まず結論、アメリカで言われた程悪くない。最後まで緊張感を持って見続けられたよ。低予算だとおもうが、その中で頑張ったと思う。Venomの一作目と比べて段違いの満足度。
粗筋消防署に努めるCassandra (“Cassie”)は、ペルーのジャングルで得た蜘蛛の力で未来を予知することができる。それを使い、同じく蜘蛛の力を持つだろうJulia、Mattie、Aranaを悪のSPIDER-MAN、Ezekielから守る。
今回も好きな台詞やシーンをお紹介する。Dakota Johnson演じるCassieの同僚がBen Parker。意中の人がいると示唆するだけで、名前を言わない。Mayに決まってるでしょう。それしかない。
そして、今回何故舞台が2003年なのか?の疑問に答えてくれた。上記の通りまだBenはMayと結婚していない。そればかりかBenの義理の妹のMaryは妊娠中。勿論Peterを身籠っている。
身重の母親がどうしてペルーのジャングルで現地の蜘蛛を捕まえたかったのかを娘Cassieがわかるシーンは結構好き。
外に出てはいけないのに、どうしても外に出なければならない理由が彼女の破水というのは面白い。
Mattieのジョーク、“You wouldn’t like me when I am hungry.”はテレビシリーズIncredible HULKのDavid Bruce Bannerの台詞、“You wouldn’t like me when I am angry.”をもじったもの。しかし、これは2003年で通じるのかな。
もう一つMattieが門限なし、”No curfew.”と自慢したことに、Aranaも私もよと応戦したのは可愛い。
後半部分でCassieがMattie他に心臓マッサージを教えるシーン。成程これが最後の方シーンへの伏線になるんだと感心。
もう一つAEDを使った攻撃も良いな。
ダメな点。Arana、Mattie、Juliaがどうして蜘蛛の力を得るのかヒントがない。将来どうなるかよりそっちの方が気になる。
最後までRichardとMaryの子供の名前が出て来ない。言わずもがなかもしれないけど、出さなきゃ。Ending Creditの後に出るのかと待ったが出なかった。Benと妹Maryの友達がMaryの子供の名前当ゲームをするシーンでCassieが名前を言い当ててしまうシーンがあっても良いし、その場で言い当てないまでも、メモに書いて後から渡し、後からMaryが開く等ドラマチックに仕上げることは出来るのに。
Ezekiel が弱すぎる。SPIDER-MANだって苦戦する相手なのに。もしくはこれでこいつは死んでいないのか?
最大の弱点はこれで終わりという感じを持って劇場を出たこと。物足りないんだな。
勝手格付けC-