今月はSPIDER-MAN関連のコミックブックが充実している。Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 909(15)号を読んだので早速レビュー。
添付画像はJohn Romita Jr.の描く通常版の表紙。Madelyn Pryorの誘いで参戦したVenomとの闘い。背景のクモ糸のデザインが良いのと、VenomのSymbioteが安定していないのか身体から分離しているところが好き。
筋書をZeb Wells 、画をEd McGuinness、インクをCliff Rathburnがそれぞれ担当。
ザックリ粗筋を紹介。完全にいかれたVenomの狙いはズバリSPIDER-MANの脳みそ。体力では勝てないSPIDER-MANだが、どうやってその窮地を抜け出すのか。またすっかり悪落ちしたBen Reillyは魔術を使って一波乱起こす。
気に入った台詞やシーンを紹介。街中でものが怪物に変身している。ちょっと怖いのは赤ちゃんを乗せたベビーカーが丸ごと口のお化けになっちゃうシーン。一方面白いのはKoontzの書いた本が空飛んでSPIDER-MANを追っかけちゃうシーン。やはり恐怖小説を書いている小説家でないと何かしっくり来ないからかね。Wellsの趣味かな。
Normanをボコボコにした後のBen(Chasmと名乗っている)に出会ったMS. MARVELの台詞。”Are you the jerk who beat up my boss (Normanのこと)?”後からこの台詞を訂正するのだが、自分の正体をバラしちゃうのが如何にも駆け出しのヒーローっぽくて好き。
Venomに苦戦中のSPIDER-MANの台詞。”My Spider-sense isn’t the only trick in my book. I also know how to run!” この台詞後逃げ出すのは良いね。
この後の反撃のシーンも結構面白い。ナルトの(実際にはNarutoをパロッた)漫画本を燃やして、化け物化したクリスマスツリーを脅し、叫ばせる。Symbioteは火と音に弱いわけだが、最初の小さな火でVenomを油断させその後の音で相手を襲う作戦は結構よく考えられている。
あまり、Benに感情移入していないから良いが、かなりの 力を持っている彼に魔術を使わせる意味はあるのかな。そもそも魔術書をそんな簡単にマスターできるのか。ここの設定は安易過ぎる。
もう一つMcGuinessの描く人物の画はあまり好きじゃない。(昔からあまり趣味じゃないんだよね。)最終ページのChasmは良かった。