめているが、Peterと二人の時は元に戻しているね。
そんなMJの台詞。”How exactly did you get that black eye?!” 娘が口走った一言で主導権が彼女に移ったことがわかるきつい台詞だ。
これは家族だけの秘密だよと言ったPeterの台詞の後の娘Mayの台詞。”Don’t look at me. I didn’t tell anyone for like four whole months.” 彼女は誰にも長い間言っていないと強調している。子供らしくて可愛い。まぁ、彼女の不審な行動でMJが何か隠していることがバレたわけだが。Mayの使い方が非常に上手いな。
Kingpinへの殴り込みの理由は彼の後ろにいる悪人が誰かを問いただすこと。この世界のKingpinの設定はちょっと捻られている。彼の説明。”I’ve recently had some work done. Undergone some self-improvement.” 強靭な身体となった彼にGreen Goblin、SPIDER-MAN の二人がかりでも、びくともしない。どうやって彼を倒すのかは次回以降へのお楽しみというところ。
かれの名前を始めてSPIDER-MANと使う件はまぁそんなものかぐらいか。