アメコミとラーメン

あ、このキャラ、ルフィーのパクリじゃん、SPIDER-MAN




今月も新御用達から遅れることなくアメコミが到着。早速、Amazing SPIDER-MAN (”ASM”)から読み始めた。件のASM 7号、8号をレビュー。

原案をDan Slott、筋書きをChristos Gage、画をGiuseppe Camuncoliが担当。ASM 8号のオマケの話のみ、Humberto Ramosが担当。添付画像も、Camuncoliの作品。

手短に粗筋を紹介。本編は2話完結。Kree星人のDr. Minervaが故郷の承諾も得ずに改造人間化した人間の赤ちゃんの繭を病院から奪い取ろうとする。それを防ごうとするSPIDER-MANと新しいMS. MARVELの活躍。オマケの話は、ASM 9号に繋がる伏線2話。ASM 7号のオマケ話は、蜘蛛の力をもった別次元のBraddock (CAPTAIN BRITAINのBrianとは名前が違う。)。違う次元で発生している蜘蛛の力を持った人々の殺戮を発見し、彼は、それを止めようと決意。ASM 8号のオマケ話では、SPIDER-GIRLとその弟が父親(別次元のPeter Parker)を殺してしまったDaemosから逃げる。

いつものように、気に入った台詞やシーンを紹介。ASM 7号。このblogで度々取り上げている新キャラAnna Maria。今回の彼女の台詞も鋭くて好き。Dr. Octopus (“Doc Ock”)をJerk (酷いやつ、やなやつ)と切り捨てたPeter。それに対し、もし、Peterが行き過ぎたプライドのためにDoc Ockの開発した機械を使わないのだとしたら、彼もやっぱり”Jerk”なんだと指摘する。警察の力をもっと信頼すべきで、何でもSPIDER-MAN の力が必要でないってことなんだけど、そんなお説教はPeterに通じない。Annaが一瞬目を離したすきに、着替えて、外へ出かけちゃうところも好きかな。お約束的で。

今回のMS. MARVELは手足が伸び縮みするんだな。初めて知った。ゴムゴムの実と同じ効果をKree星人は開発してたんだなと感心。MS. MARVELことKamalaの顔のアップなんか時々ルフィーだもんね。三白眼どころか四白眼。(ちなみにおいら、このルフィー顔が大嫌い。正義の味方の顔つきじゃないから。)彼女のような十代キャラは良い。いかにも十代の好奇心や感動を前面に出す表現方法は、オジサンの心を和ませる。スーパーヒーローオタクという設定も良いな。

Camuncoliの画は相変わらずの不安定。ASM 8号の画は結構好きなんだけど、7号の画はあまり好きじゃないんだよね。特にSILKことCindyの表情がいただけない。一方8号に出てくるCindyの上司は憂いをおびていて良いんだよね。

いつものPeterのwise cracking(からかい、冗談)はASM 8号でも顕在。今回の悪の張本人、Dr. Minervaは最後には巨大な化け物に変身する。その直後に彼女の口臭に対し厳しい指摘をするところが好きだな。

その一方、ヒーローとしては初心者のMS. MARVELに対する言葉は温かい。十代の彼女は、自分の置かれた環境に満足がいかない。そんな彼女に、「いずれは良くなるよ」と、かつてはそんな十代だったPeterが励ますシーンはこの物語のクライマックスだな。

ASM 1.1~1.5号に出て来たClashことClaytonが悪人の手先の一人だったってオチはお愛嬌かな。それを臭わせる布石に気付いていたが、彼と結び付けられなかった。

ASM 7号のオマケ話で、これから蜘蛛の力を持った軍団と戦う敵の一人Daemosは、蜘蛛の力を持ったやつらじゃなくても、殺すんだということがわかった。どうでも良いか。

ASM 8号の表紙の副題”SPIDER-GIRL’s last stand!”は誤解を招く。これだけ読んだら、SPIDER-GIRLことMaydayが最後は死んじゃうんじゃないかと思うよ。

SPIDER-GIRL自体をあまり知らないので、今回は新鮮に読めた。父親Peterは足が義足なんだね。別の次元の蜘蛛の力をもったやつ(おそらくBen Reilly)が現代のPeterの理想の家族が崩壊したことを嘆いているコマは見落とせない。
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