新作のアメコミが大量にあるため、読む速度が急減速なMoorcock’s MULTIVERSE の中盤。それから話の進行も遅いのでレビューする号数を3冊に変更
筋書をMoorcock、Rose von Bekの話の画をSimonson、Sir Seaton Beggの話の画をMark Reeve、Elricの話の画をJohn Ridgwayがそれぞれ担当。
粗筋をサラッと紹介。蟻人間に拘束されたRoseと彼女を守るSamは漸く蟻人間の裁判を潜り抜けたのも束の間、彼女を目の敵にしているHoratio船長に捕まる。ヒトラーの愛人殺人事件を解決したSeatonだが、この次元でのRoseからSilverskin の捜査を依頼される。3話目。遭遇した嵐により難破した船に乗ったElricは黒い剣を失った。
第一話目の話を理解するのに四苦八苦中。登場人物は多いは、相変わらずJackと話の中のMoorcockは何を賭けているのか、そして勝ちはどう決まるのかがサッパリわからん。すべての話についていける人はいるのかな。最後まで読んだら最初に戻って読み直してもオイラには無理かもしれない。
ちょっと面白いのは、簡単にRose達を騙してHorace船長が彼の宇宙船に乗せちゃったところかな。前回のMinctと言い今回の件と言いRoseは少し人を信じすぎる。それでいて何か彼女は凄いらしい。(何がそんなに凄いのかはわからん。)床上手なことは5号でのSamの台詞、”That was amazing.”理解した。
彼女の設定でもう一つ。彼女の別次元の分身の名前が、Captain Hawkmoon。Moorcockはファンの気持ちがわかっている。
7号の最後のCliff Hungerは、カジノのディーラーJackに元恋人からコレクトコールがかかってくるシーン。面白いじゃないか。コレクトコールってもう死語じゃない?
2話目。ヒトラーの愛人を殺した犯人はオイラが思っていた人物とは違った。この話は面白いな。そしてナチスドイツの親衛隊員であり、ヒトラーの愛人の愛人でもあった人物がElricの分身Count Zodiacだったとは。サゲ(=オチ)も捻くれたMoorcockらしい。画はともかく話は面白い。
読み進めると何か主人公Beggに依頼される事件全てに彼の親戚Count Zodiacが関わっている。そして、この世界では依頼人であるRose Von Beckは主人公と従妹だ。
7号最後にはこの話にもSilverskinが登場。この世界ではSilversteinと名乗っている)時代設定は第二次世界大戦前なのに、装いはロックンローラーだ。
3話目。全12話のもあるのに話の展開が急過ぎる時がある。興味そそそられてきたはIsaakの娘。盗賊にレイプされそうになるのに逆に盗賊を怯えさせるなど、前号から急に凄みが出てきた。何か魔術師なのかな。この時代(西暦1000年ぐらい)のイスラム女性には名前がないのかと思ったが名前はRebeccaだ。6号ではElricに何か紙を渡したがこれからの話の伏線。
興味深いのはこの世界のRoseは1話目の宿敵であるHoratio船長の分身と協業している。複雑過ぎ。
7号でElric一行は謎の人物に救われる。Moorcockものではあり勝ちだけど、ページ数が少ないなかでこの話にも登場人物がどんどん増えていく。何の苦労もなくStormbringerと混沌の盾を取り戻したElric。剣や盾を失う必要性はあったのか。
ここまで来たら読み続けるが、もう少し話を単純にしてほしい。