正月休みに「積んどく」(この言葉既に死後か。)状態のCAPTAIN AMERICA (以下“CAP”)邦訳版Winter Soldier(以下“WS”)をようやく、読み終えたので、それについてレビューを書こう。
筋書きをEd Brubaker、画をSteve Eptingがそれぞれ担当している。回想シーンにはMichael Larkと、John Paul Leon、Mike Perkinsのコンビが参加している。Michaelは先月記事を書いたDark Tower(以下“DT”)の画を書いてた人だ。Steveの画とかぶっていて、ちょっと判別しにくい。明らかにDTを描いているMichaelの画の方が良い。(回想シーンは地味だしね。)JohnとMikeのコンビは、どっちかというとアニメ系。そして、Steveの画は最近のアメコミの正統派かな。上手だ。そんな中でも好きなのは、最初の方に出てくるRed Skullの表情だ。(それから最後の方のね。あ、これネタばれか。)今は亡き巨匠Jack Kirby以外でRed Skullを上手く描けるのは嬉しいよね。
Edの筋書きは文句なし。アメコミ仲間からこの話は良いということは、聞いていたが、これ程までとは、思わなかった。第二次世界大戦中のCAPの活躍(回想シーン)を上手に織り交ぜながら、敵の元ロシアの軍人で今は実業家Alexander Lukinの悪巧みと戦うCAPを300ページ飽きさせずに語っている。
CAPが死ぬ話を読む前にWSを読どかないといけなかったな。死ぬ直後ぐらいから読み始めたんで、その時はキャラクターや背景が全然わからなかった。このWSではその伏線がばんばか紹介されてたんだな。
好きなシーンを何点か書こう。まず、いきなり宿敵Red Skullが撃ち殺されちゃうところ。(こいつは、こんな簡単に死ぬわけないけどね。)WS全体の敵役はAlexanderだから、Skullは必要ないってわけか。それにしても物語の初めの方で殺しちゃうところが凄いな。
そして、映画にも出てきたCosmic Cubeの出現。本当これって要所要所に出てくる小道具だな。そして、この小道具の本質をAlexanderは最後に上手く言い当ててるな。何でも望みの叶う魔法の立方体と思いきや、最後には裏切られるんだな。
一方、ちょっと気に入らないのは、CAPのマスクかな。先月レビューしたJohn Cassadayの描いたCAPのマスクの方がずっと素敵だな。映画BATMAN(最初の2作)のマスクみたいで、どうも気に食わない。ちなみに、映画BATMANのマスクはあまりに印象が強すぎて、後の映画のマスクへも大なり小なり影響しているな。
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