アメコミとラーメン

風向きが変わって非常に面白い、Astonishing X-MEN 13号、14号


12号までのAstonishing X-MEN (“AX”) の面白さは失速。読んではしまい、読んではしまいの6ヶ月だ。しかしだ13号で遂に風向きが変わった。筋書きをMatthew Rosenberg、画をGreg Landが担当。

粗筋から。Red Skullとの戦いで悪に陥っていたHAVOK。彼はこれまでの行いの償いからか再びチームを組成しようとメンバーを勧誘中。X-MENの基地での勧誘時にはKittyに追い出された。行き着く先はハーバード大学。そこで教鞭をとっているBEASTを訪問した。授業の最中のBEASTをサイボーグ軍団Reaversが襲う。

いつもの通り気に入った台詞、シーン等を紹介していく。まずはLandの画。やっぱり好き。ャ泣m男優、女優の画みたいという批判があるらしいが、そんなの関係ない。良いものは良い。表紙からフルスロットル。悩んだ挙句添付画像はAX 14号のものを採用。サイケなデザインが非常に良い。昔日の栄光を背に、音楽活動を続けるDAZZLERにピッタリだ。(彼女の活動は1980年代のディスコ音楽なので、1960年代後半から70年代前半のサイケデリック・ムーブメントとはちょっと違うけど。)。想像力と創造力がガッチリ手を組んだ良い作品。

Reavers(裏で手を引いているのはCallahanなる人物)が狙っているのはBEAST。その前にReaversが襲ったのはMiss Sinister。共にミュータント誕生の鍵を握る染色体研究の第一人者だからだ。狙われているミュータントはそれ以外にも多数いるらしい。

狙いがBEASTであることを否定した彼の論法。”Reavers didn’t show much interest in higher education before today.” ハーバードのような最高学府にReaversは興味を持ったことなどない。皮肉なんだけど面白い。残念なのは、彼にもっと難しい英語を使ってほしいことかな。知的な彼を演出するうえで。

それから、彼の台詞でもう一つ判明したのは、彼の歯の半分はインプラントだということ。これまでの戦いでガンガン殴られて歯が折れてしまったことを示唆している。

AX 14号の最初のページのBANSHEEが凄いな。デジタル技術のお陰で彼の力(超音波の声)を表す表現方法が視覚的に綺麗だ。

落ちぶれたミュージシャンとしてのDAZZLERの描かれ方も良いな。大きな会場にお客がちょっと。それをdepressing(気持ちが落ち込む)とHAVOKは表現する。そして音楽を聞いた後BEASTはその音楽がdepressingだと表現しているのが面白い。DAZZLERが昔出したアルバム名がSounds of Light and Furyだったのは楽しいな。(Trump大統領のことを書いたFire and Furyという本の題名を連想させる。1980年代のDAZZLER誌を買ったところなので、この題名は確認済み。時間があればレビューしたい。)

しかし、X-MANとしてのDAZZLERはカッチョ良く描かれている。むさくるしい男軍団が敵に敗れた後の彼女の登場時の台詞。Landの描く彼女は申し分ないのだが、台詞が気が利いている。”Congrats you boys beat the B-squad. You just earned the chance to face a real X-MAN! ” 二軍を唐オたから一軍のXマンと戦えるチャンスを得たみたいな感じ。どうもその敵は合衆国政府の人間のようだが。
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