見出し画像

アメコミとラーメン

宿敵Green Goblinは既に誕生していた、SPIDER-MAN Shadow of the Green Goblin 3号、4号



Shadows of the Green Goblinを最後まで読み終えたので、3号、4号を早速レビュー。

添付画像はPaulo SiqueiraとRachael Rosenbergによる3号の表紙。今回の登場人物が描かれている。?マークは、Norman Osbornの死んだと思われていた妻Emily。1号で既に登場しているのだから、いまさら?を入れる必要あるのかな。

筋書をJ.M. Dematteis、画をMichael Sta Mariaがそれぞれ担当。Sta Mariaの描く人物はどこか1970年代のGil Kaneを彷彿とさせる。一方表紙画のSiqueiraの描くSPIDER-MANは生みの親の一人Steve Ditkoの画を意識しているんじゃないかな。

粗筋。3号では以下が順次説明されていた。Emilyの死の偽装、Gwenの母Helenの病状への残される父とGwenの心構え。May伯母さんとPeterとの和解。Proto GoblinとNormanの対決が描かれていた。4号では、いよいよSPIDER-MANとProto Goblinの再戦。

3号ぐらいから、Normanの傲慢さが前面に表れてきた。そして、その傲慢さはEmilyによれば既に大学時代には堅実化していることが説明されていた。Green GoblinはそんなNormanの内面が具現化されたもの。3号のNormanの台詞。”I tried to turn you (Proto Goblin) into the embodiment of my nightmares, the mirror image of the goblins from my past. But the truth is I am the nightmare. I am the goblin.” 怖い。

話の進め方が上手いと思ったのは、Gwenと父Georgeの家族の絆が描かれた後に、もう一つの家族May伯母さんとPeterの絆の修正が描かれたこと。徐々に二人の距離が元通りになっていく感じに真実味があるな。

Proto Goblinの体細胞が急速に分解されていく。SFチックなのはその過程でアルカロイドが合成され、戦っているSPIDER-MANが幻覚を見るところ。元々Green Goblinの登場時はアメリカで麻薬が問題になっていた時期。そんな時代へのHomageでもあるのかなこの話は。

Proto Goblinに襲われたHarryの母親EmilyがSPIDER-MANに彼の本名であるVan Adderという名前を告げてしまうシーン。そもそも被害者である彼女が何で加害者の名前を知っているのかという疑問を抱いて当然。SPIDER-MANがそれを見逃してしまうのは、致し方ないか。もしそこでその問題にSPIDER-MANが気付いてしまえば死んだはずのEmilyの存在が世間に知られることとなり、これまでの話が矛盾してしまうからね。

矛盾と言えば、それが起こらないよう、NormanがHarryに薬を使い記憶を消してしまうところ。その結果彼の母親が生きている事実をHarryは忘れてしまう。化学会社の社長Normanは薬に依存しすぎ。そして若いうちから息子Harryもその犠牲者になっているんだな。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事