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Mike Zeckの描いたSPIDER-MANが読みたくて買った1980年の出版されたSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 43号と46号を読み終えたので、レビュー。
筋書きをRoger Stern、画をMike Zeckがそれぞれ担当。インクはSteve MitchelとBruce Patterson。46号の表紙で、Frank MillerとBob Mcleodの手によるもの。この当時のMillerの画は凄く良いな。Cobraなんて大した悪人じゃないが、なかなか迫力がある。一方Mitchelのインクは酷い。
粗筋から。Peterが属する大学の研究室に強盗が入った。彼らはアトロピンという化学薬品を盗んだ。SPIDER-MANは後刻彼等を追って、ニューヨークを操作する。結果Roderick Kingsley のデザイン事務所に強盗団とその親分Madam Belladonnaが現れた。46号ではCobraが刑務所から脱獄。SPIDER-MANは彼と初対戦。
毎度気に入ったシーン、台詞等を紹介。Spec 42号からさらにPeterとDebraの仲が進展しつつある。彼女は忙しいPeterのために、お買い物を手伝った。
アトロピンてのをネットで検索。それは特定の毒に対する解毒剤に使われる代物らしい。
これが発売されたのは1980年。筋書担当のSternはその3年後、世にHobgoblinを発表する。そして、その正体は、今回の話では小悪党感たっぷりのKingsley。1980年にSternがどこまでこいつを育てるかはあまり考えてなかったと思うが、もし考えていたら凄い。この作品が伏線だったなんて誰も想像できない。
続いて、Spec 46号。この当時PeterはDaily BugleからDaily Globeへと写真の提供相手を鞍替え中。上司の金払いは良いみたいだが、Peterは顎で使われ結構大変そう。一方のDaily Bugle。SPIDER-MANが乱暴者から助けた新聞販売店の店主はBugleの愛読者。助けた相手に悪態をつかれる始末。”I know what kinda creep you are!”
Cobraのことをあまり知らなかったのだが、こいつは結構曲者。ガスを使うは、毒矢を使うは。そのガスを使われた後のSPIDER-MANの台詞。”Oh no! Not gas! Not again!”実はSpec 43号でもガスを使われ、その後にもガスを使われたらしい。同じような展開に作者のSternもちょっと後悔しているのか。
Cobraを漸く捕まえ警察に引き渡した後の警部補の台詞。”I suppose I oughtta be thanking you for the hand.”この後にはButと続くのは定番。警察の仕事に首を突っ込むなと言われる始末。ここからが面白い。結局警察はCobraに逃げられちゃう。だらしないね。